2021年秋華賞　全頭評価。その5。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

＜ファインルージュ＞・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。　

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

「秋華賞へ向けて」好材料：距離適性、コース適性。　悪材料：特になし。

好材料は距離適性で紫苑Sで2000mを快勝、オークスはさすがに長かったが2000mは守備範囲。阪神内回りは初めてだが、中山で2戦2勝なのでコース適性は高いはず。悪材料は特になく、輸送も経験しているし桜花賞で3着があるのでクラス負けの危険もない。ルメール騎手への乗り替りもテン乗りではなく、2戦2勝のコンビなのでマイナスではない。

適性：松

＜ホウオウイクセル＞・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。　

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

「秋華賞へ向けて」好材料：コース適性、休み明け2走目。　悪材料：クラス負けの危険、騎手不安。

好材料はコース適性で、阪神内回りは初めてだが中山では、フラワーC1着、フェアリーS2着と好走しているのでこなせるはず。前走は休み明けでプラス24㎏だったので、絞れれば上積みがあるはず。悪材料はクラス負けの危険で、桜花賞も後ろから行ってしまったので本来の競馬ではないが、結果が出ていないのがね～。フェアリーSではユーバーレーベンを破っているが、この時のユーバーレーベンは休み明けで丹内騎手だったので、どこまで評価するか微妙。騎手不安も大いにあって丸田騎手の継続騎乗だと不安が増す。前走はスタートで立ち上がってしまったので仕方ないが、桜花賞が印象悪い。スタート出たにもかかわらず前に行く素振りも見せずに凡走したので、フラワーCの勝因が分かっていないのでは・・・。

適性：梅

＜ミスフィガロ＞・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。　　　　　

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

「秋華賞へ向けて」好材料：距離適性、コース適性。　悪材料：クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、2000mは2-0-1-1と好相性、阪神内回りは初めてだが紫苑Sで3着しているのでこなせるはず。悪材料はクラス負けの危険で、前走は中段のやや後ろからという競馬だったので、本来の能力が出なかったが、L2でファインルージュに決定的な差を付けられたので、同じ競馬だと苦しいはず。川田騎手なら無理にでも先行するか、後ろからでも先捲りに行くと思うのでチャンスはあると思う。

適性：梅

＜ユーバーレーベン＞・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”新馬戦”では不良馬場でスローバランスを中段やや後ろから、3，4コーナー内目を回して中段まで上がり、直線スムースに抜け出し差し切り。”札幌2歳S”ではハイペースバランスを後方から、3，4コーナー中目を回して直線スムースに粘って2着。”アルテミスS”ではスローバランスを中段から徐々にポジションを下げて後方、3，4コーナー内目を回して直線やや待たされたが届かず。”阪神JF”ではややスローバランスを後方から、3，4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”フラワーC”ではスローバランスを中段やや後ろから、3，4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”フローラS”ではスローバランスを離れた追走集団の中段から、3，4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず3着まで。”オークス”では平均バランスを中段の後ろから、3，4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて1着。

「秋華賞へ向けて」好材料：距離適性。　悪材料：休み明け、届くかどうか。

＜心肺機能について＞札幌2歳Sでハイペースバランスを後方から進めた、自身はスローバランスだがL4から大捲りに行って僅差2着と、心肺機能がまぁまぁであることは見せた。

＜パワーについて＞新馬戦、アルテミスSとL2の坂自体は克服しているので、パワーは十分にある。特に新馬戦は不良馬場だったので、その中で坂区間のラップが11.3というのは好印象。フラワーCでは4F戦でL1バテ差して来たのでパワーは高いものを見せた。

＜瞬発力について＞フローラSではL2で差を詰められなかったので、瞬発力は低い。

＜トップスピードの質について＞新馬戦は不良馬場だし、アルテミスSは後方からになって届かず、トップスピードの質はまぁまぁまで。阪神JFでは後方からショート捲りで3着まで、まぁまぁのトップスピードの質を見せた。フローラSではL2までは差を詰めていないので、トップスピードの質はまぁまぁまで。

＜持続力について＞高い持続力を見せたのが札幌2歳Sで、L4から大捲りにって僅差2着、この時の1着がソダシなので高評価で良いと思う。ゴールドシップ産駒らしさが出た感じで、後半の持続力が最大の武器になりそう。阪神JFでも後方からショート捲りを打って3着まで来たので、持続力は高い。フラワーCでは4F戦でL1バテ差して来たので持続力は高い。オークスでは中緩みのない平均バランスで、トップスピードの質が問われなかったことで持続力が活きた。

＜その他について＞アルテミスSの直線で首を右に向けていたのが気掛かり、右回りの方がスムースな可能性がある。持続力の項でも書いたが、この馬はゴールドシップ産駒でお父さんによく似ている。スタートが不安定部分までそっくりで、そのため自分でレースを作れないのは弱点ですね。ハイペースバランスになれば縦長になりまくっても距離ロスが最小限、これが札幌2歳Sだった。ただ前に持続力と心肺機能の秀でた馬が居ると差し切れないことも見せてしまった。阪神JFではややスローバランスをショート捲りで3着、この日は直線だけ含水率が上がった馬場で、パワーと持続力を見せた。

好材料は距離適性で、オークスを勝っているしフローラSでも3着なので、2000mは適性ど真ん中。ミルコの継続騎乗も好材料。悪材料はまず休み明け、この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けはやや不安、オールカマーでウインマリリンが勝っているので、同じ手塚厩舎所属だし大きな不安はないが。展開面は大きな不安材料で、阪神内回りなので外々を回して届くのかどうか、自分で展開を作るタイプではないので、消耗戦にでもならないと1着まで突き抜けるイメージが湧かない。

適性：竹