2021年高松宮記念 回顧。内外フラットで力通りの決着。

走破時計1:09.2    600m通過34.1    上り3F35.1   

まずは馬場状態ですが重馬場でした、お昼過ぎから雨が降り始め、レース時間には本降りでした。元々含水率が高目でしたから、一気に悪化してしまいましたね。例年通り内側が優位かと思いましたが、勝ったダノンスマッシュは馬群の外目、その前に居たレシステンシア2着も外目でした。ただし3着インディチャンプは内から、5着のモズスーパーフレアは逃げて最内だったので、内外はフラットでした。これは京都改修の影響で1月も使われた影響だと思うので、来年も同じような馬場になるかもしれません。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。青は今回、赤は2020年高松宮記念のグラフです。

見ての通りの消耗戦でややハイペースバランスくらい、昨年は平均バランスですから今回は直線が重かった。これは昨年は雨が上がっていたことが影響したはずです。中京は3,4コーナーに暗渠管が入っていて直線には入っていないので、今回は雨が降り続いていましたから、コーナーの方が含水率が低かったのだと思います。

2F目で10秒台に入っています、これはレシステンシアに優位なペースですね。これで控えたように見えたレシステンシアの粘りが発揮されます、重馬場で2F目が10秒台に入ったことで、前に行った馬は苦しかったはず、ダノンファンタジー、ラウダシオン、レッドアンシェルが消耗して伸びませんでした。ダノンスマッシュはレシステンシアの2馬身程後ろ、ここに控えたことが最後にクビ差効いてきました。今回上位に来た馬は素晴らしい持続力を持っていると評価して良いと思います。

逃げたのはモズスーパーフレア、2馬身程間隔を空けて中段の前からレッドアンシェル、ダノンファンタジー、ラウダシオン、セイウンコウセイ。中段のやや前からライトオンキュー、カツジ、レシステンシア、中段からインディチャンプ、ダノンスマッシュ、サウンドキアラ。中段やや後ろからトゥラヴェスーラ、中段の後ろからダイメイフジ、ミッキーブリランテ、マルターズディオサ。後方からアストラエンブレム、エイティーンガール、アウィルアウェイという並びでした。

スタート抜群だったのはモズスーパーフレア、そのまま逃げ体勢に入り後続に2馬身程の差を開きました。レッドアンシェルもスタート決めてよもやの先行、若干遅れたラウダシオンもすぐにリカバリーして先行しました。セイウンコウセイはスタート出ましたが控えてしまいました、騎手不安が的中しましたね。

インディチャンプがスタート決めて中段に控え、トラヴェスーラがその後ろ。スタート決めたのがダノンスマッシュで、外枠で偶数馬番だったのでゲートで待たされることがなかった。

4コーナーです、モズスーパーフレアが最内から、この辺りは特に隊列に変化がなく、不利もなかった感じ。レシステンシアはセイウンコウセイを見る形で、ここから外目に出してスムースでした。ダノンスマッシュはレシステンシアを追走、トゥラヴェスーラはダノンスマッシュの内に居ました。インディチャンプは内目を回してスムースでした。

直線L1標識付近です、ここで目を引いたのがインディチャンプの動きですね、このレースのL2ラップは11.6でした、インディチャンプはL2標識付近ではダノンファンタジーの3馬身程後ろ、L1標識ではダノンファンタジーの1馬身前に居ますから、インディチャンプのL2ラップは11.2くらいは出しているはず、瞬発力を見せてきましたね。GⅠでしっかり仕上げてくればこれくらいの動きはしてきますね。

外からレシステンシアに続いたのがダノンスマッシュで、セイウンコウセイとの間に入ってバテ差し、スムースなレースが出来ました。レシステンシアも良く踏ん張りましたが、最後の最後にクビ差屈しましたね、モズスーパーフレアと逃げ争いをしていれば、逃げ切れたかもしれませんが、まぁそれはやってみないと分かりませんね。トゥラヴェスーラにも触れましょう、この馬はドリームジャーニーの産駒です、重馬場になると一気に成績を上げるのがドリームジャーニー産駒なので、この好走はいかに馬場が悪かったかを物語っています。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はダノンスマッシュ、スタートを決めたことが大きかったですね、偶数馬番で外目の枠、これが今後も重要になってくるでしょう。その上で持続力の高さを発揮しての差し切り、パワーと持続力で押し切った感じ。昨年のスプリンターズSでもスタートの遅れが響いて、終い甘くなったのでスタート次第でしょうね。6歳なのでこれ以上の上積みは期待できませんが、今後も休み明けでフレッシュな時は期待が持てますね。

2着はレシステンシア、控えた時には驚きましたが、外枠で前に行くのに脚を使いたくなかったのかな~。元々スタートが抜群に良い訳ではないので、外枠が痛かったですね。これで2着を確保したからと言って、差しで良さが出ることはないので、北村友騎手が乗る時には注意した方が良いでしょうね。この馬も良い持続力を見せてくれたし、初の1200mで適性の高さを見せてくれました。

3着はインディチャンプ、近2走がイマイチだっただけに、ここで来るか~という感じですが、短距離適性は母系を辿れば分かりますし、瞬発力も持っているタイプなので、スムースなレースで能力を発揮できたということですね。良馬場だったら勝っていたかもしれないだけに、お天気が恨めしいですね。

4着がトゥラヴェスーラ、ドリームジャーニー産駒は道悪で成績を上げるので、馬場がかなり悪かったのでしょう。良・稍重では勝率0.066、連対率0.146、複勝率0.243に対して、重・不良では勝率0.167、連対率0.288、複勝率0.379に跳ね上がりますから、これは今後に向けて覚えておきましょう。

5着はモズスーパーフレア、昨年1着でしたが今年は直線が重く逃げ切りならず、それでも0.3秒差ですから頑張りましたね、6歳になりましたがまだまだやれそうですが、斤量が重い時は疑ってかかった方が良いかも。

ダノンファンタジーは12着、重馬場まで悪化したことで出番なしでした。ダイメイフジはスタート五分でしたが、押しても進んで行かない感じで先行出来ず。ラウダシオンは先行しましたが、粘れず14着と重馬場を理由にするわけにはいかないので、クラス負けでしょうか。

馬券の方は馬連だけ的中でトリガミ、内が優位かと思いましたが内外フラットだったので、重馬場適性と純粋な力で決まりましたね。来週は大阪杯の予定です。

コメント

  1. ションボリルドルフ より:

    高松宮記念、ガチガチでしたね。
    ボクはみややさんの予想をまた参考にしようと、買ったのですが…。
    何とダノンファンタジーとダノンスマッシュを見間違えていまして、
    14と16の2頭軸マルチで相手5頭という三連単を買ってしまって、後で気づいてションボリしていたのですが、結果当たったので良かったですw

    お酒に酔って投票するのは危険ですねw

    • みやや より:

      ションボリルドルフさんこんばんは~、間違えても的中は的中ですから、おめでとうございます。ガチガチでしたね、馬場が重くなって力の差がモロに出た感じで、これはこれで見ごたえがありましたね。
      それにしても、これでダノンファンタジーが来てたら、ションボリさん顔面蒼白だったのでは(´∀`*)ウフフ