2021年中山記念 予想。 超高速馬場への対応。

土曜日の馬場情報 良馬場  Aコース

まぁ速いのなんの、土曜11R幕張特別3勝クラスのマイル戦で1:31.8、クッション値11.9が示す通り超高速馬場でした。前が止まらない馬場で、4コーナーでは中段の前に居いないと勝負になりませんでしたね。雨の心配はないので、散水でもしない限り明日も超高速馬場だと思います。

◎クラージュゲリエ

○バビット

▲ウインイクシード                

△ヒシイグアス                    

★ケイデンスコール                

馬連 ⑪=④⑦⑧⑬ 4点

3連単 ⑦⑪ー⑦⑪⑬ー⑦⑧⑪⑬ 8点 

逃げるのはバビット、2,3番手にトーセンスーリヤとパンサラッサ。中段の前からコスモカレンドゥラ、ウィンイクシード、中段からケイデンスコール、ヒシイグアス、クラージュゲリエ。中段やや後ろからノーブルマーズ、フランツ、ショウナンライズ、中段の後ろからマイネルハニー、ゴーフォザサミット。後方からサンアップルトンという並びを想定。

逃げるのはバビット、他に何が何でも逃げたい馬も居ないので、すんなりと逃げられるはず。パンサラッサは三浦騎手なので、バビットと逃げ争いはないはずですし、トーセンスーリヤも逃げて良いタイプではなく好位狙いでしょう。ウィンイクシードが外から中段の前、クラージュゲリエが前を主張するようだと、外に浮かされてしまうかもしれませんね。ただバビットは緩めて逃げるタイプではないので、前半は馬群がばらけると思うので、案外クラージュゲリエもウィンイクシードも、馬群の切れ目に入れられるかもしれません。

ケイデンスコールは前走同様中段辺り、岩田騎手の継続騎乗なので、この馬の特徴を考えた位置取りをしそう。ヒシイグアスは前半速くなった時に、ポジションを下げるかもしれませんね。他は中段よりも後ろでしょうね。

ペースはバビットが作るので、ややハイから平均バランス、中緩みは出来ると思いますが、大きく緩むことはないと思います。今の高速馬場を考えると大きく緩めるとトップスピードの質で見劣りますから、むしろ中緩みの無い一本調子のペースにした方が良いと思います。

4コーナーです、バビットが逃げて先頭、トーセンスーリヤ以下は隊列に大きな変化なく、サンアップルトン辺りが押し上げてくるくらいでしょうか。土曜の9R、10Rは3F戦になっていましたが、さすがにこのクラスでは4F戦になると思います。L3では11.5くらいのはずで、ここで外から動くのは至難の技、流れのまま隊列に変化はないと思います。

直線L1標識付近です、土曜の9~11RではL2が11秒台の前半に入っていました、そしてL1も11秒台で纏めているので、とにかく前が止まらない馬場です。バビットが逃げ切りを狙うところ、ウインイクシードとクラージュゲリエが捕まえられるかどうか。前半が速くなった時にヒシイグアスが対応できるかどうか、パンサラッサがどこまで粘るかですね。ケイデンスコールは前走中緩みの無い展開で勝ち切ったので、展開的には合うと思いますが、右回りを克服できるかどうか。

では1頭ずつ見ていきます。

◎クラージュゲリエ    ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は少ない。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:特になし。 

調教データ

今回:栗東w39.3-12.7,持ったまま半馬身遅れ、バランス良い。

2021年日経新春杯:栗東w38.7-12.8、持ったまま2馬身遅れ、バランス良い。3着。

ダービー:栗東w38.8-12.0,やや強め併入、バランス良い。6着。 

皐月賞栗東w40.1-12.6,強め2馬身遅れ、バランスは良い。5着。

皐月賞5着があるようにこの馬はコーナー4つの1周コースが得意、前走日経新春杯も上位2頭は軽ハンデで53㎏と52㎏でしたから、3着でも高評価。アンドロメダSも1周コースで2着、逆にカシオペアSはワンターンで10着に凡走しました。今回は別定戦で斤量の影響は無視できますし、ルメール騎手を配してきた勝負気配も好印象。調教はいつもこんな感じでよく見せないので、大きな不安はないと思います。あとは高速馬場への対応と、バビットが作るペースへの対応ですね。皐月賞で平均バランスには対応しているので、問題はないかな~。

○バビット  ・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

調教データ

今回:栗東坂路40.5-12.7,単走持ったまま、バランス良い。 

2020年有馬記念:栗東坂路40.9-13.1,単走持ったまま、バランス良い。13着。 

菊花賞:栗東坂路40.6-13.0、単走やや強め、バランス良いが舌を出している。10着。 

セントライト記念:栗東坂路41.1-12.6、単走やや強め、バランスは良いがやや重苦しい。1着。

今回は2カ月の休み明けですが、セントライト記念で2か月半の休み明けを快勝しているので問題なし、内田騎手の継続騎乗なのでラジオNIKKEI賞やセントライト記念のようなペースを作ると思います。調教データから見ると舌を出していたり、ラスト1F13秒台だと凡走していますね。今回はラスト1F12秒台に入っているので、好走が期待できます。コース適性は抜群だし、開幕週の高速馬場で前残りの馬場、逃げてしまえば押し切る可能性が高いと思います。不安は厩舎が1流でないこと、古馬になって成長しているかどうか、ここが大きな不安材料ですね。

▲ウインイクシード  ・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:微妙な間隔。     

調教データ

今回:美浦w39.8-13.1,やや強め併入、バランス良い。 

2020年日経賞:美浦w37.7-13.4、やや強め併入、バランス良いが舌を出している。8着。

中山コースは2020年中山金杯2着、2021年中山金杯3着と好相性ですね。とにかく先行出来れば粘り切れる持続力はあるが、中段辺りから差しに回るとトップスピードの質で見劣る、それが2020年ディセンバーSでした。今回は前残りの馬場で先行できればチャンスでしょう。不安材料は2カ月弱の間隔ですね、非ノーザンF生産馬ですから、2年連続で福島記念を取りこぼしたように、この間隔は微妙な材料です。

           

△ヒシイグアス  ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

好材料:コース適性。 悪材料:斤量増、クラス負けの危険。       

調教データ

今回:美浦w39.6-12.6,持ったまま併入、ややバランス悪い。

前走は中山金杯を快勝しました、中山コースは3-2-0-1と好相性で松山騎手の継続騎乗も好材料ですね。この馬はハイペースバランスで好走歴がなく、現在3連勝中ですが全てスローからの4F戦になっています。

このグラフはヒシイグアスの石和特別、ウェルカムS、中山金杯のラップグラフ(青、赤、黄)とバビットのラジオNIKKEI賞とセントライト記念のグラフ(緑、茶)です。バビットはラジオNIKKEI賞で平均バランスで逃げ切っています、この時は大きな中緩みを作らずに後続にも足を使わせていますね。セントライト記念ではスローからの5F戦にして後続に脚を使わせました。

もう一枚のグラフはヒシイグアスが凡走した、スプリングSと2019年ラジオNIKKEI賞のグラフです。上のグラフと比べて注目すべきは、スプリングSの後半最速ラップが11.6という部分、3連勝しているラップでは最速11秒台の前半に入っているので、レースの前半で脚を温存して4F戦で勝負したいんでしょうね。現状で見せている適性はバビットとは真逆なので、この2頭が一緒に馬券に絡むことはないと思います。馬券は一緒に買っちゃいますが。

             

★ケイデンスコール  ・心肺機能はやや低い、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力もある。

・前半が速くなると後半苦しくなる。

好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険、コース適性。 

調教データ

今回:栗東坂路39.7-12.0,単走持ったまま、まっすぐ走れずバランス良くない、やや掛かり気味。

2021年京都金杯:栗東坂路40.9-11.8,単走一杯、バランスは良い。1着。

2020年金鯱賞:栗東P37.5-11.6、単走やや強め、バランス良い。7着。 

2020年東京新聞杯:栗東坂路37.9-12.3、一杯⒉馬身先着、バランスが良くない。12着。

2019年関屋記念:栗東坂路40.1-12.0、単走持ったまま、バランス良い。14着。

前走京都金杯で久々の1着、中緩みの無い展開で持続力を生かせましたね。前半ゆったり入っていて中緩みの無い展開というのが合っている感じで、今回のバビットのペースは合いそうですね。1800mの毎日杯は4着、2000mの金鯱賞7着と距離不安はありますが、母系を辿るとフェイムゲームが出ているので、1800mはこなせるはずですし、むしろ短いかもしれませんね。ロードカナロア産駒で反動が気になりますが、ノーザンF生産馬で安田隆厩舎なので不安はありません。岩田騎手が変にインに拘って詰まることの方が不安ですね。

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