<種牡馬研究>キングカメハメハ その1

NHKマイルCとダービーを連勝したキンカメ、秋には屈腱炎で早々に引退。種牡馬とても大活躍、芝ダート問わず活躍馬を出し、2010,2011年リーディングサイヤ―。パワー型の例にもれず疲れやすさが玉に瑕。

キングカメハメハの現役時代

NHKマイルCからダービーという、非常識なローテーで連勝してしまったことには驚きましたね。この馬のおかげでこのローテーでディープスカイも結果を出しました。3歳秋に屈腱炎で早過ぎる引退、残念でしたが種牡馬として大活躍していますから、無事に引退できて良かったです。
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種牡馬としての特徴

とにかくパワーですね。ダートG1を勝ったホッコウタルマエペルシャザールを出しているように、とにかくパワフルな馬が多い。同時に疲れやすいのも特徴。高齢になるとスピード負けと疲労が抜けにくくなり競争能力が落ちる。。非根幹距離が得意。精神的にはタフな産駒が多い。

パワー

芝ではラブリーデイローズキングダムロードカナロアルーラーシップドゥラメンテなど中山と阪神内回りを得意とした馬が多いことがその証拠。中山の急坂を苦にしないパワーを、他の競馬場でもスピードに変えるために好走できるんですね~。トゥザワールドは皐月賞2着、有馬記念は9番人気で2着と中山コースとの相性の良さを見せました。

ラブリーデイを見てください、2015年鳴尾記念で覚醒したように勝ち始めます。それ以前も中山金杯を勝っていますし、覚醒した鳴尾記念も阪神内回り、宝塚記念も阪神内回りです。ルーラーシップも見ておきましょう、有馬記念3着、宝塚記念2着、AJCC1着とパワー系コースと好相性でしたね。

疲労に弱い

再びラブリーデイを見てください、覚醒後の秋、休みを挟んで京都大賞典、天皇賞秋を連勝して挑んだジャパンCで1番人気3着になりました。これは明らかに疲労、その後の有馬記念では得意コースにも関わらず2番人気で5着でした。ジャパンCをスキップしていれば有馬記念は好走できた可能性もありましたが、疲労困憊の中よく頑張ったと思います。疲労に関して面白いのは同じラブリーデイの覚醒前です、2014年アル共からコンスタントに使われていますが、アル共以後5着、4着ときて1着、1着と連勝します。これは負けているために本気で走っていないからだと思われます。要は馬が手を抜いて走っているってこと。だから疲労が蓄積しないんですね~。得意コースの中山金杯から連勝したことで疲労が溜まり、阪神大賞典、天皇賞春を凡走して回復すると、得意コースの鳴尾記念で覚醒するんですね~。

ルーラーシップも見てください、デビューから宝塚記念まで、勝ち負けを繰り返していますね。馬自身が勝った後の疲労回復をしていたということ。それ以後はずっと好走していますが、休み明け4走目の香港で1着。普通なら凡走しそうですが、好走した要因は環境の変化と相手が弱かった為でしょうね。2か月の間隔をあけて挑んだ帰国初戦の宝塚記念は得意コースでまたまた好走します。上手い使い方をしましたよね~。

高齢での衰弱

ローキンを見てください、連絡みは4歳の京都大賞典まで、その後は鳴かず飛ばずでしたね。ラブリーデイも5歳までがピークで6歳ではG2で3着が一度だけでした。フィフスペトルも見ておきましょう、5歳でマイルチャンピオンシップ2着を最後に、6歳以降掲示板も1度だけ。このように芝ではピークが短いのもキンカメ産駒の特徴です。

ダートでは、ホッコウタルマエが7歳、ペルシャザールも6歳まで好走しています。なぜなのか、ダートは芝に比べてクッションが効いていますから、足腰への負担が少ない事、スピードが遅いこともダメージが少ない理由です。キンカメ産駒は有り余るパワーを地面に叩きつけて走ります、よってディープ産駒などよりも骨などカラダの内部へのダメージの蓄積が大きいと思います。ダートはそれを回避できるので高齢まで好走できるのでしょう。

人間も硬いものを叩き続けると疲労骨折しますよね、馬にもそういうダメージが溜まりやすいんでしょうね。特にパワー型の馬の場合はそれが顕著に出てしまうということです。

今回はここまで、次回に続きます。

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