2019年中日新聞杯 予想。


まずは馬場状態ですが月曜日に13.5mm ほど雨が降りましたがそれ以降は降っていません、金曜日の午前中の段階で良馬場、 含水率はやや高い値ですが先週と同じくらいの馬場だと思います。 先週は日曜日の名古屋日刊スポーツ杯2勝クラスが同じ2000mで1:58.8と、このクラスとしては速い時計が出ているのでやや高速馬場という想定でいいと思います。

◎ショウナンバッハ

○アイスストーム

▲ランドネ

△アイスバブル

★サトノソルタス

☆マイネルサーパス

Xロードヴァンドール

xタニノフランケル

3連複 ⑫=⑤⑥⑦=①⑤⑥⑦⑪⑬⑯ 15点                       3連単 ⑦⑫=⑦⑫ー⑤⑥⑯ 6点

逃げるのはタニノフランケル、内からロードヴァンドールが2番で外からジェシー、ランドネ、アイスバブル、サトノソルタスが中段の前、ラストドラフト、パリンジェネシス、マイネルサーパス、メイショウエイコウが中段、サトノガーネット、カヴァルが中段の後ろ。ショウナンバッハ、アイスストーム、アドマイヤジャスタ、ミスマンマミーアが後方からという並びを想定。

タニノフランケルは松若騎手が継続騎乗なので、前走の小倉記念のように前半はスローペースに落とし後半のロンスパに持ち込む可能性が高いと思います。 ロードヴァンドールは高倉騎手なので松若騎手と同じようなペースでレースを作ろうと思っているはずです。というのも先週の名古屋日刊スポーツ杯において、同じ崑厩舎の馬でスローからのロンスパという逃げを打ち4着に好走しています。先週の感触を覚えている可能性が高く松若騎手のペースが同じようならば2番手で折り合うと思います。 

前走アルゼンチン共和国杯では2番手から進めたパリンジェネシスですが、ペースが合わずに凡走しているので乗り替わりもあり今回はやや下げて中段からになるのではないでしょうか、さらに同じレースでスタート時に立ち上がってしまい出遅れたアイスバブルは、スタートさえ上手く決めれば中段よりも前で進めるはずです。 ラストドラフトはマーフィー騎手へ乗り替わり中段のインコースを狙ってきそう、ショウナンバッハ、アイスストーム、アドマイヤジャスタ、ミスマンマミーアはいつもの通り後方からになると思います。

4コーナーから直線入り口です、タニノフランケル、ロードヴァンドールは隊列通りですが、 松若騎手がスローからのロンスパに持ち込みL4から11秒台のラップを踏むようならば、ジェシーは苦しくなりこの辺りでじりじりと下がっていくのではないでしょうか。同じくパリンジェネシスもこのあたりから下がり始めると思います。ジェシーが下がったスペースにランドネがロードヴァンドールの外へ上がろうとするはず、アイスバブルはジェシーの外に出し3番手あたりから直線に入ってくると思います。サトノソルタスはその外からでマイネルサーパスが続くと思います。中段の後ろではメイショウエイコウが下がってくるところをカヴァルが外に出して交わし、サトノガーネットは最内を回すと思います。

後方勢はショウナンバッハ、アドマイヤジャスタ、ミスマンマミーアが外からスムースに追い込めると思います。最内を進む可能性があるアイスストームは前が壁になり進路が取れなくなる危険をはらみます。この辺りで馬群がばらけてくれればスムースに直線に入れますが、メイショウエイコウやパリンジェネシスが思いの外早く下がってくるとコース取りが難しくなりそう。

タニノフランケルの前走小倉記念では同じ松若騎手が騎乗して前半1000m 60.4秒とやや遅い流れでした、この60.4秒と言うタイムは今回も同じようなタイムになりそうで、ランドネにとってはありがたいベースになります。ランドネは前半1000m60秒以上かかる時に好走する馬なので、 今回は展開がはまる可能性が高いと思っています。

直線L1標識付近です、タニノフランケル、ロードヴァンドール、ランドネ、アイスバブルが横一線に並んで、サトノソルタスとマイネルサーパスがさらに外から並びかけると思います。ショウナンバッハは追い込み勢の中では最もスムーズに直線に入れそうで外からスムースに加速していくと思います。後半のロンスパになればサトノガーネットやカヴァルは使える足が短いのでこの辺りでスピードが鈍りそう。 馬群がバラけたところをアイスストームがコースを探しながらどこまで伸びるかですね。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ショウナンバッハ ・心肺機能はやや低い、パワーはある、瞬発力は低い。トップスピードの質は高かったが年齢とともにやや下がった。持続力も年齢とともにやや下がった。好材料:レース適性。悪材料:騎手。美浦w38.0-11.7、単走やや強め、バランス良い。

昨年のこのレースで2着があるようにコース適正が非常に良い馬です、4F戦にも対応する持続力を持っていますしトップスピードの質の高さは再三見せています。前走の オクトーバーSでは直線で詰まってしまい勝負どころで大きくブレーキしていました、前が開いてからはじわじわと伸びてきているので八歳になりますがまだまだ衰えは感じません。 この馬は斤量54kgでやたら好走する特徴があり、今年もメイSで3着、新潟記念で0.6秒差6着などがあり今回の斤量は好材料です。昨年のこのレースも54kgでした。やることは後方で脚を溜め外からスムースに追い込むだけなので、変に色々考えずにシンプルな騎乗をしてくれれば結果はついてくると思います、それでも前走のように詰まることがあるので騎手が不安であることは間違いありません。

○アイスストーム ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:騎手弱化。栗東w38.5-11.7、持ったまま1馬身先着、バランス良い。

垂水Sの 内容が非常によくハイペースバランスを後方からのバテ差しに行って圧勝しています、後半L5から11秒台に入る流れを直線だけで前をごぼう抜きにしているのでトップスピードの質と持続力の高さを見せつけています。 小倉記念では休み明け5走目の疲労で凡走しました、さらに前走アンドロメダSは休み明けになりイマイチ伸びを欠いて5着でした。今回は休み明け2走目になり上積みが期待できますし、ロンスパになれば末脚は確かなので差し込んでくると思っています。

▲ランドネ ・心肺機能は低くパワーはある、瞬発力は低い。トップスピードの質は低く持続力は高い。・休み明けでも走る。1000m通過60秒以上のスローで好走傾向。好材料:休み明け2走目、スローペースが予想できる展開。悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路39.2-11.9、やや強め半馬身先着、バランス良い。

上記したようにこの馬は前半1000mが60秒以上かかる展開で好走するので、今回前半がスローになり後半がロンスパになる展開は一番合うと思います、紫苑Sがスローからのロンスパで逃げ粘り3着、愛知杯でもスローからのロンスパで逃げ粘り3着でノームコアとクビ差だったのでコース適性の良さも見せています。このパターンで凡走したのが福島牝馬Sですが、この時は直線で大きな不利を受けているので度外視していいと思います。

△アイスバブル ・心肺機能は高くパワーはやや少ないかも、瞬発力は低い。トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:騎手。栗東w38.3-12.0、強め1馬身遅れ、バランスは良い。

目黒記念の内容が非常によくハイペースバランスから全く緩まない厳しい流れを後方から追い込んで2着になりました、いわゆるレースレベルが上がれば上がるほど良さが出るタイプで、出し切った方が良い結果を招く馬ですね。今回は前半がスローになりそうですが後半緩めない流れになれば、心肺機能と持続力が問われる展開になり、先行していればトップスピードの質が問われることはないので十分にチャンスがあると思います。

★サトノソルタス ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:・・・・。悪材料:クラス負けの危険。美浦w39.7-12.8、単走持ったまま、バランスは良い。

ディープインパクト産駒のわりにトップスピードの質がそれほど高くないので持続力で勝負した方がいいタイプだと思います、マレーシアCでも切れ負けしているし共同通信杯でもトップスピードの質で見劣っているので、ある程度前目の位置を取って押し切るような積極的なレースをすれば好走できると思います。

☆マイネルサーパス ・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力は低い。トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:・・・。悪材料:斤量2㎏増、 騎手。美浦w40.2-12.7、持ったまま併入、バランス良い。

2歳時のきんもくせい特別が非常に良い内容で、ダノンチェイサーを2着に下し大金星を挙げています。前走がアンドロメダSで休み明け2走目で1着でした、この馬はビッグレッドファームの生産で外厩は見劣るので使いつつよくなっていくタイプだと思います。先週の名古屋日刊スポーツ杯では1~3着までをSadler’s Wellsの血を持つ馬で独占しています、このレースでSadler’s Wellsの血を持っているのはマイネルサーパスとタニノフランケルだけです。

Xロードヴァンドール ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力低い。トップスピードの質は低く持続力は高い。好材料:レース適正。悪材料:近走のリズムの悪さ。 栗東w39.5-12.6、単走強め首を振ってバランス悪い。

2017年金鯱賞2着、2017年中日新聞杯3着とこのレースさらにこのコースとの相性は抜群です、どちらのレースも逃げて粘り込んでいますが2、3番手からでもレースができるので内枠を生かして2番手追走から粘り込むかもしれません。前走は休み明け2走目で4着といまいちピリッとしませんでしたが、休み明け2走目になる今回は上積みが期待できます。

xタニノフランケル ・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力はない。トップスピードの質は低く、逃げて粘り込みタイプ。54㎏以下で好走する。好材料:コース適正。悪材料:55㎏。栗東坂路40.8-12.5、持ったまま併入、バランス良い。

小倉記念の内容がよくスローから5Fのロンスパに持ち込んで4着に粘りました、この時の1着がメールドグラースで0.1秒差は高評価でいいと思います。この時も今回と同じ55kgだったのでプラスではないと思いますが、大きく割り引く必要はないと思います。中間にザセキがあったようですがこれは走ってみないと分かりません。