<アイスバブル>・心肺機能は高くパワーはやや少ないかも、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
・休み明けでも走る。
”小倉500万条件”では平均バランスを中段から、緩まない消耗戦をL1で5馬身差を捉えて圧勝、心肺機能の高さを見せた。”京都1000万条件”ではスローバランスを中段から、直線L2で出し抜いてL1粘って1着、スローバランスで脚が溜まったためかL2で11.3くらいを使っている。“早春S”ではスローバランスを先行、持続力を発揮して粘り込み、トップスピードの質が低く、ヘリファルテに詰め寄られる。”2019年目黒記念”でハイペースバランスを中段の後方から、直線は外からスムースだったが、勝ったルックトゥワイスにトップスピードの質で見劣った。”2019年小倉記念”ではスローバランスを中段やや前から、4コーナーで外から捲りに行くも瞬発力で見劣り外から被せられて怯み後退、バテ差しで挽回するも7着まで。”2019年アルゼンチン共和国杯”ではスローバランスをスタートで立ち上がってしまい後方から、直線内を突いたが前が止まらない流れで伸びきれなかった。”2019年中日新聞杯”ではスローバランスを中段やや前から、内目からロスなく乗って直線も上手く捌いたがトップスピードの質で見劣り凡走。”2020年万葉S”ではスローバランスを3,4番手先行、終始最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
「日経賞へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:近走の成績の悪さ。
小倉の500万条件を平均バランスで全く緩まない流れを中段から、直線はもちろんバテ差しになっているが圧勝している。所謂AT値が高いタイプでレースレベルが上がれば上がる程、結果も良くなりそう。心肺機能の高さは目黒記念でも見せていて、この時は格上げ初古馬重賞だったが、前半1000mが大体58秒くらいとハイペースバランス、これを中段の後ろからで直線は外からスムースだった、後ろからルックトゥワイス差されたのはトップスピードの質の差になる、ただ心肺機能を生かして殆ど緩まない流れを、後半持続力を生かして2着まで持て来たのは高評価。早春Sでトップスピードの質が低いことははっきりしたので、ロンスパに持ち込みたいタイプ。瞬発力も高くないので、溜め差しだとトップスピードに乗り切れずに、足を余してしまう可能性はある。
2019年小倉記念が中段のやや前からで、4コーナーで捲りに行くも瞬発力不足で捲れず、ここで外からアイスストームに来られて怯んでしまい後退、直線に入り挽回したがジリジリまで。目黒記念では外からスムースで伸びているので、揉まれ弱いんだと思う。好走したレースはほとんど外国人騎手の手によるもので、相当なズブさが垣間見える。腕っぷしで押して押して加速させないとダメなタイプだと思う。2019年中日新聞杯ではスミヨン騎手騎乗で中段やや前からスローバランスを容認、直線では上手く捌いたがトップスピードの質で見劣り凡走、かなり押していたがトップスピードに乗るのも遅かった。
2020年万葉Sでは長距離戦でスローバランス、3コーナーから下り坂でペースが上がったが、直線はトップスピードの質で見劣り凡走した。先着した5頭は軽ハンデだったので悪くはないが、中盤まで歩いているようなペースで心肺機能は問われていない。同じ長距離戦では2020年のダイヤモンドSに出ていれば、面白かった感じもある。
この馬はノーザンF生産馬で休み明けを苦にしない、2019年目黒記念で2着に好走している。ミスパスカリの孫でこの系統はトップスピードの質が低い、直子のポポカテペトルやマウントロブソンもトップスピードの質が低く、パワーと持続力で勝負するタイプ。いわゆる切れないディープインパクト産駒なんだけど、ディープ産駒ということでどうしても末脚勝負をしたがってしまう、自身でレースを作るタイプではないので、どうしても展開待ちになってしまう。
好材料は距離適性で目黒記念2着の実績がある、この時の1着がルックトゥワイスで0.2差は高評価でいいと思う。例年日経賞は上り35秒台で足りるので、トップスピードの質が低いこの馬には好材料、昨年はエタリオウのミルコが豊騎手に注文を付けに行ったので、後半ロンスパになったのでこの展開が理想。後半の1000mを60秒以下になればチャンスはあるかな、もちろん上り3Fだけではなく5F分散する形で、11秒台後半を連発するような流れですね。今回は3カ月弱の休み明けでこの馬は休み明けを苦にしないので好材料。悪材料は昨年の目黒記念以降連絡みが無いこと、展開が向かなかったことはあるが、今回も展開が向かない可能性もあるので、安定感がない事が悪材料でしょうね。
<ウィンイクシード>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く、持続力は高い。
”2019年TVh賞”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り3着まで。”2019年オールスターJ”では稍重で平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2019年福島記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線粘ったが4着。”2019年ディセンバーS”ではスローバランスを中段の前から、終始最内を回して直線入り口でやや前に詰まりスムースさは欠いたが2着。”2020年中山金杯”ではややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し2着、5Fロンスパになりトップスピードの質が問われなかった。
「日経賞へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化、休み明け。
<心肺機能について>2019年TVh賞、オールスターJが平均バランスで悪くない競馬、特にオールスターJでは先行して押し切っているので、稍重だったことも含めて心肺機能はまぁまぁ。2019年福島記念が4着だったが良いレースだった、ハイペースバランスを中段の前から進めて直線粘った、この時は休み明けだったので4着でも高評価だと思う。2019年中山金杯でも後半5Fのロンスパで、シッカリと2着を確保した、心肺機能を生かしてのロンスパ対応だと思う。
<パワーについて>中山コースでの好走歴があるので、パワーは有る。
<瞬発力について>2019年ディセンバーSではスローバランスを中段の前から、直線入り口でスムースさを欠いて2着だった、立て直してからの加速は良くなかったので、瞬発力には期待できない。
<トップスピードの質について>トップスピードの質は低く、2019年TVh賞では差せず差されるで中段からでは勝負にならないことを見せた。
<持続力について>心肺機能と被るが2019年中山金杯が好内容で、5Fロンスパをしっかりと2着に好走した。
<そのほかについて>スタートが上手なので枠に関係なく楽に先手を取れるのは長所。休み明けはピリッとしない、この馬は非ノーザンF生産馬なので外厩はどうしても弱い、2019年福島記念は中段の前から、ハイペースバランスで心肺機能を生かせたが4着、この時はハンデ戦で54㎏だったが57.5㎏のステイフーリッシュ、58.5㎏のミッキースワローにも差されているので、2か月半の間隔空けの影響だと思う。2019年五稜郭Sでも3か月半の休み明けで凡走している。意外な闘志を見せたのが2019年ディセンバーSで直線入り口でスムースさを欠いたが、外のアンノールトを弾いてコース確保、そこから立て直してジリジリ伸びていた。この地点でレースを投げ出してもおかしくなかったので、マンハッタンカフェ産駒の割には揉まれ弱くはない。
好材料はコース適性で中山コースは2-4-1-2と好相性、条件戦だが函館の2600mで3着があるので、距離適性も問題ないと思う。悪材料はクラス負けの危険で、前走の中山金杯でGⅢ2着だったがこの時は55㎏、1着トリオンフが58㎏だったしGⅡは初めてなので、クラス負けの危険は十分ある。騎手も横山武史騎手の予定で松岡騎手からなので騎手弱化と言える。今回は2か月半の休み明けで不安がある、この馬は非ノーザンF生産馬で外厩は期待できない、2019年福島記念が2か月半の休み明けで4着とピリッとしなかったし、五稜郭Sでも休み明けで凡走している。
<エタリオウ>・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力は高くない。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。
”菊花賞”ではスローバランスを出遅れ後方から中緩みで押し上げ、4コーナー外から早目に追い出して抜け出したがフィエールマンに瞬発力で見劣り2着。”神戸新聞杯”ではスローバランスを後方から、エンジンの掛かりが遅く2着まで、トップスピードと持続力は見せる。”2019年日経賞”ではスローバランスを中段から、向正面で押し上げて2番手へ上がり直線はそのまま。スローから勝ちに行く展開で価値のある2着、後半のロンスパには目途を立てた。”2019年天皇賞(春)”ではスローからのL2 最速戦、最後方から上がりの競馬になり出番なし。”2019年宝塚記念”ではスローバランスを後方から、4コーナーで外を回して距離ロスも大きく凡走。”2019年京都大賞典”では平均バランスを後方から、直線外から追い込んだが4着まで。”2019年ジャパンC”ではややハイペースバランスを中段の前から、直線外からスムースだったが伸びずに凡走。 ”2019年有馬記念”では離れた追走集団の中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線では伸びずに凡走。
「日経賞へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:近走の成績の悪さ。
2019年天皇賞(春)はミルコの失策だと思う、失策と言うかミルコの予想が外れたんだと思う。まぁ私もミルコと同じように消耗戦になると予想していたが、ミルコも消耗戦になると考えた節がある。この頃のミルコは何をやっても裏目裏目で本当にリズムが悪かった、だからこそ一か八かの後方待機策だったんだろう、結果的には大外れだった訳だけど。
2019年日経賞が好内容で、豊騎手のペースに嵌りながらも2着まで持ってきたのは、ミルコの判断とこの馬の持続力の高さだと思う。後方で溜めれば高いトップスピードを発揮できるし、持続力はどんなペースでも高い、なので前半のポジションが最大の問題。この時は休み明けで2着に好走したので、休み明けでもいきなり走る、ノーザンF生産馬なのでこの辺は不安なし。2019年京都大賞典では後方からになり直線だけの競馬で5着まで、休み明けでトップスピードの質を引き出せなかった感じで届かなかった。
まぁまぁのトップスピードの質と持続力はダービーや神戸新聞杯で見せていて、後方から溜めに溜めて爆発させてきた、ただこのポジションでは届かなかったので、やはり位置取りがネックになる。エンジンの掛かりが遅い感じも見せていて、いわゆる出し切ってしまいたいタイプなんだけど、仕掛け所がコーナーだと加速が鈍る感じがある。2019年ジャパンCでは先行したが7着凡走、重馬場でややハイペースバランスだったことで心肺機能が限界だった可能性がある。2019年有馬記念では離れた追走集団の中段やや前からで自身ややハイペースバランスくらい、3,4コーナーもロスなく回したが4コーナーからスピード負けした感じなので、12秒台前半のラップを問われてしまうと苦しくなるんだと思う。古馬になってからは高いトップスピードの質を見せられていないので、重馬場での激走に期待したい。
好材料はコース適性で昨年のこのレース2着、稍重で時計が掛かっていたこともあるので、高速馬場になると不安が増すが、距離適性も含めて復活には好条件。悪材料は昨年の日経賞以降馬券になっていないことで、復活するかどうか未知数。道中流れてしまうと末脚が鈍ってしまう感じで、良馬場で流れてしまうと不安が増す。