2023年マイラーズC 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

グラティアス ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はやや高い。 

・トップスピードの質はやや低い、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 稍重でスローバランスを逃げ切り。
京成杯 1着 スローバランスを2,3番手先行から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。
皐月賞 6着 平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず。
ダービー 8着 スローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。L2の10.8に対応できずL1でも減速が大きかった。
セントライト記念 9着 ややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
菊花賞 15着 ややスローバランスを離れた4番手追走、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。L2で一杯になっている。
2022年白富士S 3着 スローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。トップスピードの質で見劣り。
2022年キャピタルS 7着 平均バランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線詰まってから伸びて7着。
2023年ニューイヤーS 3着 スローバランスをスタートやや早く中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
2023年睦月S 2着 スローバランスをスタートやや早く少頭数の中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。
2023年六甲S 5着 重馬場で平均バランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがジリジリまでで5着。
新馬戦では稍重で超スローバランスを逃げ切り、3F戦で持続力は見せたが・・・。京成杯ではスローからの4F戦で持続力の高さを見せた、L2最速で0.6の加速を、内から1馬身程出し抜いたので自身は11.1くらいは出している。やや高い瞬発力を見せた。皐月賞ではスタートでぶつけられて中段からになってしまった上に、直線入り口でも外に弾き飛ばされてしまいスムースなレースが出来なかった、それでも直線はジリジリ差を詰めているので持続力は見せている。

ダービーではスローからの5F戦になり、L4から11秒台前半に入ったことで、L2の10.8に対応できずL1でも減速率が大きかった、スピード負けした感じで直線が短いコースの方が良さそう。セントライト記念ではややスローバランスを中段のやや前から、中緩みがない展開だったが皐月賞の方が厳しい展開だったので、凡走の理由は休み明けかもしれない。

菊花賞ではⅬ2で一杯になり凡走、距離が長過ぎた感じはある。2022年白富士Sでは中段の前から、直線スムースだったが3着まで。この時は休み明けでプラス16㎏、府中2000mで大外だったしロスも大きかった。直線ではトップスピードの質で見劣ったので、もう1列前で勝負したいタイプ。2022年キャピタルSではスタート五分に出て中段のやや前から、直線入り口で前に詰まってから再加速に手間取り届かず6着。瞬発力では見劣ったがL1で差を詰めているので持続力の高さを見せた。

2023年ニューイヤーSではスタートやや早く中段のやや前から、スムースだったが届かず3着、差しに回ってトップスピードの質で見劣った。2023年睦月Sではスタートやや早く中段のやや前から、L2ですぐ前に居たキングエルメスにジワっと離されたので、ここでトップスピードの質で見劣っている。

2023年六甲Sではスタート五分に出て中段の前から、スムースだったがジリジリしか伸びずに5着、L1までバテてはいないので持続力とパワーの高さは見せたが、如何せんトップスピードの質が低すぎる。

「マイラーズCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、2走前の睦月Sで2着、3走前のニューイヤーSで3着とOPで好走している。悪材料はクラス負けの危険で、OPでも勝ち切れていないのでこのクラスでは不安。陣営がこの馬の適性を分かっていないようで、スタートは早いのに中段のやや前辺りに引いてしまう。京成杯でルメール騎手がお手本を見せてくれたのに、同じように乗ってくれないので凡走の山を築いている感じで、騎手次第のところがある。

適性:梅

ゴールデンシロップ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
弥生賞 8着 スタート五分に出て中段のやや後ろから掛かり気味、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
3歳1勝クラス 2着 スタート五分に出て中段から掛かり気味、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。
3歳以上1勝クラス 1着 スタート五分に出て中段から、行く気に任せて3コーナーでは中段の前、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。
木更津特別 1着 スタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
秋色S 1着 スタート遅れて中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
2022年関屋記念 14着 スタートやや遅れたがリカバリーして2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。
2023年洛陽S 8着 ややスローバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
弥生賞では中段のやや後ろから、ペースが遅かったからやや掛かり気味だった。4コーナーのL2では手応えが悪くなっているので、距離が長い可能性がある。3歳1勝クラスではスタート五分に出て中段から、二の足で3番手辺りまでリカバリーしたが、手綱を引いて下げて行き掛かっていた。直線ではすぐ前に居た1着ホウオウラスカーズと同じような上がりで届かず2着、L2の10.8には対応したのでトップスピードの質と、4F戦でL1が11.6なので持続力も見せた。

3歳以上1勝クラスではスタート五分に出て中段から、掛かりそうになり行く気に任せて上がって行き、3コーナーでは3番手辺りで折り合った。直線はスムースに抜け出しL4から11.6-11.1-10.9-12.0と持続力とトップスピードの質を見せた。木更津特別ではややハイペースバランスを中段の前から、自身も平均には入っていたのでまぁまぁの心肺機能を見せた。スタートで若干首を上げて遅れたので、スタート不安がある。このレースは中緩みのない展開だったので、L1で12.0まで落ちたが高い持続力とパワーを見せた。

秋色Sではスタートで遅れてリカバリーして中段から、直線スムースなコース取りで差し切り。このレースは内優位だったので、額面通りには受け取れないが、ミルコだからか折り合いは付いていた。2022年関屋記念では先行したがL2で一杯になり凡走、休み明け。2023年洛陽Sでは中段から、スムースだったがスタートからバランスが悪く凡走、この時も休み明け。

「マイラーズCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、条件戦を3連勝した時がマイルなので好相性で良いと思う。今回は2カ月半の間隔のなので、近2走よりは間隔が縮まることも好材料。悪材料はクラス負けの危険で、近2走が休み明けなので可哀想だが、OPに上がってからは良いところがない。3勝クラスをクリアした時の相手がリッケンバッカーで、この馬は未だに条件戦に居るのも印象が良くない。

適性:梅

ザイツィンガー ・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
2020年UHB杯 2着 ハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線一瞬待たされたが空いてから伸びて2着。L2で最内から推定10秒台の脚を使ったので、トップスピードの質はまぁまぁ、詰まってからの再加速も悪くなったので、瞬発力もまぁまぁ。
2020年TVh賞 10着 ハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず。この時は57㎏だったので、小柄な馬で57㎏だとトップスピードが鈍る感じ。
2020年白秋S 1着 重馬場でややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回してしっかり伸びた。この時も57㎏だったが重馬場でトップスピードの質が問われなかった可能性があり、L2でグイグイ上がってきたのでパワーも見せた。このレースは中緩みからの3F戦で持続力も見せている。
2020年オーロC 11着 ややスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線届かず、ややスローバランスで前が止まらずに届かなかったので、トップスピードの質はまぁまぁかな。
2021年淀短距離S(中京) 8着 平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線寄られてバランスを崩し、届かなかった。
2021年シルクロードS(中京) 8着 ハイペースバランスを中段の後ろから、3、4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びず、このクラスではトップスピードの質で見劣ってしまう。
2021年阪急杯 8着 ”2021年阪急杯”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質が通用しなかった。
2021年マイラーズC 6着 ハイペースバランスを離れた追走集団の中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが6着まで。
2021年米子S 11着 重馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。心肺機能で見劣り。
2021年朱鷺S 5着 ややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。トップスピードの質で見劣り。
2021年信越S 6着 重馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
2021年タンザナイトS 7着 ややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
2022年洛陽S 13着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になったが伸びずに凡走。
2022年阪急杯 11着 平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
2022年オーロC 9着 平均バランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線大きく進路変更したが伸びずに凡走。
2022年カーバンクルS 14着 稍重でややハイペースバランスをスタート五分に出て後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年白富士S 8着 スローバランスをスタート五分に出てやや離れた2番手から、3,4コーナー詰まって首を上げ内目、直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年六甲S 3着 重馬場で平均バランスをスタート五分に出て2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
トップスピードの質が高くないバテ差しタイプで、小柄な馬体から斤量57㎏以上ではトップスピードの質が落ちる。これは2020年TVh賞で見せた、前走2着時と同コースで外を回したとは言え別馬のようだった。斤量については2020年白秋Sで重馬場を勝っているように、トップスピードの質に影響するんだと思う。シルクロードSの感じからは、良馬場のOP以上では苦戦しそう。

2021年阪急杯でも中段の後ろから伸びなかったので、このクラスで差しに回ると苦しい。2021年マイラーズCでは離れた追走集団の中段のやや前から、ポジションを取ってきてスムースだったが、L1で伸びを欠き6着だったので、距離適性が出てしまった感じ。2021年米子Sでは重馬場でややハイペースバランスを中段からで伸びず、自身平均くらいのはずなので心肺機能で見劣った可能性が高い。

2021年朱鷺Sでは中段の後ろから届かず5着、トップスピードの質で見劣り。2021年信越Sでは重馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、直線入り口ではすぐ外に居たドナウデルタにトップスピードの質で見劣り。2021年タンザナイトSでも中段のやや後ろから届かず、後ろからアスコルターレに差されているのでトップスピードの質で見劣り。

2022年洛陽Sでは中段のやや後ろから、直線前が壁になったが、スローバランスだったので届かなかった。2022年阪急杯では中段のやや後ろから伸びずに凡走、良馬場でトップスピードの質が足りないにも拘らず、前に行く素振りもない。2022年オーロCではスタート五分に出て中段のやや後ろから、直線では前が壁になったが詰まってはいない、外目に大きく進路変更して伸びずに凡走。

2022年カーバンクルSではスタート五分に出たが後方から、スムースだったが伸びずに凡走しているので、後ろからでは勝負にならない。2023年白富士Sではスタート五分に出てやや離れた2番手から、3コーナー過ぎに前に追いついた時に首を上げているので、キックバックを喰らった可能性がある。直線はスムースだったが、スローからの3F戦になり凡走。2023年六甲Sではスタート五分に出てジワっと前に上がり2番手先行、重馬場で平均バランスだったことでトップスピードの質が問われず、パワーと持続力で3着に粘った。

「マイラーズCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、展開。

好材料は距離適性で、前走の六甲Sでマイルを3着に激走した、重馬場で平均バランスを前で進めたことで粘ったので、同じ条件なら可能性はある。悪材料はクラス負けの危険で、重賞では勝負になっていないし、展開面でも注文が付くのでこのクラスでは厳しい。

適性:梅