2019年中山金杯 回顧

ステゴ産駒のワンツーでこのレースとの相性の良さを改めて証明、タニノフランケルが残っているようにパワーが問われた1戦でした。

走破時計1:59.2 前半1100m59.9 上り3F35.5

L10(12.4) L9(10.7) L8(12.5) L7(11.7) L6(12.6) L5(12.2) L4(11.6) L3(11.7) L2(11.4) L1(12.4)

馬場状態は道中流れた割には上がりが掛かっていて、直線はやや重目のパワーを問われた馬場でしたね。これは含水率からも見て取れて、2018年12月28日のホープフルS当日の含水率と比較すると、4コーナー、ゴール前共に含水率は上がっていました。4コーナーからパワーの問われる競馬になったのはこのためでしょう。
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展開ですが、逃げたのはタニノフランケル、2番手にコズミックフォースの2頭はスンナリでしたね。3番手以降はストロングタイタン、内にアドマイヤリード、その後ろに外からヤングマンパワー、ランガディア、サンマルティン。中段は外からウインブライト、マウントゴールド、マイネルハニー。後方に居たステイフーリッシュが向う正面で捲り先団に取り付き、やや遅れてタイムフライヤーも押し上げて行きます。後方はナスノセイカン、エアアムセン、マイネルサージュ、ブラックバゴという並びでした。

レースが動いたのは向う正面でステイフーリッシュが捲くった時ですね、このタイミングはL6の12.6の所です。この捲りでスイッチが入ったように全体のペースが上がりました、L4から11秒台に入るペースは馬場を考えるとかなり厳しいペースだったはずです。L2最速で11.4に加速していますが、ここは急な下りになっているのでそれが原因。L1では12.4とかなり落とす中でウィンブライトが差してきました。

ちょっと驚いたのがタニノフランケルの3着です。53㎏と軽ハンデでしたが、上がり3Fで33秒台を求められない展開になったことで好走しましたね。フランケルの産駒ってトップスピードの質よりもそこそこのスピードを力任せに持続するのを得意としている印象。モズアスコットもトップスピードの質自体は最良という程ではなく、やはり持続力ですよね。

ステゴ産駒についてはもう相性というしかないでしょう。予想でも書きましたが、昨年までの4年間でも複数回馬券に絡んでいる種牡馬はキンカメとステゴだけ、アドマイヤリードも4着ですし来年からはキンカメかステゴだけから選択した方が良いくらいですね。

では1頭ずつ見て行きます。

1着はウィンブライト、中段の外々を追走していましたがステイフーリッシュやタイムフライヤーが動いてもじっとしていましたね。ここで脚を使わなかったことがL1の粘りに繋がった感じ。トップハンデの58㎏でしたが、コース適正の良さを生かして圧勝と言っていいでしょう。

2着はステイフーリッシュ、動いた地点は緩んだL5だったので子の押上は良かったと思います。結果的に勝ちのアシストになってしまいましたが、あの位置で動かなければ末脚勝負になり2着はなかったでしょう。内枠でもう少し前で運べればいいのですが、スタート時たがあまり良くないので今後も難しい展開になりそうです。

3着はタニノフランケル、パワーと持続力を問われる展開になり台頭しましたね。今後もあらの要る重めの馬場では好走できそうすが、軽い馬場で東京などでは凡走しそうです。

4着はアドマイヤリード、この馬もステゴ産駒です。スタートが良かったので内の経済コースを通れましたし恵まれた感もありますが、斤量56㎏は牡馬なら58㎏相当で力がある証拠。マイルよりもゆったり入れる2000mの方が合いそうですね。昨年のエリ女でも重い印を打ったのですがあの時は、騎手がポジションを取る意識が全くなく凡走、こういう競馬をして欲しかったのですが。

5着はタイムフライヤー、ステイフーリッシュと同じように上がっていったように見えて、5秒ほど遅れて仕掛け始めています。ステイが仕掛けてペースが上がったところを外から捲るという、一番やってはいけない捲りをやってしまったことで、最後力尽きましたね。

12着のマウントゴールドはスタートイマイチで、馬群に揉まれてジリジリ下がってしまう苦しい展開でした。本来の競馬が出来なかっただけなのでここで評価を落とす必要はないでしょう。

心配なのは13着のコズミックフォース、ここまで大敗するとは思いませんでした。ダービーやプリンシパルSを見ても軽い馬場での高速決着の方が良さそう、休み明けも良くないようですね。

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