下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。
<アドマイヤアルバ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”京都新聞杯”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが2着まで、高速馬場で前が止まらずステイフーリッシュを捉えきれず。”ダービー”ではスローバランスを最後方から、直線はジリジリ伸びたが9着まで、休み明け4走目で疲労の影響。”神戸新聞杯”ではスローバランスを後方から、直線は外からスムースだったが、後ろからエポカドーロにも並ぶ間もなく交わされて凡走。”2018年オクトーバーSではスローバランスを後方から、直線は外からスムースだったが前が止まらず5着まで、後方過ぎて届かず。”2019年京都金杯”では平均バランスを中段から、直線前が壁になって追えずバテ差しで4着まで。”2019年白富士S”ではスローバランスを中段から、直線スムースだったが伸びず。”2019年六甲S”ではややスローバランスを後方から、直線最内を突いたが伸びずに凡走。”2019年谷川岳S”ではスローバランスを後方から、直線は外からスムースだったが伸びずに凡走。”2019年小倉記念ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外を回して上がって行ったが、直線入り口で力尽き凡走。”2019年ポートアイランドS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”2019年リゲルS”では平均バランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線全く伸びずに凡走。”2020年福島民報杯”では重馬場でハイペースバランスを中段のやや後ろから、3コーナー手前で中段に上がり、4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年メトロポリタンS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線全く伸びずに凡走。”2020年宝塚記念”では稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。”2021年大阪ハンブルクC”ではスローバランスを後方ポツンから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年メトロポリタンS”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線狭くなったこともあり伸びずに凡走。”2021年目黒記念”ではスローバランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
「宝塚記念へ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。
3歳の京都新聞杯でステイフーリッシュの2着に好走したのを最後に、凡走を繰り返している。その京都新聞杯で見せたのが、まあまあの心肺機能とトップスピードの質、高い持続力だった。この時は高速馬場でややハイペースバランス、コーナーで外を回して直線も外から2着までだったので、ㇳップスピードの質は高いとは言えないと思う。
ダービーでは上がり最速で9着だったが、道中最後方になってしまったのは休み明け4走目の疲労が原因だと思う、結果的にここで無理をしたことが尾を引いているのか、3歳秋以降全く良いところがない。唯一好走と言っていいのが2019年京都金杯で、中段から直線で待たされたがL1でバテ差し4着まで持ってきた。これで一定の目途が立ったかと思ったが、その後は再び凡走街道に入っている。左回りの成績が良くなくて、中京の下級条件で2着が3回あるが、オクトーバーS,白富士S,谷川岳Sと凡走を続けたので、左回りは特に注意した方がいいと思う。
2020年福島民報杯は去勢明けで凡走。2020年メトロポリタンSでも後方からで全く伸びず、久々の2400mでも凡走してしまい距離適性が見えてこない。2020年宝塚記念では追走にも苦労していて、4コーナーでは一杯になり凡走した、クラス負けで稍重も良くなかったかも。
2021年大阪ハンブルクCでは後方ポツンで伸びずに届かず。2021年メトロポリタンSでは直線で狭くなり伸びず。2021年目黒記念ではブービー人気で3着と激走、スローバランスを離れた追走集団の前からで、心肺機能は問われなかった。スローからの3F戦でL2最速10.6に対応できず、すぐ前に居たウインキートスにL2で引き離されている。
好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で昨年のこのレース14着と大敗。前走の目黒記念で3着に激走したが、この時は53㎏で軽ハンデだったし、スローからの3F戦というG2戦らしからぬ展開だった。古馬になってからはコース適性も良くないし、前に行けないと苦しくなるはず。
適性:梅
<アリストテレス>・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。
・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。
”すみれS”ではスローバランスをやや離れた3番手から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが差されて2着。”2020年プリンシパルS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年出雲埼特別”ではややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2020年小牧特別”ではスローバランスを3番手先行、3コーナー手前で先頭に立ち内目を回して直線は壮絶な叩き合いで1着。”菊花賞”ではスローバランスをやや離れたメイン集団の中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着。”2021年AJCC”では不良馬場でスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2021年阪神大賞典”では重馬場でややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年天皇賞(春)”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに4着まで。
「宝塚記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
<心肺機能について>2021年AJCCで後半5Fのロンスパを押し切っているので、心肺機能は十分持っている。2021年天皇賞(春)でハイペースバランスを中段の前から、スムースだったが流れ込むだけ、3着争いはしていたので心肺機能は見せている。
<パワーについて>すみれSでL1の坂を苦にせず2着、この時の1着がレクセランスでクビ差なので、パワーは十分にある。2020年AJCCでは不良馬場で快勝、L1では13.3迄落しているのでかなり消耗したレースになったが、押し切っているのでパワーの高さは見せた。
<瞬発力について>出雲崎特別でも小牧特別でも出し抜けるほどの瞬発力は見せていない。
<トップスピードの質について>プリンシパルSで上がり33秒台に対応できずに凡走。好走している時も上がりが掛かる時だし、出雲崎特別では新潟なので33秒台を出しているが、トップスピードの質で勝負するタイプではない。
<持続力について>小牧特別で早目先頭から押し切ったし、出雲埼特別でも3F戦を勝っているので、持続力はまぁまぁ。菊花賞でがL1までしっかり伸びて2着、この時はコントレイルとクビ差だったので持続力はまぁまぁ。2021年阪神大賞典では超ロンスパ戦になり、直線失速したので持続力はまぁまぁまで。
<その他について>菊花賞では終始コントレイルをベタマークするルメール騎手の執念の騎乗で2着、スローからの3F戦だったのでレースレベルには疑問もあるが、近親にリンカーンが居る血統で長距離適正を見せた。
好材料は距離適性で2200mは2-1-0-0と好相性、時期的に道悪も想定されるが、不良馬場のAJCCで勝っているのでむしろプラス。悪材料はクラス負けの危険で、阪神大賞典が重馬場でピリッとしなかった。前走の天皇賞(春)ではカレンブーケドールと同タイムだったので、悪くはないが高くは評価できない。AJCCの2着ヴェルトライゼンデはお休み中だが、3着が0.1差のラストドラフトなので正直このクラスで好走するイメージが湧かないかな~。今回は豊騎手へ乗り替わり、近年の豊騎手の古馬重賞の成績はハッキリ言って良くない、この乗り替りは悪材料だと思う。
適性:竹
<カデナ>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”京都2歳S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線も外からスムースに伸びて1着、直線入り口でヴァナヘイムの瞬発力には見劣ったが、まぁまぁのトップスピードの質と持続力で勝り圧勝。”弥生賞”ではスローバランスを中段から、4コーナー外を回して差し切り、持続力とパワーは見せた。”皐月賞”では平均バランスを後方から、向正面で内から中段まで上がり4コーナー出口で外に出したが伸びずに凡走、すぐ前に居たペルシアンナイトは内を突いて2着なので、外目に出したロスは良くなかった。”ダービー”ではスローバランスを後方から、直線外からスムースだったが凡走、すぐ前に居たアドミラブルにトップスピードの質と持続力で明確に見劣ったのは距離の可能性もある。”2018年アンドロメダS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外を回して上がり最速だが届かず凡走。”2019年大阪城S”ではほぼ平均バランスを4番手の最内先行、直線狭くなってL1で失速凡走、瞬発力の無さでコースを確保できなかった。”2019年福島民報杯”ではハイペースバランスを後方から、L3で捲って直線伸びたが3着、1着レッドローゼス、2着クレッシェンドラブは2㎏軽かった。”2019年巴賞”ではハイペースバランスを後方から、稍重の消耗戦をジリジリ伸びて3着まで、1着スズカデヴィアスは59㎏でこちらは56㎏だったので高評価は出来ない。”2019年小倉記念”ではスローバランスを後方から、直線入り口で一瞬待たされてからバテ差しで2着まで。”2019年新潟記念”では平均バランスを後方から、直線大外から伸びて3着、前半から流れたことでバテ差し気味になったことで届いた。”2019年天皇賞(秋)”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年中山金杯”ではややスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年小倉大賞典”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに外に出し差し切り。”2020年大阪杯”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線入り口でやや詰まったが内から伸びて4着。”2020年宝塚記念”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。”2020年新潟記念”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが6着まで。”2020年毎日王冠”では稍重でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年天皇賞(秋)”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年中山金杯”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年小倉大賞典”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが6着まで。”2021年大阪杯”では重馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが6着まで。”2021年安田記念”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びたが6着まで。
「宝塚記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:距離適性、届くかどうか。
ディープ産駒らしい部分としては心肺機能の高さ、まぁまぁのトップスピードの質、高い持続力といったあたり。京都2歳Sではまぁまぁのトップスピードと高い持続力で差し切ったし、弥生賞でも持続力を生かしてきた。皐月賞では4コーナーから直線でのコース選択のミスだと思うし、ダービーは距離が敗因だと思う。その後は凡走の山を繰り返すが、福島民報杯で久々の連絡み、この時は良馬場でハイペースバランスを後方からのバテ差し、自身平均バランスくらいまでには入っているので心肺機能が生きた。心肺機能の高さは大阪城Sでも平均バランスを4番手先行、着順は14着で凡走したように見えるが、L1標識付近で狭くなり諦めているので、スムースならもっとやれた手応えは有った。巴賞でも稍重でハイペースバランスを後方から、バテ差し3着だったが1着が59㎏のスズカデヴィアスなので高評価までは出来ない。小倉記念でメールドグラース相手に互角のレースが出来たのは収穫で、直線入り口で一瞬待たされてからのバテ差し、L5から11秒台に入るロンスパ戦で持続力の高さを見せたレースだった。
後方からの追い込みに徹するようになって好走しているので、どこで脚を使うのかが難しいタイプなんだと思う。ただキレッキレのトップスピードの質を持っているわけではないので、トップクラス相手では届かないことが多い。元々心肺機能はまぁまぁの物を見せていたので、これを生かして持続力でバテ差しすることで良さが出たんだと思う。2019年の天皇層(秋)では完全にトップスピードの質で見劣ったし、道中も追走で離されてしまったので相当ユッタリ入らないと、後半の良さが出ないんだと思う。
2020年中山金杯ではややスローバランスをいつも通り後方から、前が止まらない流れで凡走、これが後方からの馬の怖いところで嵌れば鮮やかに差し切るが、展開が向かないと平気で凡走する。この馬は展開に関係なく追い込めるほどのトップスピードの質はないので、展開依存は今後も続くはず。2020年小倉大賞典が平均バランスで嵌ったレース、いつも通り後方からだったが、馬群が凝縮していて先頭からはさほど離されていない、これで4コーナーからスムースに外に誘導したことで差し切れた。ローカルGⅢでヴェロックスは居たが相手は弱いので、高評価できるレース内容ではない。2020年大阪杯では直線入り口でやや詰まったが、内から伸びて4着までだった。後方から全く勝負に行っていないので、高評価は出来ないが、このレベルで4着まで持ってきたので、展開次第では重賞で十分勝負できる力は見せた。
2020年宝塚記念では後方から伸びずに凡走、大阪杯と違って多頭数で先頭から距離があったし、稍重表記だが重馬場並みの重さで馬場も合わなかった。2020年新潟記念ではいつも通り後方から、直線外に出してスムースだったが6着まで、この時は58㎏だったので0.3差は高評価で良いと思う。2020年毎日王冠ではいつもよりもやや前で中段のやや前から、スムースな競馬が出来ていたが稍重で伸びを欠いた感じ。2020年天皇賞(秋)では後方から全く届かず凡走、この日は超高速馬場になっていて、前に居たアーモンドアイが上がり33.1ではどうしようもない。直線入り口ですぐ隣に居たフィエールマンに大きく見劣ったので、超高速馬場ではトップピードの質が足りない。
2021年中山金杯ではスタートでぶつけられてしまい後方から、この時は58㎏だったしスローバランスで後ろからでは勝負にならなかった。2021年小倉大賞典でも後方から、この時も58㎏で伸びを欠いたので、斤量負けの可能性が高い。2021年大阪杯では重馬場ではいつも通り後方から、重馬場が合わない感じで伸びがイマイチだった。2021年安田記念ではスローバランスを後方からで展開合わず、内目を回して直線は差を詰めているのでトップスピードの質と持続力は見せた。
好材料はコース適性で2020年大阪杯で0.2差4着がある、この時の2着がクロノジェネシスだし、3着がダノンキングリーなので相手関係を考えてもこのタイム差は高評価で良いはず。3歳時になるが中山2000mの弥生賞を勝っているので、小回り坂上ゴールのコースは高評価で良いと思う。悪材料は距離適性で2200m以上は3回走って全て凡走、ダービーは外枠だったし、神戸新聞杯は休み明け、2020年宝塚記念は道悪と敗因はハッキリしているので、良馬場ならこなせる可能性はあるが。もう一点気になるのは脚質で、徹底して後方からの差・追込狙いなので、ここで先行策に出るとは思えない。現時点では15頭立てなので、後方になってしまうと届かない危険はある。
適性:竹