土曜日の馬場情報 良馬場 Dコース
<向正面直線から4コーナーにかけての内側および正面直線に傷みがあります。>
土曜日の馬場状態は良馬場でした、ただ15時あたりから雨が降り始めています。最終レースが芝のレースで良馬場でしたが、明日のレース時間まで降り続く予報なので道悪は避けられそうもないですね。お天気サイトによって幅がありますが、明日の15時台までの雨量は37~60㎜、少なく見積もっても重馬場、不良馬場まで悪化する可能性も十分あると思います。
この重・不良馬場で不安が出て来るのが、誰であろう現役ナンバーワン騎手のルメール騎手です。下の数字は2019年から先週までのルメール騎手の重賞成績です。
良・稍重 騎乗数 1着 2着 3着 着外 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
289 69 49 34 137 .239 .526 82% 86%
重・不良 騎乗数 1着 2着 3着 着外 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
26 1 1 3 21 .038 .192 9% 32%
ご覧の通り重・不良馬場になると極端に成績が悪くなっています。ハンデ戦も含まれていますし、重・不良馬場のサンプル数が少ないので、額面通りには受け取れませんが、この回収率の悪さは印象が悪いですね。2021年大阪杯でグランアレグリアを飛ばしていますから、苦手にしている印象があります。
◎プラダリア
○ソールオリエンス
▲ベラジオオペラ
△ジャスティンパレス
★ブローザホーン
☆ディープボンド
Xローシャムパーク
※ルージュエヴァイユ
※シュトルーヴェ
※ドウデュース
3連複 ⑦=①②③④⑤⑨⑩⑫⑬ 36点
逃げ馬不在で何が逃げても驚けませんが、前に行く中ではべラジオオペラ、ディープボンド、プラダリアあたり。この中で思い切りの良さでは横山和騎手ですかね~。重・不良馬場なら馬群が凝縮することはなく、バラけて縦長になりそうですね。2番手からプラダリア。
中段の前からディープボンド、カラテ、中段のやや前からヒートオンビート。中段からブローザホーン、ローシャムパーク、中段のやや後ろからジャスティンパレス、ソールオリエンス。中段の後ろからシュトルーヴェ、ルージュエヴァイユ、後方からドウデュース、ヤマニンサンパという並びを想定。
ペースは上がらずスローからのロンスパになりそう。べラジオオペラは大阪杯で先行して、スローからの5F戦でした。道悪で捲りがなければ、もう少し仕掛けが遅くなる可能性もあり、スローからの4F戦くらいでしょうか。ドウデュースは有馬記念で捲り追い込みを決めていますが、動き出しはL4からだったので、向正面で捲るような動きはないと思います。
4コーナーです、べラジオオペラが先頭でプラダリアが追走。ヒートオンビートはダメもとで内に行くかもしれませんね。ドウデュースがこの辺りで上がって行くはずで、馬場の良い外目をまわしてスムースなはず。
直線L2標識付近です、べラジオオペラはプラダリアにマークされると、この辺りで並ばれるかも。ディープボンドは4コーナーで早目に動けるかどうかですね。馬場の悪い内を避けてほとんどの馬が外へ行くと思うので、ブローザホーンやジャスティンパレスもコースは空くと思います。
直線L1標識付近です、プラダリアとべラジオオペラが先頭で並び、外からソールオリエンス、ローシャムパーク、中目からディープボンド、ジャスティンパレスですね。馬場の悪い内目のギリギリのところを狙いそうなシュトルーヴェ。ドウデュースとルージュエヴァイユは届くかどうか。
では1頭ずつ見ていきます。
◎プラダリア ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、スピード不足。
京都記念が良かったですね、この時は2着のべラジオオペラに1㎏あげていたので、まともにやれば力はこちらが上だと思います。池添騎手も良・稍重の重賞複勝率.168に対して、重・不良だと.318に跳ね上がるので期待できます。大阪杯は2000mでテンが速かったので先行出来ませんでしたが、今回は1F伸びるうえに道悪なので、この馬の二の脚でも先行出来るはず。前に行けば強いのは京都記念、京都大賞典でも見せていますから、初手の位置取りだけですね。
○ソールオリエンス ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は高い。
・トップスピードの質は高く、持続力はやや高い。
好材料:コース適性。 悪材料:展開。
この馬は皐月賞で重馬場を快勝していますから、道悪は好材料ですね。展開的にロンスパは良くないので、どこまで我慢して直線勝負に持ち込めるかどうか。トップスピードの質と瞬発力は重馬場でも発揮できる馬なので、この点には不安はない。京都外回りは4コーナーで緩むことが多いので、コース適性は最高だと思うのですが。
▲ベラジオオペラ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質は高く、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
道悪はスプリングSを勝っているし、京都記念では0.1秒差2着なのでコース適性も良いですね。この時は1着のプラダリアに1㎏貰っていたので、プラダリアとの位置取りによっては、大阪杯のように先着できる可能性があります。ベタマークされてしまうとやや分が悪い印象ですね。
△ジャスティンパレス ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質は高く、持続力はやや高い。
好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:なし。
天皇賞(春)を勝っているのでコース適性は良いですね、能力的にもここでは完全に格上だし、母系にロベルトが居るので道悪も不安は無いのですが・・・。上記したようにルメール騎手の道悪適性が不安なので、この評価までですね。
★ブローザホーン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:スピード負け。
日経新春杯を勝っているし、道悪の同コース烏丸Sを圧勝していますから、条件は非常に良いと思います。菅原騎手の前走の乗り方を見ると、正攻法ではなくイチかバチかのレースをしそうなので、届くかどうかですね。
☆ディープボンド ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:スピード負け。
もう3年も前になりますが重馬場の阪神大賞典を勝っています、この馬はとにかくスピードがないタイプですが、持続力とパワーは異様に高いので、瞬発力やトップスピードの質が問われない条件がベスト。重・不良馬場は良いのですが、あとは展開ですね。
Xローシャムパーク ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。
・トップスピードの質は高い、持続力は高い。
・重馬場は良くない。
好材料:距離適性。 悪材料:特になし。
大阪杯では一番強いレースをしているので、良馬場であればべラジオオペラよりも上の評価です。ただ明日は不良馬場の可能性もあり、スピカSで5着に凡走したのが気になりますね。戸崎騎手も2019年以降の重。不良馬場の重賞では、0-0-0-14とサンプル数が少ないですが酷い有様です。買い難いのですが馬の能力はトップクラスだと思うので抑えまで。
※ルージュエヴァイユ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。
この馬はエリザベス女王杯が良かったですね、同コースでしっかり2着ですからコース適性は良い。ただ愛知杯を見ても道悪が良くない感じなので、あまり期待できませんね。ただ川田騎手は道悪適性が高いので、騎手への期待で押さえます。
※シュトルーヴェ ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は高い、持続力は高い。
好材料:距離適性。 悪材料:特になし。
目黒記念は58.5㎏で上がり3F最速で差し切りました、良馬場なら強いことはハッキリしていますが、道悪は全く未知数です。なので押さえます。
※ドウデュース ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
好材料:距離適性。 悪材料:休み明け。
有馬記念を勝っている馬なので無印にはできませんね。ただフランスでの走りを見ると、道悪は良くない感じ。加えて叩き良化型の印象があるので、海外帰りの休み明けでどこまで仕上がっているかどうか。好材料としては豊騎手の道悪適性、良・稍重の重賞では複勝率.224、複勝回収率63%ですが、重・不良だと複勝率.400、複勝回収率98%になります。絶対無印にはできません。