2024年阪急杯 回顧。内優位でした。

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走破時計1:21.2     前半600m 33.9  上がり3F 35.9

まずは馬場状態ですが重馬場でした、夜間から13㎜程降ったようですが、金曜日までずっと降っていましたから、かなり重い馬場になりました。それ以上に馬場の内外で大きな差があり、ハッキリと内優位でした。1~3着は最内で中段よりも前に居た馬、4着のサトノレーヴも中段の前で中目を回していました。ここまで外が伸びないと前で決まってしまいますね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2023年阪神C、緑は今年の山城Sのグラフです。

まず勝ったウインマーベルですが、スタート決めて中段の前を取れました。青と赤のグラフを見るとほぼ一緒で、消耗戦になって台頭することを見せました。高松宮記念で道悪を凡走したので軸に出来ませんでしたが、ここにきて重馬場を克服したし、スタートも良くなったので不安材料が減りました。もちろんトップスピードの質が問われる展開は良くないと思うので、逃げても良いくらいの気持ちで乗れるかどうかですね。

緑のグラフはアサカラキングが勝った山城Sのグラフです、今回のグラフと比べると中緩みが大きい、逃げてL2が11.3ですから、京都とは言えやや高いトップスピードの質を見せましたね。今回消耗戦にして僅差の2着ですから、適性の幅が広いことを見せました。

逃げたのはアサカラキング、2番手にメイショウチタン、中段の前からウインマーベル、サトノレーヴ、エンペザー。中段のやや前からスマートクラージュ、サンライズロナウド、メイショウホシアイ。中段からサトノアイ、タマモブラックタイ、カリボール。中段のやや後ろからホープフルサイン、ボルザコフスキー、カルロヴェローチェ、ダノンティンパニー。中段の後ろからワールドウィンズ。後方からデュガ、ルプリュフォールという並びでした。

スタートで大きく遅れたのはデュガで、ルプリュフォールもやや遅かったですね。内からウインマーベルが好スタート、外からアサカラキングが出して行って逃げ体勢でした。ダノンティンパニーも若干遅かったくらいで、ほぼ五分には出ていますが、下げてしまい中段のやや後ろ。しかも外々を回されてしまい、この時点で勝負権がなかったですね。

4コーナーです、ハイペースバランスで中緩みが無かったこともあり縦長。ここで最内を回した3頭がそのまま1~3着でした。カルロヴェローチェは前半から掛かって首を上げていて、この辺りでは後方に下がってしまいました。ルプリュフォールは最内からポジションを上げています。

直線L1標識付近です、アサカラキングが先頭で、メイショウチタンが一杯になり後退。ウインマーベルが前を追いかけ、その後ろからサンライズロナウドとサトノレーヴ。スマートクラージュもスムースでしたが、この辺りで一杯になった感じで伸びません。ルプリュフォールはやや狭くなり、抉じ開けて伸びますがジリジリまで。外からダノンティンパニーがスムースでしたが、馬場が良くなかったのか全く伸びませんでした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はウインマーベル、重馬場を克服してきましたね。スタートも良く中緩みのない消耗戦になったことで、パワーと持続力の高さを生かして差し切りました。アサカラキングに1㎏あげていましたから、格の違いを見せましたね。スタートが改善したことが大きく、今後もハイレベルなレース展開になれば、安定して好走しそうです。

2着がアサカラキング、重馬場で消耗戦に持ち込んで僅差2着と、パワーと持続力、そして高い心肺機能を見せましたね。ウインマーベルに1㎏貰っていたので勝ち切りたかったですが、初重賞ということを考えれば上出来でしょう。これで次に高松宮記念へ行くのか、1200mでは更に前半が速くなるので不安はあります。1400mに関しては展開不問ですね。

3着はサンライズロナウド、近親にディアドラが居る血統で、重馬場も好走歴があったし、1400mも勝ち鞍がありました。今回の好走の最大の要因は内枠でしょうね。1~3着が全て最内を回していたので、馬場に助けられた感じです。

4着はサトノレーヴ、この馬も前に居て粘り込みました。ただサンライズロナウドに比べて、中目を回していたので差が出ました。休み明けでこのレースを出来れば、重賞でも十分やれますね。

5着はボルザコフスキー、キズナの産駒なのでこういう馬場もこなせますね。3,4コーナーで最内を回せなかったし、直線もやや外に出したので伸びきれず。今回は馬場に泣かされましたね。

ルプリュフォールは6着、後方から最内を回すのは想定通り、直線やや狭くなたのでその分だけ伸びきれなかった感じですね。ダノンティンパニーは9着、スタート悪くなかったのですが、中段のやや後ろに下げてしまい、終始外々を回されては苦しいですね。良馬場で川田騎手が乗る時に見直してみます。

馬券の方はハズレ、馬場読み失敗で軸も飛んでしまいました。次回はオーシャンSの予定です。