赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。
<アストラエンブレム>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はあまり高くなく、持続力は高い。
・マイルがベストで1800までなら何とか。
”2017年京都金杯”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して馬群に取り付き、直線スムースに外目に出しだが届かず4着まで、持続力は見せた。”2017年大阪城S”ではスローバランスを中段の後ろから、L4から11秒台に入る流れをL1でバテ差し1着、パワーと持続力見せた。”2017年メイS”ではスローバランスを中段の前から、直線ミルコが余裕を見過ぎて追い出しが遅れて、前のタイセイサミットを差せず2着、トップスピードの質は高くはない。”2017年エプソムC”ではスローバランスを3,4番手先行、直線スムースだったが2着まで、持続力は見せた。”2017年新潟記念”ではスローバランスを中段の前から、直線は外からスムースだったが2着まで、トップスピードの質が高くない。”2017年毎日王冠”ではスローバランスを最後方から、全くレースにならずに凡走、休み明け4走目の疲労かも。”2018年大阪城S”ではスローバランスを中段の後ろから、直線スムースだったが全く伸びず、この時が去勢手術明け。”2018年メイS”ではハイペースバランスを中段から、直線やや待たされたがジワジワ伸びて5着、心肺機能の高さはまぁまぁ。”2018年巴賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びたが、すぐ後ろに居たナイツオブナイツに刺されて2着。”2018年札幌記念”では稍重でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線伸びずに凡走、すぐ前に居たサングレーザーに対してⅬ1で明確に見劣ったので、距離だと思う。”2018年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線はL1まで前が壁、L1で進路が空いてからバテ差しで3着まで。”2019年東風S”ではややスローバランスを中段やや前から、4コーナーから外に出してバテ差し2着まで、持続力とパワーは見せた。”2019年新潟大賞典”ではスローバランスをやや離れた追走集団の先頭から、L1で失速して凡走、明らかに距離の影響。”2019年巴賞”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナーで中目を回して直線バテ差し4着まで、心肺機能と持続力を見せた。”2019年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線一杯になり凡走。”2020年洛陽Sでは稍重で平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが、差せずに差されて3着。”2020年東風S”では稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年谷川岳S”ではスローバランスをやや離れた中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
「関屋記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:休み明け、クラス負けの危険。
2017年の毎日王冠後に去勢手術を受けて、トップスピードの質が更に落ちた感じを受ける。元々トップスピードは高くはなかった、2017年の大阪城Sでは上り32.8で差し切っているが、スローからの4F戦でトップスピードの質というよりも持続力で勝ち切った感じだった。元々持続力は高かったし、2017年のエプソムC、新潟記念でも見せていた。持続力に関しては今も健在で、2018年ディセンバーS、2019年東風S、2019年巴賞でも見せてきた。ただ2019年新潟記念でL1明確に失速しているように、適性距離は1800まで、ベストはおそらくマイルだと思う。ダイワメジャー産駒なので、2000m以上はどうしたって長かったはず、それを馬場とミルコの腕で持たせたようなレースもあった。ダイワメジャー産駒らしいところは疲れやすい点もあって、毎日王冠が休み明け4走目で走る気を失くしていた感じ、この凡走が原因で去勢されたのかどうかは定かではないが。
2019年ディセンバーSではスローバランスを中段からで、3,4コーナー外から早目に上がって直線入り口では中段の前だったが、そこで一杯になり凡走、この時が休み明け。2020年洛陽Sでは稍重で平均バランスを中段のやや前から、前々の競馬で持続力を生かしたが、トップスピードの質で見劣り。2020年東風Sでは稍重で中段の前から、ハイペースバランスで自身もハイペースバランスに入っていたはずで心肺機能は見せた。直線でもしっかり持続力を生かしていたので、馬場も味方したが心肺機能と持続力、パワーを高いレベルで見せてきた。2020年谷川岳Sではスローバランスを中段やや前から差し切り、この時は3F戦で持続力が活きたし、直線ですぐ後ろに居たエントシャイデンのコースを殺してのものなので、あまり高く評価すべきではないと思う。
好材料はコース適性で、新潟マイルは前走の谷川岳S1着を含めて3-0-0-0と好相性、近走はマイル戦で好走歴が多く、距離適性も好材料だと思う。悪材料は休み明けで、2019年ディセンバーSで凡走、2019年東風S、ディセンバーSともに勝ち切れていない。クラス負けの危険もあって、2017年毎日王冠以降重賞では結果が出ていない、いずれも距離適性が合わなかったためだが。マイルのリステッドでも度々取りこぼしているので、人気になると怖いと思う。トップスピードの質ではトップクラス相手には勝負にならないはずなので、上り32秒台が求められてしまう展開では苦しいと思う。
<アンドラステ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
”2019年西部スポニチ賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2020年阪神2勝クラス”では稍重でややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線スムースに差し切り。”2020年武庫川S”では稍重でスローバランスを並んで先頭から、直線スムースだったが3着まで。”2020年パールS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線外目からスムースに差し切り。”2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて4着まで。
「関屋記念へ向けて」好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
<心肺機能について>阪神2勝クラスで稍重のハイペースバランスを押し切っている、当日のうずしおSが1:33.6なのでタイム的にも高い評価はできない、まぁまぁかな~。
<パワーについて>阪神2勝クラスでL1の坂でも失速していないので、パワーは有る。
<瞬発力について>パールSがL4からL3で1.0秒の加速をしていて、これに対応してきた。この年は新潟で行われているので、スローバランスをもあり対応できたはずで、武器になる程ではないと思う。
<トップスピードの質について>パールSでも新潟で33.5だし、レースラップでも10秒台は出ていないのであまり高い評価はできない。
<持続力について>パールSで3F戦を勝っているが、L1で12.0迄落としているし、武庫川Sでも差されているので、まぁまぁの評価で良いと思う。2020年エプソムCが不良馬場のハイペースバランスで、中段から進めてバテ差し4着まで来た、この時は唯一差してきたので持続力は見せた。
<その他について>現状ではすべての能力がまぁまぁで、これといった武器が無い。道悪の消耗戦になると持続力が生きる。
好材料はコース適性で、新潟外回りはパールSを勝ち切っている。距離適性もマイル戦は3-0-1-0と好相性。悪材料はクラス負けの危険で、前走エプソムCで0.2差4着に好走したが、この時は不良馬場でかなり特殊なレースだった。パールSを勝っているが、この時の2着が同斤量のナルハヤなのでレースレベルには疑問も。良馬場で古馬重賞を走っていないので、悪材料というよりも不安材料という評価で良いと思う。
<エントシャイデン>・心肺機能がやや低いがパワーはある。
・トップスピードの質はやや高く、持続力も高い。前半が速くなると後半息切れする。
”2018年NZT”では平均バランスを先行して直線失速。”2018年東京1000万条件”ではスローバランスを後方から、直線空いた内を突いて1着。”2018年京都1000万条件”ではスローバランスを中段のインで折り合い、上手く捌いて1着。”2019年節分賞”ではスローバランスを中段から、長くいい脚を使ってリカビトスを振り切った。”2019年阪急杯”では平均バランスを後方から、酷い騎乗で4コーナー出口から馬群に詰まってしまい5着、詰まった割にL1のバテ差しは良かったのでスムースなら3着はあったはず。”2019年安田記念”ではスローバランスを中段から、直線は外を回してしまい伸びず。”2019年中京記念では稍重でほぼ平均バランスを中段の後ろから、直線は外目に出してスムースだったが伸びず、稍重で平均バランスではトップスピードの質が生きない。”2019年関屋記念”ではややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2019年信越S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが5着まで。”2019年オーロC”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2020年京都金杯”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年六甲S”では稍重で平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて3着。”2020年谷川岳S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線やや狭くなった部分もあったが良く伸びて2着。”2020年京王杯SC”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年安土城S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線入り口で外目に出して差し切り。”2020年中京記念(阪神)”はハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線馬群を縫ってバテ差し3着。
「関屋記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:使い詰め、クラス負けの危険。
安田記念は前半45秒台を中段から進めてしまい、直線では完全に息切れしてしまった。中京記念でも稍重で平均バランスでトップスピードの質を引き出せなかった。元々心肺機能は低く、条件戦でも前半が速くなると凡走していた、2018年東京1000万条件を快勝するんだけど、この時が超が付くスローバランスでトップスピードの質と持続力を見せつけたレースだった。このトップスピードと持続力を引き出すには、前半ゆったり入って足を溜める必要がある。休み明けだった京王杯SCで後方から進めて、上がり2番時計33.0を叩き出した、この時は前が止まらなかったので大敗している。結局安田記念ではこの大敗を受けて田辺騎手が後方からでは届かないと判断したんだと思う、自分が乗った1戦だけで判断してしまったことで、心肺機能に難のあるこの馬に中段からレースをさせてしまった。これでは凡走も仕方ないと思う。もちろん初めての58㎏もこたえた可能性はあるが、心肺機能の低さは間違いないはずなので、前半をいかにゆったり入るかがカギになる。
2020年谷川岳Sがこの馬の好走条件にマッチしたレースで、この時はスローバランスを中段から、心肺機能に余裕のあるペースを中段で追走できたことで、直線やや狭くなるシーンもあったが良く伸びて2着だった。キレッキレのトップスピードを持っているわけではないので、後方からでは届かないし、中段を取りに行って速くなってしまうと息切れしてしまう。2020年京王杯SCでは稍重でスローバランスを中段のやや後ろから、直線は全く伸びなかったので連闘の影響もあると思う。
2020年安土城Sでは平均バランスを中段から、3,4コーナーは最内を回したが直線入り口から外に出した、京都外回りで内にスペースが出来ることを考えると、かなりロスの多いコース取りで、1着だが決して褒められない。それでも自身ややスローバランスで入り差し切っているので、トップスピードの質は見せている。ただし前半3Fが35.0なので、レースレベルは高くはない。2020年中京記念ではハイペースバランスを中段やや後ろからで、自身平均くらいだった。これを3,4コーナー最内を回して前走と同じように直線入り口で中目に出し3着まで。内が空いているんだけどね~、前走差し切っているので同じように乗ったんだと思うが、この辺りの臨機応変さが無いのは騎手不安になりますね。トップスピードの質はまぁまぁで、後ろからラセットに差さ入れているので、キレッキレのトップスピードの質ではない。
好材料はコース適性で谷川岳Sで2着があるし、昨年の関屋記念で7着だが0.4差がある。マイル戦は好相性なので期待できる。悪材料は使い詰めで、今年になって8走目はさすがに疲労の不安がある。クラス負けの危険もあってGⅡ以上では大敗しているように、相手が強くなると勝負にならない。この辺りは相手関係次第だがサマーマイルシリーズでもあり、メンバーが揃うようであればリスクが増す。