2023年日経賞 全頭評価。その5。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<マイネルファンロン>・心肺機能は低い、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はやや高い。

”2018年習志野特別”ではスローバランスを中段から、1000m過ぎから先頭に立ち押し切り圧勝、この時はモレイラ騎手。”2018年ノベンバーS”ではスローバランスを離れた追走集団の先頭から、直線はトップスピードの質で見劣り3着まで。”2019年アメジストS”ではスローバランスを先行、トップスピードの質で見劣って5着。”2019年但馬S”では平均バランスを中段から、なぜかL5から動き始めて一旦先頭に立つもL1で息切れ凡走。”2019年湾岸S”ではスローバランスを逃げて、後半58.2で纏めて逃げ切り。”2019年巴賞”ではハイペースバランスを中段やや前から、L2で一杯になり凡走。”2019年函館記念”では平均バランスをやや離れた2番手先行、直線で一旦先頭に並んだが差し返されて2着、L2の11.6には反応できた。”2019年毎日王冠”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線早々に一杯になり凡走、この時が休み明け。”2019年福島記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で一杯になり凡走。”2020年金鯱賞”ではスローバランスを2番手先行、直線L1で一杯になり凡走。”2020年福島民報杯”では重馬場でハイペースバランスを中段の前から、3コーナー手前で先頭に立ち最内を回して直線スムースだったが5着。”2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線伸びずに凡走。”2020年ディセンバーS”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL1で垂れて凡走。”2021年白富士S”ではスローバランスを中段のやや前から3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年巴賞”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年函館記念”ではハイペースバランスを逃げ争いになり凡走。”2021年新潟記念”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2021年毎日王冠”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年福島記念”ではハイペースバランスを大きく離れたメイン集団の中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年中日新聞杯”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”2021年AJCC”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”2022年天皇賞(春)”では稍重で平均バランスを離れたメイン集団の中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年宝塚記念”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2022年京都大賞典”では稍重だが実質超高速馬場でスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年アルゼンチン共和国杯”ではスローバランスをスタートやや遅く離れたメイン集団の中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年京都記念”では平均バランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「日経賞へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:展開待ち。

習志野特別でモレイラ騎手が勝たせた時が、後半58.2で稍重馬場を考えるといいペースだった、これを圧勝しているのでメイショウテッコンのようなタイプなのかもしれない。スローバランスからのロンスパで良さが出るタイプなんだと思う。同じように2走前にスローバランスから後半58.2で纏めて、アクート相手に勝ち切っているからね。

函館記念の2着も平均バランスをやや離れた2番手先行、自身はややスローバランスくらいだが、後半59.0くらいで纏めている、マイスタイルには差し返されたが持続力は見せた。トップスピードの質を問われない時に台頭するのは明白で、もちろん瞬発力もないが持続力だけなら異様に高い。これを生かすには前半はややスローであまり無理をしない方が良い、後半は緩めずにロンスパに持ち込めば好走が見込める。

2019年毎日王冠は休み明けで凡走、この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くない。2019年福島記念はハイペースバランスを先行して直線入り口で一杯、心肺機能の低さを見せてしまった。直線入り口で騎手が左後肢を気にしていたので、どこか痛めた可能性も。2020年金鯱賞では2番手先行、超スローバランスになったことでL1まで頑張ったが力尽き凡走。

2020年福島民報杯では重馬場でハイペースバランスを中段の前から、何を思ったか3コーナー手前で先頭に立っち最内を回して直線バテて5着、騎手のペース認識が悪くてL1は13.2迄落としているので、この馬自身は13.6くらいのはず、ここまで落ちるのは誰も来ないのに3コーナー手前から先頭に立ったためで、この騎手では今後も苦しいと思う。2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスになり凡走、心肺機能の低さを見せた。

2020年ディセンバーSではスローからの5F戦になり、L1で失速してしまい凡走した。条件戦の湾岸Sでは4F戦で良さを見せていたので、5F戦になると苦しくなるのだと思う。2021年白富士Sではスローバランスを中段のやや前からで、直線スムースだったがすぐ横に居たフランツに大きく見劣り、すぐ後ろに居たポタジェにも大きく見劣ったので、トップスピードの質では勝負にならない。2021年巴賞ではスローからの5F戦で2着、サトノエルドールが後ろから先捲りに行っての1着なので、持続力の差を見せつけられた格好。2021年函館記念では逃げ争いになり凡走、ハイペースバランスになり心肺機能の低さを見せた。

2021年新潟記念では後方から差し切り、ミルコに乗り替わってスタートで煽るような感じになり後方からになった、直線は馬場の良い大外ラチ沿いだったので差し切れた感じで、決してトップスピードの質で差し切ったわけではないと思う。2着が差しに行ったトーセンスーリヤ57.5㎏だし、3着のクラヴェルも直線のコース取りで不利があった。加えて自身は55㎏だったので高評価は出来ないかな~。

2021年毎日王冠では平均バランスを中段の後ろから、中緩みからの3F戦でトップスピードの質で見劣り。2021年福島記念では大きく離れたメイン集団のやや前からだが、これでも自身ややハイペースだったはずで心肺機能で見劣り。2021年中日新聞杯ではスローからの5F戦で凡走、直線入り口では中段で内に居たボッケリーニに大きく見劣った。

2021年AJCCでは中緩みのない消耗戦を後方から、1着キングオブコージよりも先に動いた分目標にされた感もあるが、パワーと持続力を見せた。2022年天皇賞(春)ではL3で11.5が出る展開で凡走。2022年宝塚記念ではスタート五分に出て押して押して中段から、直線スムースだったが5着だったのでこのクラスでは苦しい。2022年京都大賞典では馬場状態も合わなかったが、それ以上に休み明けで全く走れなかった。

2022年アルゼンチン共和国杯ではスローからの5F戦を離れたメイン集団の中段から、直線11秒台の半ばに対応できずに凡走したので、トップスピードの質で大きく見劣った。2023年京都記念では中段のやや後ろから、3コーナーで捲り上がったが先頭まではいかず、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り凡走した。

好材料はコース適性で、2022年AJCCで2着に好走したので好相性。悪材料は展開待ちになることで、2022年AJCCはスローからの5F戦になり消耗戦になった。トップスピードの質が低い上に後ろから行くので、届くかどうかは展開次第。

適性:梅

<マカオンドール>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”中京未勝利戦”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”紫菊賞”では重馬場でスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”京都2歳S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線L2でブレーキ、バテ差し3着まで。”ホープフルS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で一杯になり8着まで。”2021年木曽川特別”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年兵庫特別”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し2着。”2021年江坂特別”ではスローバランスを少頭数の中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2022年万葉S”ではややスローバランスをやや離れたメイン集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2022年阪神大賞典”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず4着。”2022年天皇賞(春)”では稍重で平均バランスを離れたメイン集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線伸びずに凡走。”2022年目黒記念”ではスローバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「日経賞へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、長休明け。

<心肺機能について>現状では不明。

<パワーについて>京都2歳SでL1で3着まで盛り返したので、十分にある。

<瞬発力について>紫菊賞では重馬場でスローバランス、少頭数で2F戦になりL2の加速で見劣った。京都2歳SではL2で前が壁になり一瞬ブレーキ、空いてからの再加速に手間取り3着までだった。

<トップスピードの質について>紫菊賞でL2が11.3、これに対応できないだけでなくL1の11.9にも対応できていないので、トップスピードの質はやや低い。2021年兵庫特別では中段のやや前からスムースに抜け出し2着、L2で11.2が出ているが阪神で下り坂を利用できたので、トップスピードの質を誤魔化せた。2021年江坂特別では超スローバランス、L2で10.8を出しているがここで差を詰めていないので、トップスピードの質はまぁまぁまで。

2022年阪神大賞典ではスローからの5F戦を中段の後ろから、スムースなレースをしているが届かなかったので、トップスピードの質では勝負にならない。2022年目黒記念ではスタート五分に出たが中段のやや後ろから、外目の枠で終始外目を回したのでかなりロスがあったが、直線はトップスピードの質で見劣り。

<持続力について>未勝利戦ではスローからの3F戦で、11秒台後半を3連発して押し切った、L1で前を捉えたので持続力は高い。京都2歳SではL2で壁になってから、L1でジワっと盛り返して3着、持続力は見せている。2021年木曽川特別では後半6F戦で2着、馬場が速過ぎて額面通りには受け取らない方が良いが、2着に好走しているので持続力は見せた。2021年兵庫特別では6F目から11秒台に入る展開だったが、かなりの高速馬場で額面通りには受け取れない、持続力は見せたがテーオーロイヤルには届かず。2022年万葉Sではスローからの5F戦を中段の後ろから、終始最内でロスなく直線も最内がポッカリ空いた、更に52㎏と斤量も恵まれていたので、持続力は見せたがまぁまぁの評価まで。

<その他について>ホープフルSではスタートでタイミングが合わず中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線入り口では先頭に届きかけたが、L1で一杯になってしまい後退した、この時は夏を休んで4走目だったので疲労の可能性が高い。2022年天皇賞(春)では中段の後ろからになり凡走、後ろからになった時点で勝負にならない展開だった。

好材料はコース適性で3歳時になるが水仙賞で2着があるので悪くはない。悪材料はクラス負けの危険で、阪神大賞典で4着があるが、スローからの5F戦になって4着まで伸びている。トップスピードの質が低いので、後ろから届くかどうかが大問題。今回は10か月ぶりのレースで、脚部不安のようなので回復しているかどうかも不安材料。

適性:梅

ライラック 特性 ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名

(ペース)

着順(馬場状態) 内容
新馬戦

(スローバランス)

1着(良) スタート~道中 スタート良く中段の前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 持ったままスムースに押し切り圧勝。
京都2歳S

(スローバランス)

8着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
フェアリーS

(平均バランス)

1着(良) スタート~道中 スタート遅れて後方から。
3,4コーナー 外から捲り上がって4コーナーでは先頭から3,4頭目。
直線 スムースに差し切り。
桜花賞

(ややスローバランス)

16着(良) スタート~道中 スタートで遅れて後方から。
3,4コーナー 中目を回してスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
オークス

(スローバランス)

11着(良) スタート~道中 スタートやや遅く中段の後ろから。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
紫苑S

(スローバランス)

3着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが3着まで。
秋華賞

(ややスローバランス)

10着(良) スタート~道中 スタート五分に出て後方から。
3,4コーナー 外目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2022年

エリザベス女王

(平均バランス)

同2着(重) スタート~道中 スタートやや遅く中段の後ろから。
3,4コーナー 外目をスムース。
直線 スムースに伸びて2着。
京都2歳Sでは凡走、この時は初輸送でマイナス10㎏、体調万全ではなかった可能性が高い。フェアリーSではスタートで遅れて後方から、中緩みで捲り上がり、自身は5F戦くらいになっている。これで直線も外からスムースに押し切ったので、持続力の高さを見せた。2022年桜花賞ではややスローバランスを、スタート出遅れて後方から。内・前優位の馬場で3,4コーナー中目を回してしまい、直線全く伸びなかった。4コーナーではサークルオブライフの後ろからで、直線全く付いて行けなかったので、トップスピードの質で見劣り。

オークスではスタートやや遅く中段の後ろから。バテ差しの展開にならず凡走。紫苑Sではスローからの4F戦を中段から、3コーナーで無理をせず一旦後方まで下がり、直線バテ差す形で3着まで持ってきた。秋華賞ではスタート五分に出たが下げてしまい後方から、3,4コーナー外から捲り上がったが、直線でプレサージュリフトに差し返されているので、トップスピードの質が高くないことを見せた。

2022年エリザベス女王杯ではスタートやや遅く中段の後ろから、3,4コーナー馬場の良い外目を回して直線スムースに伸びて同着2着、重馬場でトップスピードの質が問われず、パワーと持続力で好走した。

「日経賞へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:届くかどうか。

好材料はコース適性で、フェアリーS1着、紫苑S3着なので中山コースは好相性。悪材料は届くかどうかで、後ろからになるので消耗戦にならないと届かない。2500mも初めてでこなせるかどうか未知数。

適性:竹