2018年ジャパンカップ 回顧

キセキの完璧なレースを怪物牝馬アーモンドアイがぶち破った、近年まれにみる好レース。
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走破時計2:20.6R 前半1000m59.9 上り3F34.4

L12(12.9) L11(10.8) L10(12.2) L9(12.3) L8(11.7) L7(11.8) L6(11.7) L5(11.4) L4(11.4) L3(11.0) L2(11.4) L1(12.0)

まず馬場状態ですが超々高速馬場です、2:20.6なんて信じられないタイムでした。直線は明確に内優位でした、シュヴァルグランがスワ―ヴリチャードを差せなかったのは馬場の差ですね。

展開はスタートが良かったキセキが行き、アーモンドアイがスタート良く下げずに2番手でした。ここでアーモンドアイの最大の不安材料は消えました。外の逃げ先行勢はあまり行く気が無く、内の差し馬は控えていたのでアーモンドアイの後ろがポッカリ空き、ここにすかさずミルコが入ります。1コーナーまでに馬券が決まった瞬間でした。

サトノダイヤモンドはモレイラ騎手の制裁点の関係で、アーモンドアイの前に入る素振りも見せず、ウインテンダネスも全く逃げる気が無かったようですね。唯一のブルマーズはアーモンドアイの外に居ましたが、1頭分外を回してしまうと厳しいですね。

向う正面ではキセキ、アーモンドアイ、外にノーブルマーズ、スワ―ヴリチャード、外にガンコ、ウィンテンダネス、外にサトノクラウン、ハッピーグリン、外にシュヴァルグラン、サトノダイヤモンド等々。

このレースのポイントはキセキ川田君の絶妙なペース配分です、L8以降11秒台を連発して、L5、L4で11.4に引き上げています、ここは3~4コーナーです。コーナーでペースを引き上げられると後続は押し上げられずに前との差を詰められませんから、後続が届かなかった理由はここにあります。秋華賞のミッキーチャームといい天皇賞秋といい本当に上手なペース配分ですね。

出は1頭ずつ見ていきます。

1着はアーモンドアイ、スタートでルメール騎手が掛かるのを怖がらずにキセキの後ろを取った時点で勝負ありでした。その上でキセキが刻む澱みないハイペースを番手で追走しながら、L1でトップスピードを持続させる桁違いの心肺機能を見せつけましたね。もちろん終始キセキを風除けに出来たこと、4㎏の斤量差はありますがそれを差し引いても化け物レベルであることは間違いないでしょう。来年以降は斤量差が2kgになること、自身が古馬になり瞬発力が衰える可能性があることを考慮しても、ルメール騎手が先行を怖がっていないので負ける要素が見つかりませんね。

2着はキセキです、川田君は最高の騎乗をしましたね、ミッキーチャームの秋華賞でも、天皇賞秋でも同じように書きましたがアッパレですよ。この悔しさがきっと未来に繋がります。キセキはこういう消耗戦になればまず崩れない、休み明け3走目を危惧する声もありましたが再三書いている通りルーラー産駒は使い減りしません。むしろ尻上がりに調子を上げてくるタイプなので出てくれば有馬記念でも好走すると思います。特にL3を見て欲しいのですが、キセキ自身のラップで11.0なんです、ここまでハイペースで逃げながら、そしてアーモンドアイに後ろに入られ目標にされていることを認識していながら、出し抜きにかかるんですね、この強気の騎乗が後続に付け入るスキを与えなかった要因です。天皇賞秋でもL3は10.9と出し抜きにかかってるんです、キセキの特性を完璧に把握している証拠です、川田君が乗る限り凡走は考えられませんね。

3着はスワ―ヴリチャード、この馬もスタートから1コーナーまでにアーモンドアイの後ろ取ったことが全てでした。直線ではシュヴァルグランに詰め寄られましたが、馬場の差でかろうじて退け3着。正直体調が良くないのではないでしょうか、調教も良くなかったし上位2頭にかなり離されていますからね~。上がり3Fがキセキと全く一緒なのでラスト3Fの勝負所では全く差が詰まっていないことになります。逃げたキセキは先頭で風除けにされていて、スワ―ヴリチャードは3番手で相当楽をしているはずなのに。まだ4歳なのでしっかり体調を整えて欲しいですね。

4着はシュヴァルグラン、この馬に関しては予想通りでした。クリスチャンは前で勝負する意識が全くなかったですね、お兄さんにもう少しレクチャーを受けた方が良いでしょう。馬の方は6歳になり衰えが見えてきました、今後は重い印は打ちにくいですね。

5着にミッキースワロー、序盤のポジション取りから勝負にならない位置でしたから、この5着に価値はないですね。首が高い走法で東京や京都よりも中山や阪神内回りの方が合うと思います。

6着はサトノダイヤモンド、調教は良かったのですがモレイラ騎手の制裁点の問題でポジション取りが消極的でした。4コーナーも外を回してしまい直線も伸びず、馬のせいではないので次走でも見限るべきではないと思います。

馬券の方はトリガミ、ここまで硬いとね~。一応的中なので良しとしておきます。

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