2020年エリザベス女王杯 予想。内からスルスル~?


土曜日の馬場情報 良馬場  

含水率 ゴール前9.6% 4コーナー9.2% (4:30)

クッション値 9.8 標準 (7:30)

馬場状態ですが土曜日は良馬場、かなりの高速馬場でレーコードタイムが出ていました。まず9R岸和田Sが1:58.4、内回り2000mで逃げたダノンマジェスティが2着、勝ったポタジェが中段やや前からで、3着のマイネルウィルトスが中段の前からなので、前残りのレースと言っていいでしょう。その割に前半1000m59.4ですから前が止まりませんでした。11Rのデイリー杯も1:32.4でレコードタイム、少頭数で一団の展開だったので、勝ったレッドベルオーブも先頭から3,4馬身を追走していました、2着のホウオウアマゾンは2番手先行ですから、外回りでも前優位で外よりも内の方が伸びていました。この傾向は12Rでも変わらず1着ルガーサンドが2番手先行、3着のクリノアリエルが逃げ粘りでした。注目すべきは2着のメイショウドウドウで3,4コーナー最内を回して直線入り口ではやや外目、L1から内目に入って一気に伸びているので、外よりも内の方が伸びそうですね。

今夜から明日にかけても雨の心配はなく、引き続き良馬場、超高速馬場で行われると思うので、内・前優位の馬場だと思います。タイムもかなり速くなりそうで、予想タイムは2分10秒台、これくらいは楽に出してくるかなと。過去の宝塚記念で2分10秒以下の決着だったのは2011,2012,2019年で、この3年は3着以内にディープインパクト産駒が来ていませんでした。

◎ウインマリリン

○ラヴズオンリーユー

▲シャドウディーヴァ

△サムシングジャスト 

★リアアメリア                                 

☆ノームコア                    

Xラッキーライラック                

Xソフトフルート                                  

Xウラヌスチャーム                                 

馬連 ⑪⑫=①②④⑤⑥⑪⑫⑮⑱ 15点                

3連単 ⑪⑫-①②⑤⑪⑫-①②⑤⑪⑫ 24点

逃げるのはウラヌスチャーム、ウインマリリンとエスポワールが2番手から、リアアメリア、ロサグラウカ、ラヴズオンリーユーが中段の前から。中段やや前にリュヌルージュ、中段からウインマイティ―、ラッキーライラック。中段やや後ろからノームコア、ソフトフルート、カーロバンビーナ。中段の後ろからシャドウディーヴァ、センテリュオ、ミスニューヨーク。後方からサムシングジャスト、サラキア、サトノガーネット。

逃げるのはウラヌスチャームになるのか微妙ですが、どこかでは行くはずなので向正面では先頭に立っているはず。そのどこかがスタート直後なのか、向正面なのかはペース次第ですね。ただ逃げ馬が居ないので前半は他の馬も伺いながらになりそうで、スタートの悪いウラヌスチャームを待つような展開もあるかもしれませんね。問題なのはウラヌスチャームの鞍上が斉藤新騎手と言う事で、先頭に立つとペースを極端に落とす可能性もあるし、その逆も十分に考えられます。レースを作るという意味ではエスポワールの豊騎手が逃げてくれるのが一番なのですが・・・。

逃げる可能性があるのはウインマリリンもありますね、この馬の場合は控えて中段よりも後ろからということはないと思うので、押し出されるように先頭ということもあります。ウラヌスチャームが来た時に突っ張るのか、それとも行かせて2番手に入るのか、ウラヌスチャームの仕掛け所次第で変わってくると思いますが、結構難しい判断を強いられそうですね。エスポワールも逃げ馬ではないので、豊騎手が外枠を嫌って出して行けば、結果的に逃げることもありそうですね。

リアアメリアはスタートが良くなっているので、中段の前から内を進められそうですね。前に馬を置けば折り合いも心配ないので、3枠5番は良い枠だと思います。ラヴズオンリーユーは普通にスタートを切れば中段は取れるはずで、他に前に行きたい馬も少ないので中段の前まであると思います。ラッキーライラックは大外枠ですから、前半から無理に出して行くわけにはいきませんね。前半は溜めた方が良いのは札幌記念で見せていますし、終始外を回されるリスクを名手ルメール騎手がどう乗ってくるか。

ノームコアは3枠6番、瞬発力が高い方ではないのでスムースな加速をしたいタイプ、外に出そうとすれば下げないといけませんし、そこまでのロスを横山典騎手がするとは思えないので、切れ目を見つけて外を狙う感じになりそう。ソフトフルートは福永騎手へ乗り替わり、前走の3着を見るとあまり前には行きたくないはずですが、福永騎手が届かない位置を取ることはないと思うので、出たなり中段くらいでしょう。シャドウディーヴァは中段の後ろ最内で、この位置取りは折り合い面も含めてとてもいいと思います。サムシングジャスト、サラキア、サトノガーネットはいつも通り後方から。流動的なのはセンテリュオで、前走は少頭数でしたから参考になりませんが、バテ差しになっているのであまり前には行かないと思いますね。かと言って戸崎騎手なので後方からということはないと思うので、こちらもソフトフルート同様で出たなり中段辺りかなと。

ペースについては豊騎手が逃げれば平均バランスからややスローくらい、前半1000mは59.5~60.0くらい。これくらいのペースだとウラヌスチャームが動きにくいのですが、そこは斉藤騎手なので無理やり動いてくる可能性はあると思います。その場合は豊騎手は行かせるでしょうね。問題はウラヌスチャームやウインマリリンが初手から逃げた場合で、極端なスローペースになる可能性も考えられます、前半62.0くらいで後半がかなり速くなることもあるし、逆にまさかのハイペースも考えられるので、展開予想は難しいですね。

4コーナーです、阪神内回りは3コーナーが緩く4コーナーがきつくなっています。良馬場の宝塚記念では4コーナーで馬群が一気に凝縮します、これは4コーナーがきつく一瞬減速するためで、この減速に外を回す馬が付き合ってしまうから。中段辺りの馬が外を回して減速しなければ、2019年エリザベス女王杯でリスグラシューが見せたようなショート捲りで突き抜けることもあるはず。それをやったのが2016年のマリアライトでした。

ウラヌスチャームが先頭に立っていれば大きくは減速しないと思いますが、それでも物理的にコーナーリングスピードは限界がありますから、減速自体はするはずです。後方からの組も押し上げますし、馬群は一気に凝縮するはずです。この地点でノームコアが外に出していればいいのですが、馬群の中に居ると再加速に手間取りそうですね。外から勢いを付けたまま直線に入れそうなのは、ラヴズオンリーユーですがミルコの調子が・・・。3年前のミルコならこの地点で先頭に並んでいると思います、スワ―ヴリチャードで大阪杯を勝った時のような感じですね、これを今のミルコが出来るかどうか。

ラッキーライラックが内へ入れられないと外々を回される上に、ウラヌスチャームがL4かL5辺りから引き上げるようだと、かなりの持続力を問われてしまうでしょう。内からだとウインマリリンがスムースなレースが出来そうで、ミモザ賞で見せた瞬発力はまぁまぁだったので、減速に付き合ってからの再加速は不安が無いと思います。急コーナーなのでエスポワールも外に膨れますから、詰らないはず。シャドウディーヴァは外へ出したくても出せないはずですし、サムシングジャストは前走を見ても、松山君が内に拘っているので最内からロスなく行くはず。

後方から外へ行くのはサラキア、サトノガーネットですね。この2頭はラッキーライラックよりも持続力が高いのですが、3コーナーからペースが上がってしまうと、外を回す分だけロスが大きいですね。センテリュオとソフトフルートの2頭はコース取りが難しくなりそう、ウインマイティ―、ロサグラウカ、カーロバンビーナが当てにならないので、コース取りの自由度が少なくなってしまいそう。元々福永騎手も戸崎騎手もコーナーで自分のコースを確保するタイプではなく、詰まってしまうことをよく見ますからね。

直線L1標識付近です、L2の再加速でウインマリリンが抜け出す、と思う。コースは空くと思うの体調次第でしょうし馬場を考えても内の方が優位なので、あとはどこまで粘れるかだと思います。ラヴズオンリーユーは4コーナーの減速に付き合ってしまうようだと、再加速に手間取り脚を余す形で届かずもありそう。ラッキーライラックは全体が4コーナーで大きく減速してくれれば、再加速は得意なのでこの馬には合いますね、ただサラキア、サトノガーネットも含めめてこの4頭は、外目の馬場を通すと伸びきれない可能性があります。

逆に内からはリアアメリアがスムースなはずで、4F戦以上になった時に持続力が持つかどうか。土曜の12Rでワンツーを決めたのがヴィクトワールピサ産駒、内からスムースならサムシングジャストの突っ込み、同じく内からコースが空けばシャドウディーヴァもチャンスあり。ノームコアは再加速に手間取りそうですし、センテリュオとソフトフルートはコースが空くかどうか。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ウインマリリン ・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:体調次第。美浦w38.5-12.2、持ったまま併入、バランス良い。

逃げ馬不在で押し出されるように逃がされてしまうことも考えられますが、逃げても余程変なペースにしなければ問題ないはず。ミモザ賞でL2の瞬発力はまぁまぁの物を見せましたし、内の馬場の良い部分を走れることは大きなアドヴァンテージだと思います。懸念材料は体調ですね、前走秋華賞は肘腫の影響でオークス以来、初輸送の影響もあったので凡走は度外視して良いのですが、肘腫の回復と休み明け2走目でどこまで上積みがあるかですね。

○ラヴズオンリーユー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・スタートが悪く、掛かることがある。好材料:コース適性、距離適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路39.5-11.9、単走持ったまま、バランス良い。

軽い高速馬場が必須条件で、前走府中牝馬Sのような馬場は合いませんでしたね、今の阪神はまさにこの馬向きの高速馬場ですし、L4からペースが上がれば持続力が活きるはずです。問題は2点、まず4コーナーの減速を無視して外からショート捲りを打てるかどうか、ミルコのレース勘が良くないのであまり期待し過ぎない方が良いかも。もう一点は直線外よりも内の方が伸びるので、馬場の良くない外目へ行ってしまうと持続力が生かせる展開でも、内から出し抜かれてしまう事ですね。これについては4コーナーで先頭に並んでしまえば、直線入り口から内へ絞って行けるので大きな不安はないですね。大阪杯の時のスワ―ヴリチャード、これが出来れば。

▲シャドウディーヴァ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。好材料:なし。 悪材料:輸送。栗東w38.6-12.4、持ったまま併入、バランス良い。

最大の懸念材料だった輸送が無くなりましたから、このメンバー相手でも勝負になると思います。更に内枠を引けたし馬場の良い内を通せることも好材料ですね。前走も内田騎手で2着、クイーンSの早仕掛けを反省したような騎乗だったので、内でロスなく足を溜めると思うので、コースさへ空けば。元々馬群を割る闘志はフローラSでも見せているので、内枠は歓迎ですね。

△サムシングジャスト ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は高い。・トップスピードの質はやや高く、持続力はまぁまぁ。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w38.9-12.5、単走持ったまま、バランス良い。

この馬も内枠を引けて良かった口ですね、元々後方で脚を溜めてロスなく爆発させるのが合っている、それが今年の初音Sで今回と同じ松山騎手でした。豊騎手に乗り替わったクイーンSでは外を回して良さが出なかったので、前走の府中牝馬Sでは再度松山騎手が内から行きましたが、馬場が悪く3着まででした。ただ松山君の狙いはハッキリしたので、足を溜めて内から瞬発力を生かすというのは、このレースに合いそうです。コースさへ空けばという条件付きですが、内の方が馬場が良いし土曜の12Rでヴィクトワールピサ産駒がワンツーですから、1発に期待したくなります。

 

★リアアメリア ・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w38.6-12.4、単走持ったまま、バランス良い。

前走秋華賞はハイペースバランスに巻き込まれて凡走、心肺機能の低さを見せてしまいました。今回は前半がスローなら後半で勝負できるはずですし、引き続きの川田騎手も好材料でしょう。馬場も内目を通せると思うし、前にウインマリリンを置けることも好材料で良いと思いますね。もちろんウインマリリンが回復していればですが。

                                 

☆ノームコア ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:特になし。 悪材料:特になし。美浦w39.2-13.2、単走持ったまま、右に寄れて修正。    

嫌な枠を引いてしまいましたね、中山牝馬Sが内に詰まって7着、0.2差まで詰めてきましたが自分のペースで加速できないと脆いタイプです。上手く外に出したとしても外は馬場が良くないし、ロスも大きいので上手く乗ってくれないと難しいかな~。

                

Xラッキーライラック ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高い、持続力はまぁまぁ。・阪神でのL2最速戦が得意。・休み明けは良くない。好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:休み明け。栗東w38.0-12.3、持ったまま1馬身先着、バランス良い。

大外枠はルメール騎手なのでなんとかしてくれると思いますが、休み明けは大きな不安材料ですね。宝塚記念は馬場の影響もあったと思うので判断が難しいですが、中山記念は2年連続、府中牝馬Sも取りこぼしているので、休み明けでGⅠというのは期待できません。

                

Xソフトフルート ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:届くかどうか。栗東w38.4-12.2、単走持ったまま、バランス良い。

福永騎手が好調なので、コースが空けば面白いかなと。正直あまり合う条件ではないと思うので、一応押さえ迄。

                                  

Xウラヌスチャーム ・心肺機能は低くはないはず、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力も高い。好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。栗東w38.5-11.9、やや強め併入、バランス良い。

ペース次第ではチャンスがあると思いますが、斉藤新騎手へ大きな期待はできませんね。前に居る可能性が高いので、残ってしまう可能性から抑えておきます。