2024年安田記念 回顧。競馬予想よりもお天気予想が大事。

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走破時計1:32.3    前半800m 46.4  上がり3F 33.9

まずは馬場状態ですが稍重でした、土曜日の夜にまとまった雨が降り、朝の時点では曇りでしたが稍重。日中も良馬場に回復することはなく、お昼過ぎから雨が降り始めて、レース時間も稍重でした。

ここからはみややの勝手な考えですが、今日の馬場は発表の稍重よりも、どちらかというと重馬場に近かったのではないかと思っています。まず好走した馬がパンパンの高速馬場向きではないこと。ロマンチックウォリアーはハッキリわかりませんが、洋芝の香港馬なので、府中の高速馬場は不安でした。

2着のナミュールもハービンジャーの産駒で、上がり3Fは最速でも33.0の馬。ソウルラッシュは昨年の安田記念で切れ負けしたし、6着はジオグリフですから、好走した馬を見ても馬場は表記以上に水分を含んでいたのではないかと思います。

次に走破時計を見てみます、このレースは1:32.3ですが、高速の府中では速いタイムではありません。2019年のむらさき賞はダービーデイで走破時計1:44.4、この年の安田記念はインディチャンプが勝ち1:30.9、ヴィクトリアMはノームコアが勝って1:30.5でした。むらさき賞が1分44秒台だった2021年も、ヴィクトリアMでグランアレグリアが1:31.0で勝っています。

むらさき賞が1分44秒台の時というのは、間違いなく超高速馬場だと思います。そして今年のむらさき賞も、走破時計1:44.8です。ということは今年も超高速馬場だったはずで、今年の走破時計1:32.3はかなり遅いんだと思います。単純に1分32秒台の走破時計や、ナミュールの上り3F32.9を見ると、馬場は軽い印象を受けますが、実際はかなり重い馬場になっていたのではないでしょうか。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年安田記念のグラフです。

ペースは予想通りでした、逃げたドーブネはハイペースで行くタイプではないし、2番手のウインカーネリアンも三浦騎手が突くわけがない。昨年と同じように中緩みを作って凡走させましたね。ウインカーネリアンと三浦騎手は相性最悪だと思うのですが。

逃げたのはドーブネ、2番手にウインカーネリアン、フィアスプライド、ジオグリフ、ステラヴェローチェまでが先行。中段の前からロマンチックウォリア―、ガイアフォース、ヴォイッジバブル。中段のやや前からパラレルヴィジョン、ソウルラッシュ。中段からエルトンバローズ、ダノンスコーピオン。中段のやや後ろからカテドラル、ナミュール。中段の後ろからエアロロノア、セリフォス。後方からコレぺティトール、レッドモンレーヴという並びでした。

驚いたのがセリフォスですね、スタートは早かったのですが、川田騎手は意図的に下げて行き中段の後ろから、行く気を全く見せなかったので、馬場を考えての位置取りだったんでしょうね。ナミュールは今回もスタート遅かったのですが、すぐにリカバリーして中段のやや後ろでした。この辺りは2度目の騎乗で豊騎手が修正してきましたね。

4コーナーです、先頭のドーブネとウインカーネリアンが中緩みを作ったので、馬群は凝縮しました。この恩恵を最大に受けたのがナミュールですね、ここでソウルラッシュのすぐ後ろに取り付き、前を射程圏に入れました。ロマンチックウォリア―は中段の前で、馬群の中で動けない位置でした。

直線L2標識付近です、ドーブネとウインカーネリアンが先頭で、前から2列目にジオグリフとフィアスプライド。その後ろからロマンチックウォリア―がコースが無く我慢。ソウルラッシュがスムースなコース取りで、その外からナミュールもスムースに上がって来ます。

直線L1標識付近です、フィアスプライドが先頭に立つところで、ロマンチックウォリアーが先頭に並びかけます。その後ろからソウルラッシュとナミュールがスムースに伸びてきます。内のジオグリフとガイアフォースはジリジリまでで、大外からセリフォスが伸びてきます。

ここからロマンチックウォリア―が抜け出し押し切り、ソウルラッシュとナミュールが並んで伸びて、ナミュールが先着。セリフォスが伸びますが5着まででした。ガイアフォースも4着まで。ガイアフォースはダートで好走する馬だし、ソウルラッシュとセリフォスは、前走のマイラーズCを稍重で1,2着の馬なので、道悪適性が出た感じでした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はロマンチックウォリア―、恵の雨でしたね。馬群の中に居ましたが直線は流れていたので、待たされたわけではなくスムースなレースが出来ましたね。

2着はナミュール、この馬場で好走したことも含めて、今後が楽しみになる結果でしたね。スタートは相変わらずでしたが、すぐにリカバリーしたし、直線に入っての伸びは素晴らしいものでした。良馬場なら勝っていたかも。

3着はソウルラッシュ、この馬も雨に助けられた口ですね。キレッキレのトップスピードの質はないが、こういう力の要る馬場は安定して強いですね。

4着はガイアフォース、故障明けでしたが仕上がっていたし、位置取りも良かったですね。ダートで好走する馬なので、馬場もドンピシャでしたね。

5着はセリフォス、初手で下げたのは作戦というか、川田騎手の好判断かもしれませんね。よく伸びていますが、良馬場で走らせたかったですね。

フィアスプライドは7着、こういう馬場はダメですね。

馬券の方はハズレ、良馬場用の馬券を買っていたので、フィアスプライドが飛んでしまいどうにもなりませんでした。お天気が恨めしい・・・・次回は函館SSとエプソムCの予定です。