2019年朝日FS 全頭評価。その5。

<カリニート>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは低い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”新馬戦”ではハイペースバランスを2,3番手先行、バテ差し1着。”小倉2歳S”ではハイペースバランスを中段から、直線中目からスムースだったが持続力で見劣り7着。”秋明菊賞”ややスローバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り6着。”万両賞”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「朝日FSへ向けて」好材料:無し。悪材料:クラス負けの危険、初距離。

新馬戦こそハイペースバランスを先行して押し切ったが、その後パッとしない。新馬戦で心肺機能と持続力はまぁまぁの物を見せたが、走破時計が遅く高くは評価できない。小倉2歳Sが重馬場なので適正が出た可能性はあるが、追走で一杯になって直線は差せていないし、秋明菊賞では後方から進めてトップスピードの質で見劣った。

好材料は見つけにくくルーラシップ産駒なので使い減りしないことくらいでしょうかね~。悪材料はクラス負けの危険で小倉2歳Sは重馬場だったので適性外の可能性もあるが、秋明菊賞や万両賞を見ても展開、戦法を工夫してもこのクラスでどうこうなるとは思えない。母系も短距離血統なのでマイルへの延長も不安材料。

<メイショウチタン>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”新馬戦”ではハイペースバランスを2番手先行、直線バテて5着。”7月未勝利戦”ではハイペースバランスを逃げて7着、心肺機能の低さを見せた。”8月未勝利戦”ではハイペースバランスを外から逃げて3着、道中12秒台後半まで落として粘り込んだ。”11月未勝利戦”では平均バランスを2番手先行、直線先頭に立ったが持続力で見劣り4着。”11月未勝利戦”ではハイペースバランスを2番手から、4コーナーで早目に先頭に立ち押し切り圧勝、心肺機能の高さを見せた。

「朝日FSへ向けて」好材料:・・・。悪材料:クラス負けの危険、前走激走の反動。

219年11月30日の未勝利戦で1:20.5となかなかいい走破時計で勝ち上がってきた、翌日の猪名川特別古馬混合1000万条件が同じ1400mで1:19.6なのでまぁまぁの評価。L1で12.3迄落としているので持続力は高くはないと思うが、11秒台前半を連発しながら逃げ切った心肺機能は評価できる。

好材料は見つけにくく前走はなかなかいいタイムで未勝利戦を勝ち上がったが、これをマイルで再現できるかは未知数。悪材料はクラス負けの危険で未勝利脱出に4走を要しているので、このクラスで通用するかは大きな不安材料。ロードカナロア産駒なので激走の反動が不安材料。

<ラウダシオン>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は不明、持続力は高い。

”新馬戦”ではハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー外を回して直線押し切り。”小倉2歳S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外から直線も外から伸びて3着。”もみじS”ではややハイペースバランスを中段から、直線外から差し切り1着。

「朝日FSへ向けて」好材料: ルメール騎手の継続騎乗。悪材料:距離適正。 

新馬戦ではハイペースバランスを先行して3、4コーナー外を回しながら直線差し切ったので心肺機能の高さを見せているし、持続力もまあまあのものを見せた。小倉2歳ステークスが重馬場でハイペースバランスを後方から進め、3、4コーナーで外を回して直線も外から伸びて3着まで、重馬場でのトップスピードの質を見せたがこれを良馬場で出せるかどうかは不明。この時の2着がトリプルエースで後方から同じ位置で直線に入ったが、トリプルエースは3、4コーナーで中目を回した分だけ、距離ロスがなかったので同じコースを通っていた場合はもっと差がなかったと思う。もみじSでは中段からの差し切り1着だったが、この時も不良馬場だったので良馬場でのトップスピードの質は未知数。

好材料はルメール騎手の継続騎乗で現役ではナンバーワンと言っていい騎手なので大きなプラス材料。 リアルインパクトの産駒なのでマイルまで対応できると思うがこの点は未知数。悪材料は距離適正で母系は短距離馬を多く出している、兄弟も短距離での活躍が目立っているのでマイルは長い可能性がある。 もみじSで2着に下したロータスランドが阪神JFで12着に敗れているので、クラス負けの危険は十分にある。 

<レッドベルジュール> ・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

”新馬戦”ではスローバランスを2番手で先行、 直線しっかり伸びて差し切り、上がり3F33.8でL2が10.8を出してきたのでトップスピードの質は高いと思う。 ”デイリー杯2歳S”ではスローバランスを後方から、3、4コーナー最内を回して直線も最内からスムーズに伸びて差し切り、L4から11秒台に入っているので持続力の高さも見せた。

「朝日FSへ向けて」 好材料:距離適正、 騎手、休み明け2走目。悪材料:特になし。

新馬戦では先行して僅差だったが押し切っている、この時はかなりのスローバランスでL3で0.7の加速をしているので瞬発力はまぁまぁのものを見せた、ただし阪神なのでL3は下りを利用しているためその点は考慮すべき、同時にL2で10.8 を出してトップスピードの質も高いものを見せたが、ここでも下り坂なのでその点は考慮した方が良い。デイリー杯ではスタートがイマイチで後方からになり、道中も追走にやや戸惑う感じだった、 この時もスローバランスだったが新馬戦に比べ前半はかなり流れていたために馬が戸惑った可能性がある。3、4コーナーで最内を回し直線も最内からスムーズに伸びて一着差し切り、京都コースなので3コーナーから下りになりトップスピードの質を見せてはいるが、下り坂でのものなのでその点は考慮した方が良い。

好材料は距離適正でお姉ちゃんのレッドベルローズとレッドベルディエスもマイル以上で好走しているので、マイル戦とは相性がいいはず。自身も1800mの新馬戦を快勝しているので距離不安は全くない。ビュイック騎手への乗り替わりは豊騎手からなので大きなプラスではないが、阪神JFでも見せたように非常にポジション取りが上手いのでこの点は大きな好材料。今回は休み明け2走目になる、ノーザンF生産馬なので休み明けでも走るのは前走のデイリー杯で見せたが、休み明け2走目の上積みには当然期待できる。悪材料は特になくデイリー杯を勝ち切っているのでクラス負けの不安もないし、実績や血統面からも距離不安もない。新馬戦からスローバランスのレースしか経験していないので、阪神JFのようなハイペースバランスになった時に対応できるかは未知数。