2024年オークス 回顧。世代上位で決着。

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走破時計2:24.0    前半1000m 57.7  上がり3F 35.1

まずは馬場状態ですが良馬場、土曜日に散水していますが乾いています。気温が高い為かゴール前は乾き、4コーナーは乾くのが遅れた感じですね。クッション値は変わらずで、土曜日と同じような馬場状態だと思います。タイムから見るとやや高速という感じでしょうね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。青は全体ラップ、赤はメイン集団でL2まではランスオブクイーンのラップです、ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

まず逃げた2頭は前半1000m通過が57.7とマイル戦並みのスピードで飛ばしているので、最初から勝負を捨てていますね。岩田康騎手がここまで無謀なペースで逃げたのは意外でした。桜花賞の1000m通過が58.1なので、北村宏騎手はともかく岩田康騎手のこの騎乗は非難されるのでは?

メイン集団からやや離れた第2先行の形になったのがタガノエルピーダとランスオブクイーン、この2頭で1000m通過が60.3くらいでした。なのでクイーンズウォークの位置ではスローバランスですね。11秒台に入ったのはL3からですが、L6からジワジワペースを上げていく感じ、ペースが一気に上がらなかったので、上位2頭は距離的には出し切った感じですが、スピード的にはもう1F速くペースが上がった方が良かったかもしれませんね。

クイーンズウォークは1000m通過が60.7秒位、残り1000m位からメイン集団が徐々にペースアップしますが、11秒台に入ったのはⅬ3からですから、完全にトップスピードの質で見劣りましたね。お兄ちゃんのグレナディアガーズも、トップスピードの質ではなく、パワーと持続力が高いタイプでしたから、もう少し早く11秒台に入れて、トップスピードの質が問われない方が良かった感じですね。

逃げたのはショウナンマヌエラとヴィントシュティレ、10馬身以上離れて第2先行の形がタガノエルピーダとランスオブクイーン。メイン集団の前からクイーンズウォーク、中段の前からラヴァンダ、中段のやや前からミアネーロ、アドマイヤベル、サフィラ。中段からステレンボッシュ、チェルヴィニア。中段のやや後ろからパレハ、コガネノソラ。中段の後ろからエセルフリーダ、ライトバック、後方からサンセットビュー、ホーエリート、スウィープフィートという並びでした。

チェルヴィニアとステレンボッシュは、メイン集団の中段から、この2頭を見る位置にライトバックがスムースでした。スウィープフィートは後方でした、折り合いに不安があるので、出して行きませんでしたし、最初から後ろから行くつもりだった感じですね。

4コーナーです、向正面でショウナンマヌエラが苦しくなったのか、それとも意図的にペースを抑えたのか分かりませんが、ヴィントシュティレから離れていき、この辺りでメイン集団に吸収されます。ホーエリートが向正面で上がりますが、中段の前まで。チェルヴィニアが外目に出して、それにライトバックが続きました。ステレンボッシュはこの地点では内で、チェルヴィニアと並んでいました。

直線L2標識付近です、直線入り口でヴィントシュティレが捕まり、L3区間でタガノエルピーダが一杯。ランスオブクイーンが先頭に立ち、クイーンズウォークが並びかけます。この2頭はトップスピードの質でクイーンズウォークが上回りましたね。ステレンボッシュがやや狭いところを割ってコース確保、チェルヴィニアは外でスムース。ライトバックはチェルヴィニアの内へ行きました。

直線Ⅼ1標識付近です、ステレンボッシュがL2区間で抜け出します、狭いところを割って加速しているので、桜花賞で見せた瞬発力を発揮していますね。ここではチェルヴィニアよりも前に居ますから、チェルヴィニアの方が加速に手間取った感じ。ライトバックはサフィラとホーエリートの間を抜けて、チェルヴィニアに迫っています。

ここからステレンボッシュが押し切るところ、チェルヴィニアが差し切ります。この2頭は瞬発力でステレンボッシュ、持続力でチェルヴィニアがそれぞれ勝っていますね。ライトバックはL2区間に続いて、L1区間でもランスオブクイーンとクイーンズウォークの間に行っているので、稍ロスの大きい直線区間でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はチェルヴィニア、スタート五分に出ましたね、そこから引くことなく中段を取り切ったのは、さすがルメール騎手です。ステレンボッシュをマークする絶好の位置取りでした。ステレンボッシュとの比較では瞬発力がやや見劣り、トップスピードの質は互角、持続力で上回りましたね。桜花賞では直線バランスが悪かったので、左回りの方が良さそうですね。

2着はステレンボッシュ、L2区間で抜け出した瞬発力は良かったですね、2000mだったら勝っていたかもしれません。桜花賞でも一旦出し抜いたアスコリピチェーノに、ゴール前で0.1秒差まで迫られたので、持続力で甘くなるところがあるんでしょうね。落鉄があったようで、これは運が無かったですね。

3着はライトバック、直線フラフラしていますから、まっすぐ走れば突き抜けていたかもしれませんね。それと今回はメイン集団がスローからの3F戦で、L1最速のラップ推移ですから、これを差し切るにはキレッキレのトップスピードの質が必要だったはず。持続力は見せたし、操縦性の良さもこの馬の長所ですね。

4着はクイーンズウォーク、距離もありますが、キレッキレのトップスピードの質はない感じで、お兄ちゃんとよく似ているので、今後は持続力が活きる展開が良さそうですね。

5着はランスオブクイーン、前に行ってよく粘りましたね。この馬が5着に残っていることが、メイン集団が無理をしていない証拠だと思います。前走の未勝利戦と同じようなラップ推移で、まぁまぁのトップスピードの質と高い持続力は見せましたね。

タガノエルピーダは16着、距離もあると思いますが、それ以上に休み明け3走目でお釣りがなかった?前走走り過ぎたのでは?

馬券の方は的中、馬連と3連複が当たりましたが、3連単が・・・何とかトリガミは回避しました。次回はダービーの予定です。