2019年キーンランドC 予想。

馬場状態は土曜は稍重でした、金曜に15㎜程降ったようでタイムは出ていませんでした。10RがWASJ第1戦2勝クラス1200mで1:09.9、33.6-36.3とハイペースバランスで、後半かなり時計が掛かっています、勝ったアリンナの上り3Fタイムが36.0ですから、馬場はかなり重い印象です。内外でははっきり外優位ですね、内から4,5頭分外がロスもなく伸びも良かったです。

◎ダノンスマッシュ

○セイウンコウセイ

▲ダイメイフジ

△リナーテ

★ペイシャフェリシタ

☆タワーオブロンドン

Xナックビーナス

複勝 ⑬

ワイド ⑬=①④⑤⑦⑫⑯

3連複 ⑬=①④⑤⑦⑫⑯=①④⑤⑦⑫⑯

逃げるのはライオンボス、スタートが速いので外目から切り込んでくると思います。2番手にセイウンコウセイ、その内にナックビーナスがスタート出ればこの位置。3列目に内からペイシャフェリシタ、ダイメイフジ、ダノンスマッシュ。サフランハート、カイザーメランジェ、アスターペガサスが中段を形成して、その後ろからデアレガーロ、シュウジ、外からライトオンキュー、タワーオブロンドンが中段の後ろからで、その外にリナーテ。ハッピーアワーとパラダイスガーデンが後方からという想定。

前半カギを握りそうなのはナックビーナスですね、高松宮記念でスタート良かったのですが意図的に下げましたね、どうもこれが影響したのか次の香港チェアマンズスプリントではスタートが悪く先行出来ませんでした。今回は4カ月ほど間隔空いているのでリセットされてスタート決められるかもしれませんが、遅れるようだと最内枠だけに中段のポジションになってしまうかもしれません。

その場合ライオンボスの番手はセイウンコウセイになりそうで、最後の直線を考えるとライオンボスの後ろはあまりいいポジションではないんですよね。ライオンボスのペースで進めば前半は速くなると思いますが、騎手がJ.ルパルー騎手で日本ではほとんど騎乗実績がないので、どんな逃げ方をするのか未知数ですね。アメリカの騎手なので前半からガンガン飛ばす可能性が高いと思うので、前半33秒台のハイペースバランスを想定しています。

ダノンスマッシュは内には入れてこないと思います、この枠なので無理に内に入れるスペースもないでしょうし、シルクロードSや京阪杯で詰まったことを考えれば外を回してくるでしょうね。タワーオブロンドンの位置が厳しくなりそうで、馬群に包まれてしまいそうです。リナーテは後ろからになりそうです。

4コーナーから直線入り口です、ライオンボスがまだ頑張っていると思います。外からダノンスマッシュが動き始める感じで、内のセイウンコウセイがライオンボスを交わしにかかる感じ。リナーテは大外を回して押し上げてくるはずで、持続力が高いので直線でバテ差し狙いでしょう。この辺りでナックビーナスやペイシャフェリシタはスペースを見つけたいと思いますが、垂れそうな馬もいないので意外と4コーナー出口は、馬群が凝縮してしまいそう。この影響はタワーオブロンドンにも及びそうで、上手く外に進路を取れるかどうか。

直線L1付近です、ここでライオンボスが一杯になると思います、元々1200では凡走を繰り返して1000mで覚醒した馬ですからね、これが下がってくるのでナックビーナス、ペイシャフェリシタは上手く進路を見つけなければなりません、ここで待たされると致命傷になりそう。タワーオブロンドンも4コーナーまでに外に出していないと手遅れになりそうですね、東京新聞杯でも直線馬群に怯んでしまいましたし、NHKマイルCでも同じようなレースでした、反面キャピタルSや京王杯SCでは直線外からスムースでしたから好走しています。4コーナーまでの位置取りがカギになりますが、上手く外に出すには相当下げないといけないはずで、ルメール騎手がそこまでリスクを取ってくるかどうか。

外からスムースなのはダノンスマッシュ、ダイメイフジ、リナーテあたりで、馬場も外の方が伸びていたので不利無くレースが出来そうですね。リナーテは初手が後方からになりそうなので、届くかどうかになると思います。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ダノンスマッシュ  前走薬物問題で除外、コース適正良い、騎手強化、間隔空けても走るので問題はない。札幌芝37.5-11.5、単走やや強め、バランス良い。前走が除外になってしまいましたが、調教も問題なくこなしていましたし体調は良さそうですね。昨年2着でコース適正も良いし、川田騎手ならテン乗りでも期待が持てます。外目の枠で伸び伸び走れた方がいいし、馬場も外の方が伸びているのでここは軸で良いと思います。

○セイウンコウセイ  間隔詰めて走るタイプでローテは良い、初コース、58㎏は問題ない。函館w39.6-12.7、単走やや強め、バランス良い。前走は休み明けで不良馬場を逃げて3着と力のある所を見せつけました、高松宮記念の2着馬ですし、58㎏も前走で不良馬場の中3着、2018年のシルクロードSでファインニードル相手に2着があるので、斤量負けすることはないと思います。ナックビーナスがスタート出遅れた時に、変に色気出して最内に行ってしまうと、直線入り口あたりでコースが無くなる危険はあると思います。

▲ダイメイフジ 格上げ、コース適正は良い。乗り替りで先行出来るかどうか。調教映像が無かったので判断できませんでした。中2週のローテションは使いつつ良くなっていくこの馬にはいいはずですし、前走が同じコースで3着なのですんなり先行出来れば期待十分。リサ騎手が上手く乗ってくれれば。

△リナーテ  格上げ、コース適正良い。函館芝37.0-11.4、やや強め2馬身先着、バランス良い。調教は良い動きでした、前走圧勝したコースなのでもちろんコース適正は良いですね。前半ポジションが後ろ過ぎると届かない危険はあると思います。

★ペイシャフェリシタ  2カ月強の間隔開けでギリギリ、昨年3着でコース適正良い、3枠は良い。函館w39.0-12.4、単走持ったまま、バランス良い。少し間隔が空いたな~というのが正直な感想ですね、調教もビシビシやっていなかったので、仕上がりには不安もあります。しかし内目の枠を引けたのは幸運で、とにかく内枠なら問答無用で好走しますから印は絶対回します。ライオンボスが下がってくるはずなので、ティターン騎手が上手く捌けるかどうかですね。

☆タワーオブロンドン 2カ月強の間隔空けは問題なし、4枠は良くない。札幌芝37.3-11.9、持ったまま併入、バランス良い。調教は問題なくこなしていました、新馬、クローバー賞で札幌コースでの好走歴もあるのでコース適正は問題ないでしょう。枠が内過ぎるんですよね~、馬群に怯む馬なので、上手く馬群の外に出せればいいのですが。

Xナックビーナス  休み明けでも走る、海外帰りは不安材料。昨年1着でコース適正良い。函館w39.8-12.0、やや強め3馬身先着、バランス良い。海外帰りでどうかなと思いましたが、元々休み明けでも走るタイプなので今回も元気いっぱいでした。海外帰りの不安はあると言えばありますが、調教を見る限りは問題なさそう。それよりも高松宮記念でスタート後に意図的に下げたことで、馬がスタート出なくなってしまった感じを受けたのが、前走の香港チェアマンズスプリントでした。同じようにスタート出ないと最内の中段からになるはずで、瞬発力の低いこの馬には嫌な展開になりそう。またスタート出たとしてもライオンボスの直後だと、直線入り口あたりで進路が無くなりそうなところも不安要素ですね。