<種牡馬研究>ハービンジャー その2

その1に引き続き今回は豊富なパワーと、弱点である休み明けとロンスパについて。

豊富なパワー

 重馬場での好走歴の多さがパワーの豊富さを物語っています。ペルシアンナイトは休み明け以外の稍重以上では2戦1勝3着1回、3着はシンザン記念で直線詰まってのもの。大阪杯はパワーの要るコースで2着に好走。2017年秋華賞は重馬場でディアドラが1着、モズカッチャンが3着。モズカッチャンは休み明けの札幌記念で3着、洋芝稍重でパワーのない馬には厳しい馬場状態でした。このようにパワーも豊富で晴雨兼用と安定感抜群です。
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休み明けは良くない。

 ペルシアンナイトは休み明け3回走ってすべて着外、モズカッチャンは3回走って3着1回着外2回、ディアドラは京都記念で6着とクイーンSで勝ってはいますが、相手も弱かった。ブラストワンピースも新潟記念を勝っていますが相手がメートルダールなので、誇れるものではありませんね。このように休み明けは相手次第で走りますが、重い印をうてるほど信頼は出来ません。ルーラー産駒の研究でも書きましたが、社台系は外厩が充実しているので、今後は休み明けでも走ってくるかもしれませんが、現状では休み明けでは100%の力を発揮できないと見て良いでしょう。

ロンスパは苦手。

 有馬記念回顧その2でも書いたのですが、ハービンジャー産駒は5F以上のロンスパは苦手です。ペルシアンナイトの安田記念を見てください、スタート後の1F目以外は1度の12秒台に入らない厳しい流れで、息が入りませんでした。これで6着は頑張っていますが、中段のやや前から進めたことでウインガニオンとアエロリットが作り出したハイペースに飲まれるような展開でした。こうなると上がり3Fで速い脚が発揮できずに流れ込むだけという結果、上がり3Fはモズアスコットやサトノアレスが33.3のところ、34.0と高速馬場を考えると完全にバテてしまっています。

 有馬記念ではキセキの作ったペースが一見ロンスパに見えますが、ブラスト自身のラップでは加速はL4からでした、キセキのペースに付いて行ったらL1でレイデオロに差されていたかもしれませんね。このことから高い運動強度を維持できるのは最高で4Fだと思います。良馬場で絶好調時のキセキ相手では苦戦するかもしれませんね。

まとめ

 馬券の上で重要なのは休み明けとロンスパは良くないということ。その上で使い減りしないので休み明け3走目でも嫌う必要はない。特に条件戦から初重賞や初G1のローテーであれば、ディアドラの秋華賞、モズカッチャンのオークスのように疲労は無視できる。上級条件で好走後の休み明け4走目はさすがに疲労で凡走することもある。買い時は休み明け2,3戦目という事でしょう。

ロンスパになるかどうかは展開次第ですが、ロンスパに持ち込みたいキセキやアエロリットとは相性最悪です。有馬記念のようにキセキのスパートに付いて行かずに、一旦待てる勇気と前が垂れることが必要になるのでやはり弱点にはなりますね。

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