2025年中山記念 回顧。

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走破時計 1:44.8   前半800m  47.0  上がり3F 34.8

まずは馬場状態ですが良馬場でした、金曜日に散水をしていますが、気温が上がったことで含水率が下がりました。開幕週らしく高速馬場になっていて、内が優位でしたね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

このレースは前後半が47.0-46.3でややスローバランスでした。11秒台の半ばを連発する流れで、苦しいはずですが、高速馬場でこれでも遅いんですね。シックスペンスはL1標識では先頭から3馬身位離れていました、なのでL1のシックスペンスのラップは11.3くらいのはず。上り坂で加速して差し切りました。

これがこの馬の強みで、エンジンが掛かった瞬間に一気にトップスピードに持って行きます。毎日王冠ではエンジンが掛かるのにモタモタしましたが、今回はボッケリーニが下がったスペースを瞬時に使って加速しました。高速馬場だったので、11秒台を連発したラップ推移でも、持続力は問われていませんから、その点はまだ未知数ですね。

逃げたのはメイショウチタン、2番手にグラティアスが先行。中段の前からエコロヴァルツ、ボッケリーニ。中段のやや前からボーンディスウェイ、クルゼイロドスル。中段からシックスペンス、マテンロウスカイ。中段のやや後ろからグランディア、ソウルラッシュ、アルナシーム。中段の後ろからサイルーン、パラレルヴィジョン。後方からカラテ、タイムトゥヘヴン、リフレーミングという並びでした。

スタートはエコロヴァルツとメイショウチタンが早かったですね。アルナシーム、カラテ、グランディア、クルゼイロドスルがやや遅く、アルナシーム、タイムトゥヘヴン、サイルーンが遅かったですね。他馬は五分に出ていました。

ペースはややスローバランスで、中緩みのない展開でしたが、力のある馬にとっては楽な流れでしたね。マテンロウスカイはスタート五分に出ましたが、促したのは最初の100m程で、周りが速いと見るや促すのを辞めて中段に下げてしまいました。この時点で勝負権が無かったですね。

4コーナーです、向正面でパラレルヴィジョンが捲り上がり、中段の前まで上がりましたが、そこから伸びませんでした。上位3頭は内から2頭目以内に居て、開幕週らしく内優位でしたね。

直線L1標識付近です、メイショウチタンが先頭でエコロヴァルツが並びかけます。シックスペースはボッケリーニが苦しくなり下がったスペースを使えました、一気に加速してここから差し切ります。ソウルラッシュはシックスペンスの後ろから追走して3着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はシックスペンス、自身はL1最速ラップで差し切り、L1標識手前でボッケリーニが苦しくなり下がったことで、ここにスペースが出来ました。このスペースを使って瞬時に加速しているので、トップスピードの質と瞬発力、パワーは高いものを見せましたね。着差はハナ差でしたが休み明けでプラス10㎏、8分くらいの出来で、2着のエコロヴァルツには1㎏あげていたので、これで上出来でしょうね。

2着はエコロヴァルツ、内前優位の馬場で中段の前からしっかり粘りましたが、トップスピードの質で見劣りましたね。もう少しペースが速くなって、トップスピードの質が問われない方が良いかもしれません。

3着はソウルラッシュ、ちょっと大事に乗り過ぎた感じでしたね。ややスローバランスで中段のやや後ろなので、高速馬場もあって届きませんでした。1800mを試したレースなので、3着でいいんでしょうね。

4着はタイムトゥヘヴン、前半は後方でじっとして居たので、脚が溜まっての追い込みでした。この展開で4着まで持ってきたので、まだまだやれそうですね。

5着はクルゼイロドスル、外を回して良く踏ん張りましたね。トップスピードの質が高くないので、直線が短いコースや、トップスピードの質が問われない展開の方が良さそう。

馬券の方ハズレ、マテンロウスカイに期待しましたが、先行しなかったのでどうにもなりませんでしたね。次回は金鯱賞の予定です。

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