走破時計1:07.4 前半600m33.4 上がり3F 34.0
まずは馬場状態ですが良馬場、馬場は乾いてクッション値は10.2と、やや硬めに入ってきました。先週と同じような含水率とクッション値ですが、違うのは風ですね。今日は終始2m以下ですから影響はありませんでした。まずこの点で馬場の予想が大きく外れました。先週は開幕週でエアレーションの影響で時計が掛かっていたと思ったのですが、風の影響が大きかったようです。今日は8Rの古馬1勝クラスのマイル戦で1:32.8というタイムが出ているので、高速馬場になっていました。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2022年オーシャンS、緑は2020年オーシャンS、黒は2019年オーシャンSのグラフです。
グラフを見れば一目瞭然で前半が遅い、これは前に行った騎手が馬場状態を読めていなかったからですね。もちろんペース認識も悪いのでしょう。まず昨年は時計が掛かっていますね、前半は同じ33.4ですが、後半34.5も掛っているので今年に比べて馬場状態は重かったはず。前後半で見ると1.1のハイペースですから、中段勢が前半で足を使っていたはず。ジャンダルムが粘り後ろからナランフレグが2着に届きました。今回は中段勢が全く足を使わずに追走していて、4コーナーでは前を射程圏に入れていました。中段に居て速い上がりを使える馬で上位独占という展開、スプリント戦のレースレベルとすると高いとは言えませんね。
緑と黒のグラフがスプリント戦らしいグラフで、上位に来た馬の上り3Fは34秒台でした。だからこそ力のある上位人気で決まるんですよね。これは昨年も一緒。今回光ったが菅原騎手の位置取りですね、スタート五分に出て下げなかった。好走の要因はこれに尽きると思います。ディヴィナシオンは近走スタート五分くらいに出て、後方に下げて届かずというレースを繰り返しています。5走前に川田君が勝たせた時には少頭数の中段から、速い上がりを使って差し切りました。菅原君はしっかりと予習して乗ったんでしょうね。自身平均くらいで入れば速い上がりを使えるので、スプリンターとしてはヴェントヴォ―チェよりも上の評価が出来ると思います。
逃げたのはレイハリア、2番手にジャスパージャック、オパールシャルム。中段の前からジュビリーヘッド、ジャズエチュード、中段のやや前からキミワクイーン、カイザーメランジェ。中段からヴェントヴォ―チェ、ディヴィナシオン、中段のやや後ろからロードマックス、エイシンスポッター、スンリ。中段の後ろからマリアズハート、後方からナランフレグ、グラスミヤラビ、タイムトゥヘヴンという並びでした。
スタートやや早かったオパールシャルムとレイハリアが逃げ争い、2F目に入ったところでオパールシャルムが控えると、レイハリアの吉田豊騎手はそれを確認してペースダウン、外からジャスパージャックが2番手に上がりましたが、競り掛けはせずペースは遅くなりました。ジュビリーヘッドは前を見る位置、ヴェントヴォ―チェは中段でスムースでした。
ディヴィナシオンはスタート五分から下げずに中段、スタートで左に寄れたことで、ナランフレグが影響を受けたかもしれませんね。そのナランフレグが後方からになりました。エイシンスポッターがスタート五分出でて中段のやや後ろ、ロードマックスはスタートやや遅く中段のやや後ろでした。スタートが遅かったのはグラスミヤラビ、タイムトゥヘヴンはスタート五分でしたが二の足が付かず後方からでした。
4コーナーです、こうなっている隊列がこのレースのペースが遅かった証明ですね。L3が11.4ですがヴェントヴォ―チェが持ったまま上がって、L2標識では前を射程に入れていましたね。ここでディヴィナシオンが上手く外へ出せました、このコース取りも良かったですね。エイシンスポッターがヴェントヴォ―チェにべた付けして上がって行けば、ディヴィナシオンのスペースはなかったはずで、この辺りも角田騎手と菅原騎手の差が表れていますね。ここから直線入り口にかけてジュビリーヘッドの前にキミワクイーンが入ってきます、ジュビリーヘッドは進路確保が出来ず、直線の伸びに大きな影響がありました。
直線L1標識付近です、この地点でヴェントヴォ―チェが外からスムースに差し切り、ディヴィナシオンが追走して2着。その後ろからエイシンスポッターがスムースに伸びて3着でした。ジュビリーヘッドは直線入り口でキミワクイーンに塞がれた影響で伸びず。マリアズハートが伸びてきましたが4着までした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はヴェントヴォ―チェ、ルメール騎手が乗ると展開が向きますね。下の表を見てください。前半のラップはレースのラップではなく、ヴェントヴォ―チェ自身の前半3Fのラップです。1200mだと正確に前半3Fのラップが出せるのでありがたいですね。一番下のTVh杯を除くと、勝ったレースは全て後傾ラップです。オパールSも後傾ラップですが差が小さく、平均バランスでした。ここから見えてくるのは、ヴェントヴォ―チェはスプリンターではないと言こと。前半忙しいと息切れして、後半速い上がりを使えなくなる。逆に前半ゆったり入ると速い上がりを使って差し切ってしまうということですね。この傾向からマイル戦に出てきた時の方が、馬券的には旨味があるのではないかと思っています。
2着はディヴィナシオン、近4走がいずれも後ろから届かずのレースで、5走前に勝った時は中段から速い上がりを使っていました。ヴェントヴォ―チェ程心肺機能が低くないので、スプリンターとしての資質はこちらが上でしょうね。それ以上に菅原騎手の騎乗が光りました。
3着はエイシンスポッター、速い上がりを持っている馬で、初の重賞でしたがしっかりと好走してきました。3コーナーで動き出しが遅れたことが悔やまれますね、ヴェントヴォ―チェに付いて行ければ、2着はこの馬だったと思います。これで重賞に目途が立ったし、前半が速くても対応できることは条件戦で見せているので、今後に期待ですね。
4着はマリアズハート、如何せんバテ差しになっていないので届きませんね。それでもエイシンスポッターとは差がないので、7歳牝馬としては高評価ですね。どうしても後ろからになるので、今後も展開待ちですね。
5着がジュビリーヘッド、大事に行き過ぎたなという印象ですね。逃げても良いのですが、その辺りの思い切りの良さ、勝負所でコースを確保する執念のようなものが感じられなかったですね。
馬券の方はハズレ、馬場状態と展開読みが甘過ぎました。先週も菅原騎手を評価しておいて、今週もやられるとは・・・。次回は金鯱賞の予定です。
コメント
お疲れ様です。今回馬券より菅原クンのレースセンスに脱帽しました、確かに先行勢に人材不足感は否めなかったので、好位勢・騎手狙い撃ちで良かったかもしれませんね、、笑
菅原騎手はみややさんのおっしゃる通り凄い研究家なのかもしれません。まだバレませんように(バレバレ)
チューリップSは個人的にモズメイメイとコナコーストまでは印回してたのですが、馬連はモズメイメイとドゥーラ、3連でペリファーニアを飛ばしたので無一文(;ω;)
こうなると弥生賞はトップナイフとゴッドファーザー、先週阪神のモンテディオとホウオウバニラようなベテランの競り合い再演に期待!
大阪城はプリンス・プライドお願いします、、