2020年天皇賞(秋) 予想。高速馬場になっている。


土曜日の馬場情報 良馬場  Bコース

含水率 ゴール前15.1% 4コーナー13.7% (5:00)

クッション値 9.2 標準 (7:00)

馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、アーモンドアイに合わせたわけではないと思いますが、かなり軽い馬場になってきたなという印象です。8R1勝クラスが同じ2000mで走破時計は遅いのですが、勝ったクロミナンスの上り3F33.0でした。このレースでは12頭立ての10番枠、ルメール騎手、ロードカナロア産駒と「練習か!」と言いたくなるような舞台設定でした。スタートしてからのポジションは中段の後ろ、新馬、未勝利と前で競馬をしているので、スタートでちょっと寄れましたが、枠が影響して前に行けなかったと見た方が良いと思います。

今週からBコースに替わり馬場の悪い内はカバーされています、が中目よりも外の方が伸びている印象ですね。10RのキタサンブラックMの走破時計が1:32.8なので、想定走破時計は1分58秒台前半くらいは出してくると思います。

◎ダノンキングリー

○アーモンドアイ

▲ブラストワンピース

△ダノンプレミアム 

★クロノジェネシス                                

☆スカーレットカラー                

Xフィエールマン                                  

馬連 ④⑨=①④⑥⑦⑨⑩⑪ 11点                    

3連単 ④⑨-①④⑦⑨⑪-①④⑥⑦⑨⑩⑪ 40点 

逃げるのはダイワキャグニー、外からジナンボーが2番手まで。内からダノンキングリーが3番手で先行、中段はクロノジェネシス、ブラストワンピース、ダノンプレミアム。中段の後ろからウィンブライト、アーモンドアイ、後方からスカーレットカラー、カデナ、キセキという並びを想定。

ダイワキャグニーは内田騎手なのでガンガン行くタイプではにですね、ジナンボーが外枠なのでどこまで上がってくるかですが、前走もスタートで遅れていたし、2番手の位置も取れない可能性はあると思います。リカバリーしても2番手までが精一杯の様な気がします。内田騎手は近走ペース認識が非常に良くなっているので、無理なペースにはしないはずですし、アーモンドアイがすぐ後ろにでも居ない限りは前半スローが濃厚。1000m通過60.0位までのスローバランスはあると思います。

レースのカギを握るのはキセキですね、全走もスタートで出して行かなかったので、角居厩舎のキセキに対する答えがこれかなと思います、前半は馬群の後ろで折り合い重視で、後半のロンスパ勝負。1000m通過辺りで捲りに行くと思うので、全体のスイッチが入って4F戦になると思います。キセキが上がって行った時にアーモンドアイが動くかどうか、恐らく動かないと思うのですが。アーモンドアイは9番枠なので序盤のポジションは中段の後ろ辺りかなと思います、出して行って前半足を使いたくないと思うし、掛かる可能性もありますからね。

4コーナーです、キセキが捲り上がってくると思いますが、前もスイッチを入れてペースアップすると思うので、キセキは捲り切れないと思います。スイッチが入れば当然11秒台の半ばくらいのラップは踏むはずで、内の馬は動き無く直線に入っていくはず、キセキがどこまで上がれるかによって、アーモンドアイが外から蓋をされてしまう可能性はあると思います。スカーレットカラーがここで動いてしまうと、恐らく爆発的な末脚を削がれてしまうと思うので、出来れば内へ切り込みたいはずですが・・・。

ダノンキングリーがジナンボーを待ってしまうと、被せられてコースが無くなる危険があります。ジナンボーは新潟記念でL4からL3にかけて1.1秒の加速をしています、もちろん新潟だからできたことですが、1.1と言わなくてもある程度は引き上げられると思うので、ダノンキングリーはダイワキャグニーの外にスペースを作っておきたいところです。ジナンボーに行かれてしまうとクロノジェネシスはジナンボーにぴったり付いて行きますから、内が空かない限り相当待たされてしまうはず。

直線L2標識付近です、4コーナーでジナンボーが遠心力で外に振られれば、ダノンキングリーはジナンボーに並びかけてくるはずです。これに続くのがブラストワンピースで、ジナンボーの後ろからクロノジェネシス、ダノンプレミアムが続きます。キセキがこの辺りで後退すればアーモンドアイの進路が空くはずで、L2から猛然と伸び始めると思います。フィエールマンはこの辺りでようやくエンジンがかかりそうで、前と間隔が空き過ぎてしまうかも。

直線L1標識付近です、L2の坂でジナンボーが失速、ダノンキングリーが抜け出すところブラストワンピースが追走、この2頭は持続力を持っているのでゴールまで大きく減速することはないはず。クロノジェネシスが中目かですが、この馬は瞬発力が強烈なのですが、持続力はがやや不安なのでキセキが仕掛ける4戦になると、L1での減速が大きくなりそう、オークスのL1が12.3迄落としている中で、ラヴズオンリユーとカレンブーケドールに0.4秒離されてしまいましたからね。ダノンプレミアムも瞬発力はいいものを見せていますが、持続力は高いという程ではなく、L1では結構落とすタイプですね。昨年の天皇賞(秋)ではL1アーモンドアイに見劣り、恐らく自身は12.0くらいのはず、昨年はアーモンドアイに0.5秒差を付けられたので、逆転は難しいと思いますし、間に何かに入られそう。

スカーレットカラーは4F戦を外からだと苦しいと思うし、フィエールマンもL2では瞬発力を発揮してくると思いますが、持続力の勝負になると天皇賞(春)で2年連続僅差だったように不安が出てきます。

では1頭づつ見て行きます。

◎ダノンキングリー・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はやや高く持続力も高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。美浦w38.8-12.9、持ったまま併入、やや口向きを修正したがバランスは良い。

隠れノーザンなので休み明けも問題ないですし、コース適性はダービーで証明済みですね。ダービーの追い詰め方が非常に良く、長くいい脚を使ってくるタイプ。瞬発力とトップスピードの質は高くはないですが、4F戦になった時に早目にスパートできれば、逃げ切れるかもしれません。

○アーモンドアイ ・心肺機能、トップスピードの質、持続力、瞬発力が高く、パワーはまぁまぁかも。・疲れやすい体質だが休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。美浦w36.8-12.5、持ったまま2馬身先着、バランス良い。

調教を注目していましたが、ウッドで3F36.8という凄い時計、しかも持ったままですからね、力が落ちている印象は全くありませんでした。この枠なので前半は無理をしないはずで、直線トップスピードの質を発揮できれば、8冠達成の可能性は濃厚でしょうね。ただ力の衰えはトップスピードの質と瞬発力に出ると思うので、加齢による能力落ちがあると届かない危険もわずかに。

▲ブラストワンピース ・心肺機能はやや高く、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くない、持続力は高い。・休み明けでも走る。・2000以下の方がいいかも。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w39.0-12.4、持ったまま半馬身先着、バランス良いがやや汗が目立つ。

4F戦になれば持続力を生かせると思うのでこの印ですね、内枠からロスなく運べますし、ダノンキングリーを目標に出来ることも好材料です。調教でやや汗が目立っていたのが気掛かりで、宝塚記念の時も鞭についた汗を振り落す程でしたから、当日の馬体はよく見ておいた方が良いと思います。

△ダノンプレミアム ・心肺機能は不明、パワーは高く瞬発力も高い。・トップスピードの質もまぁまぁで、持続力は高い。・休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東w37.8-12.1、やや強め1馬身先着、バランス良いがやや重苦しい。 

外目の枠に入ってしまったので、前半の位置取りで脚を使ってしまう不安が出てきました。昨年も2着とはいえL1でアーモンドアイに突き放されているので、持続力勝負になった時のL1が心配、3F戦が予想されればもっと評価を上げたいのですが・・・。

★クロノジェネシス ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東w38.6-12.4、持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。

この馬も持続力がやや不安で、オークスではL1伸びませんでしたからね、L1まで持つかどうかここがポイントだと思います。休み明けは問題ないですし、斤量も克服済み、北村友騎手の継続騎乗も好材料です。

                                

☆スカーレットカラー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまあまあ、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w37.2-11.6、やや強め3馬身先着、バランス良い。

得意パターンは最内でロスなく乗って、溜めに溜めての後方一気ですから、前が止まらないと苦しいですね。今の馬場状態だと前は容易に止まらないと思うので、上り3F31秒台でも届かないと思います。外目の枠と4F戦になりそうな部分も含めて、今回は余程上手く乗らないと苦しいと思うのですが。       

         

Xフィエールマン ・心肺機能は高く、パワーはまぁまぁ、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く、持続力はまぁまぁ。・休み明けでも走る、疲労はディープ産駒通りと予想。好材料:・・・。 悪材料:特になし。美浦w37.3-12.4、単走やや強め、バランスは良いが、他馬との比較で差を詰めていない。

天皇賞(春)で2年連続僅差だったように、さらに言えば菊花賞でも僅差だったので、持続力については高く評価できないんですよね。特に11秒台前半や10秒台を求められた時の持続力が不安。L3辺りまで緩んでいれば十分チャンスがある馬なので、展開が嵌ればですね。

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