走破時計 2:36.1 前半1100m 69.5 上がり3F 37.2
まずは馬場状態ですが稍重でした、時計的には重馬場に近かった感じで、速いラップが問われない馬場状態でしたね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。
前半の1000mが63.0で後半は61.3なので、前半はゆったり入っていますね。それでもL1が12.7なので、消耗戦になっています。L6からペースが上がっているし、稍重馬場でパワーと持続力の勝負になりました。
マイネルエンペラーは中段の前からですから、このグラフの通りのラップ推移だったはずです。速いラップが問われなかったことで、パワーと持続力が生きましたね。この展開ですぐ前に居たリビアングラスを撃破したのは高評価で、良馬場よりも道悪の方が良い馬ですね。
アーバンシックは3着でした、この馬にとっては馬場が重かった感じで、伸びきれませんでした。瞬間的に脚を使う馬なので、有馬記念も持続力で苦しくなった感じはありました。溜めて溜めてピュッと足を使う展開が合っている感じで、適性の幅がやや狭い感じですね。
逃げたのはバビット、リビアングラスが2番手先行。中段の前からマテンロウレオ、マイネルエンペラー。中段のやや前からマイネルウィルトス、ブレイブロッカー、アラタ、中段からチャックネイト、アーバンシック。中段のやや後ろからマキシ、ヴェルミセル。中段の後ろからハヤヤッコ、マイネルクリソーラ。後方からホウオウノーサイド、シュヴァリエローズという並びでした。
バビットはスタート良くすんなり逃げましたね。リビアングラスもスタートやや早く先行。ブレイブロッカーがスタートやや早く中段のやや前でした。アーバンシックはスタートやや遅く中段、マキシもスタートで躓くような感じで遅れ、リカバリーして中段のやや後ろでした。シュヴァリエローズは五分に出ていますが、進んで行かなかったようで後方になってしまいました。
4コーナーです、バビットが先頭でリビアングラスとマイネルエンペラーが先頭に並びかけます。アーバンシックは外、チャックネイトは中目でスムースでした。ここで外を回した分も、アーバンシックにはロスが大きくなった感じで、スタートの遅さが響いていますね。
直線L1標識付近です、バビットが踏ん張ってまだ先頭、これに並んでリビアングラスとマイネルエンペラー。最内を回したアラタが2列目に上がり、その後ろからチャックネイトが中目からスムース。マテンロウレオが苦しくなり、外からアーバンシックがジリジリ伸びてきます。
ここから坂を上がりますが、頂上の直前でバビットが苦しくなり、リビアングラスとマイネルエンペラーが先頭に立ちます。チャックネイトはその後ろから伸びてきて、ゴール前で苦しくなったリビアングラスを交わして2着、更に外からジリジリ伸びてアーバンシックが、クビ差でリビアングラスを交わして3着でした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はマイネルエンペラー、オリオンSで上がり33.5の2番時計を出していますが、平坦京都のスローからの3F戦なので出たタイムで、基本的にはトップスピードの質は高くないと思います。今回は馬場が味方した感じで、道悪でこその馬だと思います。
2着はチャックネイト、モレイラ騎手を配して仕上げてきましたね。馬場も重馬場寄りの稍重という感じで、この馬に合っていたと思います。この馬もトップスピードの質が高くないので、道悪待ちですね。
3着はアーバンシック、スワ―ヴリチャード産駒なので稍重までなら走れますが、今回は重馬場寄りの稍重という感じで、かなり苦しんでいますね。4コーナーも外を回すロスがあったし、今回は条件が合いませんでした。
4着はリビアングラス、坂を上り切って苦しくなったので、距離が100m長かった感じですね。稍重馬場も京都記念でこなしているし、2400m以下なら期待できますね。
5着はマイネルクリソーラ、昨年の中山記念が稍重で5着なので、マイネルエンペラーをやや弱くした感じの馬ですね。良馬場では苦しいと思うし、道悪のOPかローカル重賞で好走しそうですね。
マキシは15着、まずスタートで前脚が落ちるような動きがあり、これは前走と一緒でした。これでスタート遅れてしまい、リカバリーしましたが中段のやや後ろでポジションが悪かったですね。もう一点気になったのが馬体重で、休み明けでマイナス14㎏、金鯱賞を使う予定だったそうで、仕上げのスケジュールが狂って、仕上げられなかった感じですね。
馬券の方はハズレ、馬場状態の判断が難しかったですね。