2018エリザベス女王杯 回顧

リスグラシューの差し切りとクロコスミアの逃げ粘り!

走破時計2:13.1 前半1000m61.4 上り3F34.7

L11(12.3) L10(11.2) L9(12.9) L8(12.7) L7(12.3) L6(12.5) L5(12.5) L4(12.0) L3(11.6) L2(11.4) L1(11.7)

まず馬場状態は先々週までの京都よりは明確に高速より、やや軽い程度だけど芝は踏み固められている感じです。10Rの修学院Sでは1:48.0でした、これは騎手心理としてまだ重めの馬場だという意識が働いていたからでしょうね。上がりは33秒台が出ていますので、馬場自体はやや高速でした。

展開は、プリメラアスールがスタート良く押してハナを主張しましたが、外からクロコスミアが楽な手応えで叩き切ってしまい逃げ体勢。番手にプリメラ、外にミスパンテールが上がってきました。その後ろにカンタービレ、プリメラの後ろにモズカッチャンがここに、その外にノームコア、この辺までが先行勢。中段にフロンティアクイーン、外にコルコバード、内にレッドジェノヴァ。これらを壁にして勝ったリスグラシューです。レイホーロマンス、エテルナミノル、アドマイヤリード、スマートレイアーが後方から。

このレースのポイントは予想でも書いたとおり前半1000mのペースです、61.4とスローペースでした。ここから岩田騎手が絶妙なペースを刻みます、12秒台前半を連発することで捲りにくいペースを作ってしまいました。結局このままL2最速戦に持ち込みクロコスミアの勝ちパターンかと思われたところを、リスグラシューに急襲されました。昨年との違いはモレイラ騎手が4コーナーでコルコバードを張りながらロスなく、そしてスムースに加速したこと。これでリスグラシューの末脚が炸裂しました。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はリスグラシュー、まぁ見事な騎乗でしたね。スタートが良かったので変に下げずに中段から、前にフロンティアクイーンやコルコバードが入ってくれたので壁にして折り合いもばっちり。後は4コーナーで勢いをつける進路取りをするだけ、でもこれが難しいんですよね。昨年は内枠だったこともあり福永騎手がいつものドン詰まりで凡走してますから。この馬は4コーナーで勢いを付ければ、驚異的な脚を使いますからね。ハーツ産駒で休み明け2走目、2戦連続で好走していますので、次走は危険だと思います、休養に入って欲しいですね。

2着はクロコスミア、調教が良くなかっただけにこの結果は驚きました。調教はマイナス評価は気にしないようにしていましたが、あそこまで反応悪いとさすがに心配でした。スタートから素晴らしい加速であっさりハナを叩き、得意のスローペースにしてからのL2最速戦。昨年の再現のようなレースになりましたね、2着まで再現してしまいましたが、相手が悪かっただけ。この馬はL2最速戦になると本当にいい瞬発力を見せますね。5歳ですからそろそろ引退も考えられる時期ですし、瞬発力は年齢が上がると突如低下しますから、これからは要注意でしょう。

3着はモズカッチャン、やはり間隔開けたことが響きましたね、それでも3着はしっかり確保した当たりさすがです。昨年と同じような展開、同じような位置取りからクロコスミアに迫れなかった。ハービンジャー産駒は尻上がりに調子を上げて行くので今後に期待ですが、国内では選択肢が無いのかな?

4着はレッドジェノヴァ、終始モズカッチャンマークから直線でもモズカッチャンの進路を付いて行きましたが、最後は切れ負けした感じ。あの位置では上がり33秒台に入れてこないと3着には届かなかったでしょうから、この馬には苦しいですね。元々33秒台の上りが使えるタイプではなく、重めの馬場でのパワー勝負で勝ち上がってきた馬、今日のやや高速馬場では苦しかったですね。池添騎手は上手く乗ったと思います。

5着はノームコア、直線ではいいポジションだったのですが伸びませんでした、ハービンジャー産駒なので間隔空けてしまった影響だと思います。絶好調だったとしても3着までじゃないかな~。このクラスではもうワンパンチ足りない印象です。

6着はカンタービレ、もうちょっと早く動いて欲しかったのですが、そこはテン乗りのC・デムーロ騎手なので難しかったかも。直線ではリスグラシューに前をカットされて、一瞬ブレーキしていますので、あれが無ければ4着はあったはず。現3歳世代の牝馬では2番手グループの一角といったあたりでしょう。展開的に動きにくかったことは事実ですが、むしろリスグラシューマークだった方がこの馬はチャンスがあったかもしれませんね。休み明け3走目ですから疲労も溜まっているはず、しっかり休んで欲しい。

7着にフロンティアクイーン、直線はミスパンテール、ノームコア、カンタービレが前に居てなかなか追えませんでした。ここなんですよね~騎手の差が出るのが。直線で空くのを待っている騎手と、4コーナーの出口でしっかり進路確保できる騎手の差。今日の京都は落馬事故も多かったので無事であったことで良しとしましょう。

▲に期待したアドマイヤリードは14着でした。このペースで後方からになり、直線では全く届かないレースになってしまいましたが、反応が悪過ぎますね。相当力が落ちている印象でした。

もう1頭スマートレイアー、何でここに出走したのか謎ですね。過去3回このレース使って全て惨敗、56㎏以上を背負うと成績が悪いのに・・・。引退レースかもしれないので無事に走り終えてくれてよかったです。

馬券は久々に的中。馬連9800円は良かったです。来週もこの調子で行きたいものです。

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