2023年NHKマイルC 回顧。ウンブライルはグランアレグリアになるかも。

走破時計1:33.8    前半800m 46.3  上がり3F 35.4

まずは馬場状態ですが朝の時点では良馬場でした、10RのメトロポリタンSから稍重になりました、走破時計からは稍重でも、良馬場寄りの稍重でしたね。午前中から降る予報でしたが、実際に雨量が記録されたのは午後になってから、雨量も想定よりも多くなく微妙な馬場状態でした。ダノンタッチダウンが4着に好走するくらいですから、雨の影響は少なかったんでしょうね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は今年のニュージーランドT、緑は今年のアーリントンCのグラフです。

今回は2F目で10.6とかなり速いラップが出ています、フロムダスクがスタートやや遅く、押して押して逃げに行ったので、勢いがつき過ぎた感じですね。後半が1.2秒も遅いので前半前に行った組は苦しくなりましたが、中緩みで12秒台に入っているので、2F目の10.6に付き合った組だけが苦しくなった感じですね。ユリ―シャはアーリントンCと同じようなレースで凡走しました。

オオバンブルマイはアーリントンCで、離れたメイン集団の中段からでした。今回は中段の後ろからでしたが、実はスタートやや早く出ています。ペースが速いと見切って下げたんですね、前に付き合っていたら凡走したと思います。ニュージーランドTで好走したシャンパンカラーとウンブライルは中段の後ろから、この2頭も前半無理をせず末脚が生きましたね。このニュージーランドTを勝ったエエヤンは9着、これはタイム云々ではなく詰まってスムースな競馬が出来なかったからですね。

逃げたのはフロムダスク、スタートがやや遅く押して押してリカバリーして逃げ体勢を築きました。その後ろからオールパルフェが2番手先行、中段の前からセッション、ユリ―シャ、シングザットソング、中段のやや前からドルチェモア、その外にタマモブラックタイ。ここまでが先行勢と見て良いと思いますが、この組は2F目の10.6に付き合っていて苦しくなりましたね。

スタート五分に出たダノンタッチダウン、エエヤンが中段、カルロヴェローチェも中段に下げて来ましたが、かなり掛かっていて首を上げていました。ショーモンはスタートやや早く1F目は中段の前、そこから下げて行き3コーナー入り口では中段のやや後ろでした。

中段の後ろからになったモリアーナとシャンパンカラー、ウンブライルはスタートが遅く出たなり。オオバンブルマイはスタート五分に出て下げて行きました。上位3頭は前半無理をしない位置取りで、足が溜まりましたね。

4コーナーです、中緩みで12秒台に入ったので、3コーナー入り口では縦長だった隊列が凝縮、こうなると前は自らリードを放棄するようなもので、後ろからの馬が前を射程圏に入れられますね。中段の後ろから後方に居た3頭が、ここから外目を回してスムースに直線に入ってきます。

直線L2標識付近です、この地点でシャンパンカラーは先頭から4馬身位の位置、そのすぐ後ろにオオバンブルマイ、更に2馬身程後ろからウンブライルで、この3頭はスムースでした。カルロヴェローチェは直線入り口で前に詰まっていましたね、ダノンタッチダウンの内に居て直線に入りましたが、一旦ダノンタッチダウンの後ろに下げてから外に出してきました。このロスはやや大きかったですね。

心肺機能で苦しくなったフロムダスク、ユリ―シャが下がり、タマモブラックタイが先頭に立ちます。ダノンタッチダウンがジリジリ伸びて、内でエエヤンが狭くなり詰まっていました。

直線L1標識付近です、タマモブラックタイがここで苦しくなりました。ダノンタッチダウンが先頭に立ち、シャンパンカラーが並びかけて先頭に立ちます。オオバンブルマイが伸びてシャンパンカラーと互角、ウンブライルは加速に手間取った感じで、L2でシャンパンカラーとオオバンブルマイにやや離されました。カルロヴェローチェは進路変更後の再加速に手間取った感じで、前半掛かってしまった影響が出たのか、元々瞬発力が低いのか、ダノンタッチダウンに離されました。

ここからシャンパンカラーが伸びて1着、オオバンブルマイも互角の末脚でしたが、外からこれを上回ったのがウンブライルで、一気に差を詰めてアタマ差2着。加速に手間取るが一旦トップスピードに乗ると、どこまでも伸びる感じでグランアレグリア型ですね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はシャンパンカラー、前走のニュージーランドTでは前後半0.7のややハイペース、今回は1.2秒のハイペースでバテ差しが届きましたね。今回はスタートが遅く中段の後ろから、前半は無理をしなかったことと展開がドンピシャ、加えて稍重で内外フラットになったことで届きましたね。今のところキレッキレのトップスピードの質を見せていないので、パワーと持続力が高いという感じですね。

2着はウンブライル、直線入り口でオオバンブルマイに引く離された分届きませんでしたね。手前を替えた時の加速なのか、元々瞬発力が低いのか加速に手間取りましたが、L2でスピードに乗ってから一気に差を詰めてきました。上がり34.0なので、自身はL2から11秒台の前半を連発したはず、馬場を考えればかなり高いトップスピードの質と、持続力を見せました。これはもみじSでも見せた能力なので、スケール感は比較できませんが、グランアレグリア型の馬だと思います。

3着はオオバンブルマイ、稍重でしたがトップスピードの質で見劣りましたね。アーリントンCでも上がり3F34.6だし、良馬場でも上がり3F33秒台がないので、トップスピードの質は評価できませんね。豊騎手が乗れば今回のようにペースに合わせた位置取りが出来るので、パワーと持続力を生かしたレースが出来ると思います。

4着がダノンタッチダウン、スタートはまぁまぁで中段からでした。中段でも若干速かったのかもしれませんせ、朝日杯FSではもっと後ろからでしたから、足が溜まらなかった感じ。この感じだとマイラーというよりも、前半無理のないペースに落ち着きやすい、中距離の方が良いと思います。

5着はカルロヴェローチェ、前半掛かっていたので直線で反応が悪かったですね。白梅賞では逃げているので、先頭に立ちたいリーダー気質なのではないかと。この馬場で前に馬を置いても掛かっているので、内枠引いてもマイルだと折り合い不安が付き纏いますね。メイケイエールのように逃げを嫌うようだと、今後は難しいレースが続きそうです。

モリアーナは6着、直線中目から外へ進路変更しましたが、詰まったわけではないので瞬発力は問われていません。これで外からウンブライルに並ぶ間もなく交わされたので、トップスピードの質で見劣りましたね。ドルチェモアは12着、今回の2F目10.6が速かったのは確かですが、朝日杯FSでも2F目10.4で勝ち切っています。今回は直線入り口で手応えが悪くなっているので、体調面の問題かもしれませんね。

馬券の方はハズレ、カルロヴェローチェが3着以内に来ればという馬券でしたが・・・。次回は京王杯SCとヴィクトリアMの予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    お疲れです!すんませんした(´;ω;`)

    こんなことならワイの愛するカラテに全ツすべきだったw
    調教見て満足して59kgは可哀想なので買わなかったら圧勝かい~

    シャンパンカラー、消した馬が入ったのが今季初めてでした、見直すと一週前が併せているようで一杯でなく35.6-11.4は良かったかあ。発汗がすごかったけど雨の方がよかったのかもね…まあ馬券に落とし込むのは不可能なので今回は白旗です。
    ウンブライルが獲ってたらまた豪快な差しで話題になったでしょうね。充分かとは思いますが。

    来週はララクリスティーヌ菅原くんに賭すというちぐはぐな買い方をしそうな自分がいます。ソダシダミアンは気持ちの整理がつかぬ(´;ω;`)笑

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      これは難しかったですね、ウンブライルは阪神JFでリバティアイランドを差し置いて本命にした馬でした、追いかけないといけませんね~。
      来週はララクリスティーヌ買いますよ、今の菅原君を無印にするのは怖いです、もうそれくらいの騎手になってますね。

      • そだしれいなす より:

        そうなんですよ、ウンブライルはJFの事前コメントでみややさんが書かれてた時からずっと気にはしてたんですよね。臨戦過程も良かったので、このレースで負けた馬の評価を下げる必要性はないにしても、ウンブライルは株を上げたと言ってよさそうですね。
        そして、もはや我らが菅原様と化しておりますよねw