2023年毎日王冠 回顧。内優位だった?

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走破時計1:45.3    前半800m 47.9  上がり3F 45.8

まずは馬場状態ですが良馬場でした、土曜日に散水した影響だと思うのですが、含水率が上がりクッション値も軟化しています。ただ8Rの1勝クラスのマイル戦で1:33.2、上がり最速はキセキノエンジェルで33.6でした。クラスを考えるとやや高速馬場という時計が出ているので、土曜日と比べて大きく変化したようには見えません。

ただ内と外の違いに関しては変化した印象です。私の印象ではハッキリ内優位に見えました。まずルメール騎手のコース取りです、4コーナーで外に馬が居ないにも拘らず、内目を通して直線入り口でソングラインの内側に入りました。前に馬が居ることは見えていたはずで、捌くロスを覚悟してのコース取りだったはず。マイラーズCのコース取りを考えれば、4コーナーから直線入り口でスムースに外に出すことができたはずです。にも拘らず内を通したということは、ルメール騎手は内優位と考えていたのではないかと思います。

もう1点はノースザワールドの着順です。ノースザワールドは12番人気で、0.4秒差の6着でした。この馬は終始最内を回していました。メイSでは0.8秒差の7着で、1着のサクラトゥルージュは重賞で勝負にならない馬。それを考えると今回の上位3頭にはGⅠ馬が2頭居て、0.4秒差は額面通りに取るのは無理があります。

この2点から3,4コーナーは分かりませんが、少なくとも直線は内の方がかなり優位だったのではないかと考えています。直線中目を通したエエヤンも失速しているので、今回内で好走した馬に関しては、GⅡ勝ち馬と確定するのは待ちたいと思います。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は今年の安田記念、緑は2022年毎日王冠、黒は2021年毎日王冠のグラフです。

まず4つのグラフの2F目とL1のラップタイムを見てください。普通は2F目は加速がついて速いラップを踏みます、そしてL1のラップは2F目のラップよりも遅くなる。ところが今回はL1よりも2F目の方が遅い、こういうラップは新馬戦などの低レベルなレースでよく見られますが、重賞ではめったに見られませんね。今回のレースはそれくらいイレギュラーで、過去2年の前半800mと比べても1秒以上遅い異様なラップでした。このラップを作り出したのが、トップスピードの質に不安のあるウインカーネリアンというところが、「やっぱりね」という感じでした。三浦騎手のコメントでは、敗因は距離とのことですが、安田記念でボロ負けしたことを分析していないことが分かるコメントでした。

でこういうラップになると好走するのがソングラインですね。ソングラインの好走パターンはスローからの3F戦、もしくは平均バランスでも中緩みからの3F戦で、L1まで速いラップを刻む展開。それが赤のグラフの安田記念でした、そしてグラフにしませんでしたがヴィクトリアMもこのパターンでした。今回直線で中目を通したことで差し切れませんでしたが、普通の馬場ならこの馬が勝っていたでしょうね。

シュネルマイスターについても見ていきましょう、シュネルマイスターが勝った黒のグラフ2021年毎日王冠、この時は平均バランスで中緩みがありましたが、L2から減速する厳しいラップでした。これを後方から差し切っているので、トップスピードの質と持続力を見せたレース。今回は前が止まらない流れになったし、直線で前が壁になって、馬場の悪い外に出すのにも手間取り3着。ラップ推移や通したコースを考えれば、大敗してもおかしくなかったのですが、そこは自力で3着まで持ってきた感じですね。

ジャスティンカフェについて、昨年の毎日王冠で2着に好走しましたが、今回のレースでは8着に凡走。勿論ラップ推移に違いがあるし、馬場も外が伸びていたので単純に比較できません。ただ同じように後ろからになったアドマイヤハダルが0.1秒差4着ですから、休み明けで力を出し切れなかった感じもあります。今回は単純に前残りで届かなかったというだけでなく、休み明けの可能性と、もう1点エピファネイアタイマーの可能性もあると思います。

逃げたのはウインカーネリアン、スタート早かったですね。やや離れて中段の前からスタート早かったバビット、中段のやや前からスタートやや早かったエエヤン、スタート五分のフェーングロッテンがリカバリーして上がって来ました。中段からスタートやや早かったエルトンバローズが最内、中目にスタート五分のバラジとソングライン。中段のやや後ろからスタート五分のノースザワールド、中段の後ろからスタート五分のシュネルマイスターとテュガ。スタート五分に出たアドマイヤハダルとスタート遅かったジャスティンカフェが後方から。

ペースは遅く前半3F36.0は過去10年で最も遅いペースで、ウインカーネリアンの脚質を考えると遅過ぎ。これではトップスピードの質が問われてしまいますね。

4コーナーです、バビットがウインカーネリアンに追いつき、馬群が凝縮しました。これはウインカーネリアンがペースを引き上げなかったからですね。この時点でソングラインは前から5頭目くらい、完全に前を射程に入れています。ソースザワールドは最内でコースロスなしでした。

直線L2標識付近です、直線入り口でシュネルマイスターがソングラインの内側に入ってきて、ここで詰まっています、前にノースザワールド、バラジ、フェーングロッテンが居るし、外に出そうにもソングラインがブロック。仕方なく一旦下げてソングラインの後ろを回って外へ出します。ソングラインはテュガを外に張りながらコースを確保、決してスムースではありませんでしたが、L1標識手前から猛然と加速する瞬発力はさすがですね。

直線L1標識付近です、バビットが苦しくなって、やや外に寄れながら下がって出来たスペースをエルトンバローズが使います。そのまま抜け出して押し切り。このエルトンバローズをノースザワールドが追走していました。ソングラインはエエヤンの外からスムースに加速しましたが2着まで。

問題はシュネルマイスターでこの地点では最後方、ジャスティンカフェの外まで出して猛然と追い込んできましたが3着まで。決して瞬発力の高い馬ではないので、凡走してもおかしくなかったのですが、自力の高さで3着を確保してきましたね。負けて強しでソングラインよりも上の評価をしないといけませんね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はエルトンバローズ、これは評価不能で保留にしておきます。内優位の馬場だった可能性があるので、額面通りに受け取ると次走で痛い目に合いそうなので、もう1回見てから。

2着はソングライン、無難に乗ったなという感じで57㎏を考えれば上出来でしょう。展開は合いましたが、馬場は良くなかったはずで、さすがはGⅠ馬の格を見せつけたなという感じでした。

3着はシュネルマイスター、コース取りと馬場を考えると1番強い競馬をしていますね。予想の段階で唯一懸念した内枠が良くなかったですね。この3着は悲観することはないと思うので、良い前哨戦になたっと思います。

4着はアドマイヤハダル、スタートちょっと遅かったですね、その後も出して行かずに後方からになりました。これでよく伸びてきたのでトップスピードの質も見せましたね。ただソングラインに2㎏、シュネルマイスターに1㎏貰っていますから、高評価まではできませんね。

5着はウインカーネリアン、休み明けで外厩を使っていますからこの着順は良い方だと思います。ペースがね~・・・。

馬券の方はハズレ、縦目でした。ジャスティンカフェがアドマイヤハダルに見劣るとは思いませんでした。