走破時計1:32.2 前半800m46.3 上がり3F 34.2
まずは馬場状態ですが良馬場でした、上がり3F最速32.9を複数の馬が出しているので、馬場はやや高速でしたね。前後半で見ると46.3-45.9で平均、昨年は46.0-45.0ですがグランアレグリアがぶっちぎったので、ランブリングアレーで見ると後半は45.7なので、昨年並みの馬場と見て良いと思います。内外フラットでした。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2021年桜花賞、緑は2019年阪神JF、黒は2021年ヴィクトリアMのグラフです。
先ずミナレットになるかと思われたローザノワールです、芝のレースはOP以上では5戦だけ、そのうち4戦が1800mで適性が分かりづらかったですね。谷川岳Sがマイルでしたがスローにもかかわらず逃げていないので、トップスピードの質で見劣りました。府中牝馬Sでもスローバランスの逃げにしてしまい凡走だったので、今回平均バランスで逃げたことが大きいですね。母系にDeputy Ministerが入っていますから、このレースへの相性は抜群でしたね。
ソダシは先行して粘り込むだけでなく、もう一足使ってくるタイプですね。桜花賞の時がややハイペースを先行して抜け出しているので、今回の平均バランスは適性ど真ん中ですね。ダートですがチャンピオンズCではスローの逃げに持ち込み、トップスピードの質で見劣っているので、後続に脚を使わせる展開が重要ですね。レシステンシアとの比較ではトップスピードの質で上回っています。
レシステンシアも見ていきましょう、阪神JF(緑)との比較では今回の方が緩い流れでした。この馬もソダシと一緒で厳しいラップでもう一足は使ってくる、ただソダシ程のトップスピードの質ではなく、一足使ったトップスピードの持続力でも、ソダシに対して見劣っていますね。もっと前半が速ければ違った結果だったと思いますが、ローザノワールを前に入れてしまった時点で勝ちはなかったし、この展開で3着は望外の結果だったと思います。
逃げたのはローザノワール、ソダシ、レシステンシア、レイパパレが先行勢。中段の前からクリノプレミアム、中段のやや前からデアリングタクト、ディヴィ―ナ、ファインルージュ、中段からソングライン、ミスニューヨーク、アンドヴァラナウト。中段のやや後ろからマジックキャッスル、デゼル、中段の後ろからアカイイト、シャドウディーヴァ。後方からメイショウミモザ、アブレイズ、テルツェットという並びでした。
逃げたローザノワールはスタート五分くらい、そこから押して押して無理やり逃げましたね。先に行っていたレシステンシアが控えたので、ローザノワールのスピードでもハナを奪えました。控えてしまったのがレシステンシア、横山武騎手はトンネルから抜け出していない感じですね。ソダシが内からスムースに先行、スタート躓き落馬寸前だったレイパパレは、後れをリカバリーして先行勢に取り付きました。レイパパレはここで脚を使ってしまったかもしれませんね。
緑で囲った部分で接触がありました、クリノプレミアムが内に寄れたことで、ディヴィ―ナが挟まれてしまい下がりました。ファインルージュは外からスムースでしたね。メイショウミモザはスタート五分に出ましたが、なぜか出して行かずに後方から、アブレイズはスタートで挟まれてしまい後方からでした。
ペース認識の悪さを見せたのが池添騎手ですね、池添騎手のファンの方には申し訳ないのですが、そのように見えました。最初の1F目でしばらくデアリングタクトの外に居ましたが、残り1400m標識辺りで引いてしまいます。外からディヴィ―ナが内に切れ込んで来ますが、これは主張すれば豊騎手も内へ入れないはずですから、ディヴィ―ナに押圧されて下がったのではなく、池添騎手が意図的に手綱を引いていました。恐らくローザノワールの田中勝騎手が派手なアクションで逃げに行ったので、ペースが速いと勘違いしたのだと思います。逆にペース認識の良さを見せたのが松山騎手ですね。引かずに中段のやや前を確保していました。
4コーナーです、ローザノワールが2,3馬身離して先頭でした、レシステンシアが最内、その後ろにソダシがスムース。レイパパレはその外に居ました。このレースはこの時点で勝負が決まってしまいましたね、平均バランスで弱冠の中緩みがあったにもかかわらず、中段以降の馬は押し上げて来ませんでした。もう少し後ろからになるかと思ったファインルージュは、しっかりと中段のやや前を取ってきたルメール騎手の好判断でした。
直線L2標識付近です、ローザノワールがリードを保って先頭、レシステンシアとソダシが2,3番手。レイパパレはこの辺りで手応えが悪くなりました。ファインルージュが外に寄れたクリノプレミアムに躓きバランスを崩しています、この後ファインルージュは立て直してクリノプレミアムの内側へ。アンドヴァラナウトはスムースでしたが、この辺りで手応えが怪しくなりました。終始馬群の外側を走った影響かもしれませんね。
直線L1標識付近です、ソダシがローザノワールに並びかけます、レシステンシアはL2でソダシに見劣りましたね、トップスピードの質とそれを2F維持する持続力で弱化見劣った感じ。ただL1もバテてはいないので、マイルがダメということはないと思います。ファインルージュがここから伸びて2着、躓いたうえに大きく進路変更していることを考えると、この末脚は恐ろしいですね。しかも舌をペロペロしながら走っていたので、本気で走っていないのかも。
内からスムースだったデアリングタクトが、この辺りで減速率が大きくなり6着。この地点でファインルージュに並んでいたソングラインは、ここからファインルージュに見劣りました。Ⅼ1なので減速に入る区間ですが、ここよりも前でリードしておかないと通用しないんですよね、それが出来ていたのがNHKマイルCでしたからね。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はソダシ、マイルでは強いですよね。しかも芝・ダート兼用で今流行りの二刀流ですね。ある程度流れた中で先行してしまえば、持続力はクロフネから受け継いでいますし、もう一足使てくる瞬発力とトップスピードの質も持っています。加えてずっとコンビを組んでいる吉田隼騎手も、控えて溜めるという選択をしないし、この馬では逃げを怖がっていないので、今後もこの距離なら安定した成績を残しそうですね。
2着はファインルージュ、まず初手の位置取りが良かったですね。ルメール騎手は重賞で勝てない期間が長いですが、さすがの騎乗だったと思います。直線L2標識手前で躓き、その後内へ進路変更しながら2着まで伸びてきた末脚は驚き、舌をペロペロしたいたことからも本気で走っていないような・・・、安田記念に出てきたら怖い1頭になりそう。ただこう言う馬って結局勝てないで終わることがあるんですよね~。お母さんがバシオンルージュで短いところが良いと思っていたので、今後もマイルで好走しそうですね。
3着がレシステンシア、危なかったですね。ローザノワールに対してハナ差、躓き進路変更してスムースでなかったファインルージュには完敗です。これは横山武騎手の消極的な騎乗が原因だと思います。この馬はL1がもっと掛かった方がが良いタイプで、自分でレースを作れるので積極的な騎手に乗ってもらいたいですね。マイルが長い訳ではないことは、ローザノワールに対してL1で差を詰めていることで証明されたと思います。展開だけなんですよね。
4着がローザノワール、マイペースに持ち込んで僅差の4着は立派ですね。サンプルになる芝のレースが少なく、この激走は見抜けませんでした。中緩みを作ったにもかかわらず、リードを保って直線に入れたことが大きかったと思います。レシステンシアが舐めてかかったので、恵まれた感じですね。1800mを使っていたことで、先行してもバテなかったんでしょうね。
5着がソングライン、初手の段階で引いてしまったことで勝負権がなかったですね。トップスピードの質で勝負するタイプではないので、ソダシの位置に居れば勝ったのはこの馬だったかも。
デアリングタクトは6着、スタート決めて中段のやや前を確保したのは、松山騎手の好判断でしたね。1年振りでプラス22㎏、Ⅼ1で息切れした感じだったので、この一叩きで本来の調子に戻りそうです。宝塚記念に出て来るようだと楽しみですね。アブレイズは上がり最速でしたが、後方からで前半は歩いているようなものですから、さすがに届かないですね。これはシャドウディーヴァ、テルツェットにも言えます。アンドヴァラナウトは14着、愛知杯が休み明けでプラス16㎏、前走の阪神牝馬Sがマイナス4㎏、今回はさらに減ってマイナス10㎏ですから、体調面の問題かもしれませんね。初輸送の影響だと思うので、次回どこを使うかにもよりますが、関東圏なら軸にはしにくいですね。
馬券の方は馬連、3連複ともに的中、特に3連複は危なかったですね~。次回はオークスの予定です。
コメント
こんばんは。
今回はみややさんの買い目も絞られていたので買いやすく、恩恵に与れました。ありがとうございます(´;ω;`) 配当もなかなか良かったですよね。
私の予想はソ→シ→アの付く馬(含レシステンシア)でしたが
結果はソ→ファ→レシ というSongline()
なお、個人的にはシャドウディーヴァに夢を託しすぎましたので収支としてはマイナスフィニッシュでしたw でも買って後悔はありません(‘・ω・´)ゞ
そだしさん、こんばんは。
今回はお名前の馬も来たし良かったですね、サトノレイナスが引退しちゃいましたからソダシには頑張って欲しいですね。
シャドウディーヴァは今回チャンスでしたね、上り3F最速を出しているように体調な良かったはず、運がなかったですね。