2021年京都大賞典(阪神) 予想。キンカメ産駒の4歳に期待。


土曜日の馬場情報 良馬場  Aコース

土曜日は良馬場でした、前回の開催から芝の張替えが行われ、かなり良い状態ですね。週中に雨もなく金曜に散水していますが、含水率も低目でクッション値は標準です。8Rの1勝クラスのマイル戦で1:32.5、上がり最速は2着のタガノディアーナで34.2でした。走破時計はなかなか速いのですが、上りはそれ程でもないですね。このレースは中緩みのない展開だったのでⅬ1が12.0とか掛かっていました。5Rの新馬戦ではスローからの3F戦で、L2最速10.9のレースラップでした。このレースの上がり最速は1着アートハウスと2着ショウナンアデイブ(5億6100万円)が33.9でした。雨の心配はないので、土曜日に散水をしても悪化することはなく、明日も標準的な良馬場と考えて良いと思います。

◎ヒートオンビート

○アリストテレス

▲ダンビュライト

△ヒュミドール                   

★ステイフーリッシュ                

馬連 ⑨⑭=③⑥⑦⑨⑭ 7点                  

3連単 ⑨⑭-③⑥⑦⑨⑭-③⑥⑦⑨⑭ 24点

逃げるのはベレヌス、2番手にステイフーリッシュ、ダンビュライト、中段の前からヒートオンビート、アイアンバローズ。中段のやや前からアリストテレス、中段からムイトオブリガード、ヒュミドール。中段のやや後ろからマカヒキ、キセキ、中段の後ろからオセアグレイト、ロードマイウェイ、後方からモズベッロ、ディアマンミノルという並びを想定。

何が何でも逃げたい馬は居ないので、近走で逃げて結果を出してきたベレヌスがすんなりと逃げ体勢、競り合いにはならないと思いますが斎藤騎手なのでペースは不安ですね。ステイフーリッシュが内から先行、ダンビュライトも2,3番手からでしょうね。アリストテレスは今回ミルコに手が戻ります、出雲崎特別と小牧特別ではスタート五分に出ていたし、今回は前に行きたい馬が少ないので中段よりも後ろになることはないと思います。ただ掛かる可能性があるので前に馬を置きたいはず。

ヒートオンビートは外から、戸崎騎手なのである程度の位置は取ってくると思います。ヒュミドールはスタート五分に出る馬、吉田豊騎手が乗っていた時はなぜか下げて行って中段の後ろからでしたが、前走幸騎手が乗って中段辺りから2着なので、同じような位置取りだと思います。前に行きたい馬が少ないので、五分に出れば中段は取れるメンバーだと思います。キセキは前走前に行ってぼろ負け、それを考えて溜める競馬をするのではないでしょうか。マカヒキ、モズベッロ、ディアマンミノルはいつも通り後方からだと思います。

4コーナーです、ペースが極端に遅ければミルコの捲りがありそうですが、阪神なので捲りに行く地点は上り坂になるはず、それを考えると余程ペースが遅くならないと動きにくいと思います。オールカマーでショート捲りに行ったので、3,4コーナーの中間あたりから動く可能性はあると思いますが、さすがにロスが大きくなりますからね~。コース形態からはスローの3F戦になりそうで、ダンビュライトが突くようなら4F戦でしょうか。フルゲートでもないので、隊列に大きな変化なく直線に入ると思います。

直線L1標識付近です、L1標識まで下り坂なので、前に居るベレヌス、ダンビュライトが先頭、外からヒートオンビートは前の3頭よりはトップスピードの質はあるので、この時点で並んでいると思います。ここからは上り坂なのでパワーと持続力勝負、それでもこのクラスならL1のラップは11秒台のはずで、アリストテレス、キセキ、モズベッロは苦しくなるかも。土曜のレースを見ると外からもL1は伸びていましたが、後ろからだと届かなかったので、中段の後ろからだと苦しくなりそう。

距離は違いますが土曜のオパールSで逃げたアスタールビーが、直線入り口でスルッと出し抜いていました。ダンビュライトがこの動きをしてきそうで、ステイフーリッシュはその後ろからになりそう。外からスムースなヒートオンビートにアリストテレスがどこまで追走できるか。バテ差しが届くとすればヒュミドール辺りではないかと。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ヒートオンビート   ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、休み明け。

調教データ。

今回:栗東芝36.9-11.8,単走持ったまま、やや首が高いがバランスは良い。

前走目黒記念はスローからの3F戦で上がり32.4、馬場を考えるとトップスピードの質を高評価まではできませんが、2走前の大阪ハンブルクCで阪神外回りを2着していて、この時も上がり33秒台を出しているので、このメンバーの中ではトップスピードの質は評価できます。開幕週なのである程度前に行くと思いますし、外からスムースなら突き抜けるのでは。戸崎騎手とは2回目のコンビで、前回は後ろから行き過ぎた感じなので、ここは修正してくるでしょう。休み明けが未知数ですが、友道厩舎なのでしっかり仕上げてくると思います。そうでないと戸崎騎手を阪神に呼ぶ理由にならないですからね。キンカメ産駒で蓄積疲労の心配がない4歳というのも好材料でしょう。

○アリストテレス  ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

好材料:・・・。 悪材料:近走の不振。

調教データ。

今回:栗東w39.1-12.1,強め併入、バランス良いが反応が悪く見劣り。    

2021年宝塚記念:栗東坂路38.6-12.5,持ったまま半馬身先着、バランス良い。 9着。

2021年天皇賞(春):栗東w37.3-12.4,持ったまま2馬身先着、バランス良い。4着。  

2021年阪神大賞典:栗東w38.0-12.3,持ったまま2馬身先着、バランス良い。7着。 

2020年AJCC:栗東w38.6-13.2,やや強め半馬身先着、軽く躓いている。1着 

菊花賞:栗東w38.3-12.1、持ったまま併入、バランス良い。2着。

まず調教がイマイチでした、併せた相手に見劣ったので仕上がっていないかも。天皇賞(春)4着を評価して2番手にしましたが、この時はL1が13.0迄落としているので、開幕週で速い上がりを求められると苦しいかも。それでも実績的には負けられないはずで、捲りに行けば持続力で押し切ることもあると思います。

▲ダンビュライト  ・休み明けは良くないが使い減りしない。

・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くなく、持続力は高い。

好材料:距離適性。 悪材料:騎手不安。

調教データ。

今回:栗東坂路37.8-12.5,持ったまま1馬身先着、右傾でバランスまぁまぁ。   

2021年日経賞:栗東坂路37.9-12.5,持ったまま併入、バランス良い、インディチャンプよりも印象が良い。 

2021年京都記念:栗東坂路37.7-12.4,持ったまま1馬身先着、バランス良い。

2020年京都大賞典:栗東坂路38.5-12.6、やや強め半馬身先着、バランス良い。 

2020年宝塚記念:栗東坂路37.4-12.5、持ったまま3馬身先着、やや右傾。 

2020年宝塚記念:栗東坂路37.7-12.8、持ったまま1馬身先着、バランス良い。  

2019年ジャパンC:栗東坂路37.7-12.4、強め併入、バランスは良い。 

2019年京都大賞典:栗東坂路37.0-12.4、やや強め2馬身遅れ、右傾でバランス良くないし、見劣り。2着。

京都での好走が印象的な馬ですが、4歳時にオールカマーで3着があるので、坂上ゴールも問題ないはずです。ルーラーシップ産駒ですがノーザンF生産馬なので休み明けを苦にしないし、すんなり2番手から競馬が出来ることも好材料ですね。

△ヒュミドール   ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

好材料:なし。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。 

調教データ。

今回:美浦w37.6-12.3,単走持ったまま、バランス良い。   

2021年エプソムC今回:美浦w39.0-12.0,単走持ったまま、バランス良い。6着。  

2021年日経賞:美浦w38.1-12.0,強め2馬身先着、バランス良い。4着。

前走の小倉記念で中段から競馬をして2着に好走、幸騎手はテン乗りでしたがいきなり結果を出してきましたね。昨年は40レース以上重賞に乗って3着以内0という驚きの結果を出しましたが、今年は人が変わったように重賞でも好調ですから、ここもスタート五分に出ればポジションは取れるはず。日経賞で4着があるのでクラス負けの危険はないと思うし、L1でのバテ差しでどこまで届くかですね。

                 

★ステイフーリッシュ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質はやや低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。

・先頭に立ちたくない病を患っている疑惑有。

好材料:距離適性。 悪材料:特になし。

調教データ。

今回:栗東坂路40.0-13.3,単走持ったまま、バランス良い。     

2021年オールカマー:栗東w38.7-12.7、単走一杯、バランスは良い。5着。

2021年京都記念:栗東坂路38.8-13.0,単走持ったまま、バランス良い。2着。

2021年AJCC:栗東坂路38.1-12.6,一杯併入、バランス良いが反応悪く見劣り。4着。

2020年京都大賞典:栗東坂路41.5-13.0、単走持ったまま、バランス良い。5着。

2020年オールカマー:栗東坂路39.1‐13.0、強め併入、バランスは良いが進んでいかない感じ。3着。

2020年大阪杯:栗東坂路38.3-13.2、一杯1馬身遅れ、バランスは良いがコントレイルの見劣り。9着。

2020年京都記念:栗東坂路38.3-12.6、持ったまま併入、バランス良い。3着。

2020年AJCC:栗東坂路38.7-12.9、持ったまま併入、バランス良い。2着。

前走のオールカマーは心房細動明けで5着とまずまずの結果でした、そこから中2週と間隔を詰めて使ってきましたが、昨年も同じローテーで5着とまずまずの結果なので、ここも期待はでいますが騎手が・・・。今回は楽に前に行けるし、相手も手頃なので先行粘り込みでの好走が見込めますね。