2020年セントウルS 全頭評価。その4。

赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。

<トウショウピスト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・54㎏以下が好走条件。・間隔空けると良くない。

”2017年オーロC”ではスローバランスを逃げきり、この時が54㎏。”2017年安土城S”ではハイペースバランスを2番手追走から粘り込み2着、この時が53kg。”2020年春雷S”では稍重でややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが凡走。”2020年鞍馬S”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年福島TVOP”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。

「セントウルSへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

2019年安土城Sで54㎏で12着と衰えを感じる結果になってしまった。7歳で45戦走っていて蓄積疲労もあると思う。連絡みしたのは2017年オーロCの1着まで遡らないといけないし、近走は凡走続き。2018年CBC賞で7着になっているのはコース適正の良さもあったはず、条件戦だが同じ中京1200mの浜松Sが1着だったし、体調面でも2018年の安土城Sが5着だったので体調は良かったはず。

2020年春雷Sでは休み明けで凡走、2020年鞍馬Sで4着に好走して驚いたが、この時は高速馬場で流れ込んでのもの、むしろ1,2着のタイセイアベニールとトゥラヴェスーラに対するレースレベルに疑念が出てしまった。2020年福島TVOPで再び4着と好走、この時はすぐ前に居たトゥラヴェスーラに直線で見劣り、トゥラヴェスーラもトップスピードの質は低い方なので、これを差せなかったのは印象が悪い。

好材料は無し、悪材料はクラス負けの危険で、重賞では結果が出ていないし8歳でトップスピードの質もはっきり落ちてきたので、重馬場での一発くらいしか期待できないかな~。

<トゥラヴェスーラ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

”2020年北九州短距離S”では重馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年春雷S”では重馬場でややハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年鞍馬S”ではややハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着。”2020年福島TVOP”ではややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”2020年北九州記念”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがジリジリまでで6着。

「セントウルSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>2020年福島TVOPで2番手先行を押し切り、この時はややハイペースバランスなので心肺機能はまぁまぁの評価。

<パワーについて>2020年福島TVOPで坂は克服しているし、2020年春雷Sでも中山の坂を克服しているので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>2020年鞍馬Sで中段やや前から進めて直線スムースだったが、後ろからタイセイアベニールに差されて2着、この時はタイセイアベニール32.6、エイティーンガール32.4なので自身の33.2はトップスピードの質で見劣った結果。2020年北九州記念でも中段やや目から差せずに6着、すぐ後ろに居たレッドアンシェルに並ぶ間もなく交わされているので、トップスピードの質は低い。

<持続力について>2020年鞍馬Sで中段やや前から直線スムースだったがL1で11.5迄落としている、2020年福島TVOPでも押し切ったがL1で12.2とかなり掛かっているので、持続力はまぁまぁのレベル。2020年北九州記念でもL1でレースラップ12.5に対応できなかったので、持続力もまぁまのレベルで良いと思う。 

<その他について>

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で前走は中段やや前だったので、トップスピードの質で見劣った、同じ位置からでは勝負にならないと思う。勝った福島TVOPでも0.2差4着にトウショウピストが入る程なので、このクラスで通用するかは・・・。豊騎手が継続騎乗するようだと、前走の反省を生かして逃げ・先行の可能性があるので、騎手が決まったら注意した方が良いと思う。

<ビアンフェ>・心肺機能は高く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”新馬戦”では稍重で平均バランスを中段の前から、直線内目から抜けたが外からオータムレッド(阪神JF11着)に差されて2着。”未勝利戦”では稍重でややハイペースバランスを逃げて1着、心肺機能と持続力の高さはまぁまぁ。”函館2歳S”ではハイペースバランスを逃げて圧勝、2着タイセイビジョンが直線入り口でやや待たされたし脚色はタイセイの方が良かった。”京王杯2歳S”ではややスローバランスを逃げて2着、1着タイセイビジョンにはトップスピードの質で見劣り。”2019年朝日杯FS”ではハイペースバランスを逃げて凡走、残り150mまで先頭で踏ん張っていたので距離の可能性が高い。”2020年ファルコンS”では重馬場でハイペースバランスを離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で失速して凡走。”2020年葵S”ではハイペースバランスを逃げ切り。

「セントウルSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

新馬戦では平均バランスを中段から差しに行って抜け出したが、決定的なリードを奪えなかったこともありゴール前で差されてしまった。未勝利戦では逃げて良さを見せてきて、ややハイペースバランスを押し切っているので心肺機能は見せたが、L1で12.0まで落としているので持続力はまぁまぁ。これは続く函館2歳Sでも見せていてL1が12.4とかなり落としている、この時は2秒のハイペースバランスで後続の脚を削いでしまったので圧勝しているが、タイセイビジョンは上記のように力を出し切っていなかった。1F延長の京王杯2歳Sでは何を思ったかややスローバランスにしてしまった、当然直線ではトップスピードの質で勝るタイセイビジョンに圧倒されてしまった、それでも2着は確保したが騎手の判断には大いに不安にさせられる結果。2019年朝日杯FSではかなりのハイペースバランスを逃げて凡走、残り150mまでは先頭で踏ん張れたので1400mで見直し。

2020年ファルコンSでは重馬場で1400m以上の距離適性が求められた感じで、L1で失速して凡走した。休み明けの影響もあったかもしれない。2020年葵Sではハイペースバランスを逃げ切ったので、改めて心肺機能の高さを見せた。ただし2着のレジェ―ロにクビ差まで迫られたので、持続力はまぁまのレベルで良いと思う。

好材料は距離適性で1200mは3-1-0-0好相性、悪材料はクラス負けの危険で葵Sでクビ差2着のレジェ―ロが、次走の福島TVOPで0.4差9着なので、それを物差しにするとこのクラスで通用するかどうか不安。

<フェルトベルク>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”2019年糺の森特別”ではハイペースバランスを2頭で大逃げ、L2で一杯になり殿負け。”2019年5月東京1000万条件”ではほぼ平均バランスを逃げて4着、2,3着馬とは同タイムで心肺機能はまぁまぁ。”2019年三木特別”ではハイペースバランスを離れた追走集団の先頭から、L1で一杯になり凡走。”2019年知多特別”ではややハイペースバランスを2番手先行、トップスピードの質で見劣り凡走。”2019年フィリピンT”ではハイペースバランスを3番手先行、L2で先頭に立ち押し切り、重馬場でトップスピードの質を問われなかったが、サヤカチャンにクビ差まで迫られたのは印象悪い。”2020年石清水S”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になり追い出しが遅れて凡走。”2020年水無月”ではハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線粘ったが2着。”2020年オークランドRCT”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年新潟日報賞”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年佐世保S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からバテ差し1着。

「セントウルSへ向けて」好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。

トップスピードの質は低く、ダートでも逃げ・先行からの押し切りで1,3着がある。まぁまぁの心肺機能を見せたのが東京の1000万条件4着時で、差のない競馬をしてきたが前半3Fが34.8なので、前半はゆったり入った方が良さそう。フィリピンTで重馬場を先行して押し切ったが、直線でサヤカチャンに迫られているし高評価ではない。2020年石清水Sでは後方からのレースを選択して凡走、騎手も全くやる気を感じない騎乗で、評価の対象外で良いと思う。

2020年水無月Sではハイペースバランスを3番手先行、直線スムースに粘って2着に好走した。この時はハイペースバランスだったが前半33.9でそれ程速くない、後半も自身35.1でL1が12.4なので粘ってはいるがやや落としてしまった。この感じからも心肺機能はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ、パワーは十分あることを見せた。2020年オークランドRCTで改めてトップスピードの質の低さを見せた、何を思ったか後方から進めてしまった時点で万事休す、騎手と厩舎の能力に大いに疑念がわくレースだった。2020年新潟日報賞では中段から、スタート出たが主張する馬が居たことであっさり控えてしまい凡走。2020年佐世保Sでは後方から追い込み1着、今までの評価を覆す結果に見えるが、上り3F34.3でしかないのでバテ差しがドハマりした結果。前半32.2なので後方で足を溜められたこと、前に行った組が軒並み垂れてしまったことでの差し切りなので、今後も後方からでは届かないレースが続くはず。

好材料はコース適性で中京はフィリピンTを勝っている、この時は重馬場だったが左回りは克服している。距離適性も前走勝っているし、軽ハンデだったが水無月Sでも2着があるので好相性。悪材料はクラス負けの危険と後方から届くかどうかで、特にポジションについては前走鮮やかに追い込んでいるだけに、再度後方から進める可能性が高く、このクラスで勝負になる程のトップスピードの質がない事は再三見せている。前走程ドハマりする可能性は低いと思ので、かなり厳しいレースになりそう。