2019年安田記念 予想。海外帰りは意外と怖い。

まずは馬場状態ですが予想通り超高速馬場のままですね、土曜日10R由比ヶ浜特別2勝クラス(旧1000万条件)1400mで1:20.3、勝ち馬の上り3Fが32.9です、勝ったレノーアが強過ぎて他馬を引き離してゴールしたわけではなく、上位3頭は1馬身差に入っています。9R国分寺特別1勝クラス(旧500万条件)1800mでは1:45.9、勝ち馬の上り3F33.7と軽い軽い超高速馬場ですね。ここまで軽い高速馬場になってしまうと、恐らくL2の坂がほとんど影響していない感じです。この感じだと1分30秒前半、もしくは切ってきてもおかしくないですね。アエロリットのペース次第では45.0-45.0なんていうペースバランスもあるかも…。

◎ステルヴィオ

○アーモンドアイ

▲ペルシアンナイト

△サングレーザー

★アエロリット

☆インディチャンプ

Xダノンプレミアム

xグァンチャーレ

3連複 ➇=②④⑤⑬⑭⑮=②④⑤⑬⑭⑮ 15点

3連複 ➇=⑮=④⑤⑥⑬⑭ 5点

3連複 ⑥=⑭=⑮ 1点

まずアーモンドアイの海外帰りについて、ジェンティルドンナが牝馬3冠馬で3歳時にジャパンCまで勝ったのでサンプルにすると、4歳でドバイシーマC2着の後宝塚記念で3着、5歳のドバイシーマCを勝って宝塚記念を9着ですね。近いところだとアエロリットがアメリカ遠征後のヴィクトリアMで5着でしたね、リアルスティールは2年連続でドバイターフに出走1,3着で帰国後の安田記念は11着、15着でした。オルフェーブルも凱旋門賞から帰ってきてジャパンC2着でしたね。

アーモンドアイのお父さんロードカナロアは香港スプリント1着後の阪急杯で1着でした、ただ阪急杯はGⅢですし、香港は近いですからね~。ディアドラもドバイターフから帰国してクィーンSを勝っていますが、こちらも牝馬限定GⅢでちょっと説得力には欠けますね。調教の動きは良かったと思いますが、超高速馬場のマイル戦で8分の出来では取りこぼしもありそう。

ゲートさえ普通に出れば逃げるのはアエロリットだと思います、2番手からグァンチャーレ、フィアーノロマノ、内からスタート決まればインディチャンプ、外からダノンプレミアム、ステルヴィオはこのあいだ位だと思います。中段はサングレーザー、ペルシアンナイト、アーモンドアイ、ロジクライが外からどこまで押し上げていくかですね。サクラアンプルール、モズアスコット、ケイアイノーテック、スマートオーディン、エントシャイデン、ロードクエストという並びを想定しました。

問題はペースですね、まずアエロリットが前走のように出遅れてしまうと、内枠だけに包まれて前走のようなリカバリーが出来ない可能性が出てきます、そうなると逃げるのはグァンチャーレになるはずで、当然ドスローまでペースは落ちてしまうでしょうね。このペースはアエロリットにとっては致命的なので、スタートに集中してなんとしても逃げ体勢を築くと思います、逃げてしまえばヴィクトリアMのペースですら5着に粘ってしまいますからね。もちろん戸崎騎手がこのことを理解していて、なおかつアエロリットのペースで逃げられればですが。前半のポイントは戸崎騎手の胆力ですね。

ペルシアンナイトが枠の並び的に、アーモンドアイを行かせてしまえばスルッとインコースに入れそう。モズアスコットや6枠の2頭はスタートが遅いですから、ミルコがスタート失敗しなければ意外に良い位置を取れそう。ダノンプレミアムはフィアーノロマノの外からになるとロスが大きそうですね、高速馬場で3,4コーナーで外を回すと先週のサートゥルナーリアの二の舞もありそう。

川田騎手はアーモンドアイのコースを消すように乗りたいはずで、少し外に膨らみそうなんですよね。なるべくアーモンドアイに距離ロスを与えたいはずですから、ダノンプレミアムの内は空きそう。ここを突きそうなのがステルヴィオのレーン騎手ではないかと思います。ペルシアンナイトはステルヴィオの後ろから、サングレーザーは進路確保に苦労しそうですね。

直線L2標識付近です、一応戸崎騎手が平均バランスくらいで逃げていると想定していますので、前半から流れてしまうと苦しくなるグァンチャーレ、そして左回りに難を抱えているフィアーノロマノはこの辺りで苦しくなりそう。この2頭がインディチャンプやサングレーザーの前に壁となってしまいそうで、インコースは渋滞しそう。インディチャンプとサングレーザーの追い出しが遅れれば遅れただけアエロリットには優位ですね。

外の方でこのレース2つ目のポイントがやってきそう、ロジクライの位置取りです。アーモンドアイに蓋をするような位置になると、さすがにルメール騎手も動けないと思います。NHKマイルCで制裁を貰っているので、強引にコースをこじ開けられないと思うし、空くまで待てば届かない、ダノンプレミアオムもアエロリットのペースになれば、L2辺りから苦しくなる可能性はあるし、内にはペルシアンナイトが居てミルコがコースを譲るわけないですからね~。もちろん4コーナーからロスを覚悟で、ロジクライの外に出してしまえばコース取の不安はなくなりますが、今の馬場でアーモンドアイと言えども、そこまでのロスをカバーして差し切れるのかというリスクも出てきます。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ステルヴィオ  2カ月の間隔空けは良い、騎手強化、コース適正良い、マイルはベスト。58㎏は未経験。美浦w12.1、持ったまま併入、バランス良い。マイルCSの内容が良かったし、マイルでは2-2-0-0で連を外していない、東京コースも毎日王冠で休み明け2着、この時の1着がアエロリットで斤量一緒でこちらは3歳だったことを考えれば高評価。枠の並び的にも内に居る馬で前に行きそうなのは、アエロリット、インディチャンプ、グァンチャーレくらいなので、良い位置を取れそう。ロードカナロアに母父ファルブラブならスピード負けすることはないと思うし、前半45.0くらいのペースも克服できるのではないかと。総合的に見て1番不安が少ないと思うので軸にはこの馬で。

○アーモンドアイ  海外帰り、56㎏は未経験。前半45秒台を克服できるかどうか。美浦w12.3、持ったまま3馬身先着、バランス、反応とも良い。調教は全く問題なかったどころか反応は素晴らしかった、不安を上げればきりが無いし、こういう馬は不安がある時の方が走ったりするんだよね~。それでも海外帰りの不安はどうしても拭えなくて、軸には出来なかった。

▲ペルシアンナイト  昨年詰まって6着、コース適正の悪さは休み明けの影響。上手く内へ入れればチャンス、58㎏は経験済み。栗東w12.0、強め1馬身先着、バランスは良い。まず58㎏の経験は結構大きい、このレースはリピーターも結構いるからね~。前走は距離と馬場でしょう、外目の馬場は全く伸びなかったから度外視していいと思います。馬体重がもう少し減ってくれた方が良いと思うけど、調教も悪くなかったし2か月の間隔空けが不安だけど、池江厩舎なので仕上げてくると思う。昨年も同じローテーで直線詰まってしまって6着だったし、レースにはなっていたのでアエロリットのペースでも問題ないはず。枠の並び的にも良いポジションを取れそうなのでこの評価。

△サングレーザー  休み明け2走目で走り頃、昨年5着、内枠は良い。58㎏は経験済み。栗東坂路12.2、単走持ったまま、バランスは良い。昨年は外枠で終始外々を回されてしまったが、ジリジリと伸びて5着まで来た、こういうレース展開はサングレーザー向きではないが最後まで伸びた持続力は高評価。今年は内枠に入れたし直線でスムースに加速できればチャンスがあると思う。

★アエロリット  休み明け2走目、昨年2着、コース適正良い。戸崎騎手がハイペースで逃げられれば。美浦w13.0、単走持ったまま、バランスは良い。前走の反動と、戸崎騎手のペースが心配ですが、直線の位置取りを考えると意外にこの馬は恵まれそうなんだよね。インディチャンプ、とサングレーザーの追い出しが遅れればチャンス十分。

☆インディチャンプ  休み明け2走目で走り頃、コース適正良い、内枠は良いが騎手が詰まらなければ。58㎏は未経験。栗東坂路12.4、強め2馬身先着、バランスは良い。福永騎手で内枠なのでリスクはあるが、東京新聞杯でも狭いところをこじ開ける闘争心を見せたし、得意のコースで内枠を引ければ十分チャンスあると思う。

Xダノンプレミアム  ディープ産駒で休み明け3走目はやや不安、前半から速くなった時に対応できるかは未知数、58㎏は未経験。栗東w11.7、単走持ったまま、バランスは良い。調教は凄く良かったと思います、見ていてスピード感が全くないんだけどタイムは速いというのは、名馬の特徴なんですよね。ただ何度も書いたけどサウジアラビアRCがどうしても引っ掛かるんですよね~、しかも今回は外枠で距離ロスは避けられないし、内の方が明らかに優位。これを覆すほどの力があるのかどうか、思い切って消しまで考えたけど、戸崎騎手が日和ってスローバランスにでもなればね~。

xグァンチャーレ  スローバランスで台頭する、58㎏は未経験。栗東坂路11.8、単走強め、手前を替える時にバランス崩す。この馬もスローバランスじゃないと用無しだと思う、そういう意味では戸崎騎手次第。ダノンが来るなら一緒に来る可能性があると思います。

3連複 ➇=②④⑤⑬⑭⑮=②④⑤⑬⑭⑮ 15点

3連複 ➇=⑮=④⑤⑥⑬⑭ 5点

3連複 ⑥=⑭=⑮ 1点

馬券の買い方が変則的ですが、上は前半800m45.5よりも速かったとき、下は遅かった時を想定してみました。