<種牡馬研究>ハーツクライ その2

前回は心肺機能とパワーについて書きました。今回は気性的な特徴と弱点である瞬発力と疲労についてです。
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気性

ややうるさい馬が多いですね、特に3歳の内は掛かったりして自滅する馬が多いのも特徴です。リスグラシューは現役ですがオークスは外枠を引いていしまい、終始掛かっていました。古馬になってからは外枠でも折り合えるようになり安定感が増しましたね。ジャスタウェイも3歳までは掛かり癖があり自滅してましたが、古馬になり落ち着きが出て折り合えるようになって覚醒しました。ダービー後は毎日王冠で好走していますが、これは3Fの短縮と初古馬戦で精神的にピリッとしたことが原因の好走ですね。その次の天皇賞秋では1Fの延長で掛かって6着でした。まぁあれだけ掛かって6着なんだから強さの片鱗は見せていますよね。

このように2,3歳の内は掛かるので内枠の方が良い馬が多い半面、古馬になって落ち着きが出て覚醒する馬が多い。もう一点、牝馬は2歳の内から活躍する馬が多いですね、ヌーヴォレコルトやリスグラシューがいい例。牡馬はやや成長が遅いイメージがありますが、これは気性的なものでスワ―ヴリチャードのように、条件さえ整えば2歳の内から活躍します。

弱点について

まず瞬発力の無さです。ここもリスグラシューのオークスを見てください、道中掛かってしまったので、豊騎手は馬群の中に入れて何とか折り合わせていました。直線では外に出せずに馬群の中で右に左に針路変更していますが、ここからの伸びはイマイチ。ようやくエンジンが掛かったかと思ったらすでにゴール板というレースでした。直線での進路変更や再加速は大の苦手です。

ローズSも見てみましょう、このレースはもっと瞬発力の無さをはっきりと見ることができます。直線で同じ位置に居たラビットランがあっという間に3馬身先行してしまいます。リスグラシューは最後良く伸びていますが、瞬発力の差は決定的でした。なぜこのレースが瞬発力勝負になったのかというと、原因は離れた3番手追走のブラックスビーチ秋山騎手です。3,4コーナーでも前との差をなかなか詰めませんでしたね、こうなると後続は勢いを付けられなくなってしまうんです。もちろん秋山騎手の好騎乗ではありません、ブラックスビーチは16着ですからね。カワキタエンカの横山典騎手も決して褒められる騎乗ではないのですが、3,4コーナーで緩めたところを一緒に秋山騎手が緩めてくれた為に残れたんですね~。

ジャスタウェイの天皇賞も進路変更せず一気に伸びました。スワ―ヴリチャードの大阪杯も直線までに捲り切ってしまい、進路変更なしで一本調子に加速していきましたね。スワ―ヴの安田記念も見てください、直線でレーヌミノルに寄られて進路変更したことで加速が鈍ってしまっています。このように直線で進路変更したり詰まったりしないことが大事なんですよ。

もう一つの弱点が疲労です。リスグラシューを見てください、大敗しているのはエリ女と安田記念の8着です。どちらも休み明け3走目。疲労が蓄積しやすく抜けにくいんですね~。シュヴァルグランも見てください、宝塚記念は2回走って9着8着、ともに休み明け3走目。有馬記念は2016年が休み明け3走目で6着。2017年は3着ですね、これは秋始動戦の京都大賞典と2走目のジャパンCの間隔が開いたことで、疲労が持ち越されなかった為ですね。

まとめ

2,3歳は気性が幼く掛かりやすいので内枠や短縮が狙い目。古馬になってからは落ち着きが出て覚醒する馬が多い。心肺機能とパワーを高いレベルで両立している反面、瞬発力に乏しい為外枠で一本調子に加速できると良い。疲労に弱く休み明け3走目以降は注意。以上です、馬券に生かしてみてくださいね~。

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