2019年NHKマイルC 全頭評価 その3。

2019年NHKマイルC 全頭評価 その1。

2019年NHKマイルC 全頭評価 その2。

<ファンタジスト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は?

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。・休み明けでも走る。

・右回りが苦手な可能性がある。

”朝日杯FS”ではスローバランスを中段から、L3の加速に一瞬置かれてL1でバテ差し4着、4コーナーで一瞬バランス崩す。”京王杯2歳S”ではスローバランスを中段の最内から、直線では長くいい脚を使って1着、この時が2カ月の間隔開けで2着がアイルアウェイ。”小倉2歳S”ではハイペースバランスを先行して押し切り、4コーナーで内に刺さる仕草がある。”スプリングS”では平均バランスを中段の後ろから、4コーナー外からやや外に傾きながら伸びて2着まで。”皐月賞”では平均バランスを中段から凡走、直線入り口でやや左に傾きバランス悪い、距離の可能性もある。

「今回に向けて」近走が非常にチグハグ結果で2走前のスプリングSでは平均バランスで2着と休み明けを考慮してまぁまぁの結果、休み明け2走目の前走皐月賞が平均バランスで13着、スプリングSに対して1F長かったとはいえ負け過ぎの感がある。もちろん右回りの不安もあったが体のバランス以前に反応が悪過ぎ、大きな違いは前半800mのペースでスプリングSが47.9、皐月賞が46.7とかなり速かった、ラップのバランスではなく単純に前半が速くなると、後半失速してしまうAT値の低いタイプの可能性がある。NHKマイルCは例年流れることが多く前半の800mが46秒台が普通、この前半の流れで息が持つのかは大いに不安。左回りに替わることはプラスだと思うし、コース適正は良いので前半の位置取りがカギだと思う。

<プールヴィル>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

”りんどう賞”ではややスローバランスを先行して押し切り、この時の2着がローゼンクリーガー。”阪神JF”では平均バランスを先行、直線で進路をふさがれる大きな不利を受けてから外に出し再加速、5着まで。”紅梅S”ではややハイペースバランスを中段から、L4.L3で中緩みがありトップスピード戦、先頭に並ぶまで行きながら2着。”フィリーズレビュー”ではややハイペースバランスを中段から、直線前に詰まって追い出しが遅れて1着同着。”桜花賞”ではスローバランスを逃げて6着に粘る、超高速馬場だった為に逃げても止まらなかったがトップスピードの質では見劣り。

「今回に向けて」フィリーズレビューでややハイペースバランスを克服したのは大きい、この時は稍重で800m46.8とかなりのペースだったはずで、それを中段の前から直線前が壁になるなどかなりロスが多い競馬で1着同着は立派、心肺機能の高さは十分見せた。問題はマイルへの対応で3回走って4,5,6着とイマイチ、対して1400ではすべて3着以内と対照的な成績。阪神JFでは不利もあっての5着、直線で前をカットされブレーキしたあとに、良く挽回したがバテ差したもので、再加速まではしていない。桜花賞のスローペースからの後半特化戦にははっきりとトップスピードの質で見劣っていて、東京のマイル戦で対応できるかは大きな不安。社台グループの馬でグランアレグリアを潰す程のハイペースで逃げるとは思えないのも、この馬の良さを殺しかねない。

<マイネルフラップ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

”千両賞”では平均バランスを後方から、L3最速戦から減速ラップでバテ差し、稍重馬場での消耗戦で良さを見せた。”シンザン記念”ではハイペースバランスを後方から、直線入り口で大きく外に振られるがバテ差す形で僅差の2着、前半が速くなった時のバテ差しで良さを見せた。”毎日杯”ではスローバランスを後方から、直線はトップスピードの質で見劣り凡走、高速馬場に対応できずにスピード負け。

「今回へ向けて」まず決定的にトップスピードの質が足りない、その上でスタートが悪く後方からになってしまうため、作戦の幅が限られる。重馬場にでもなれば可能性は出てくるが、稍重位の表記では苦しいと思う。

<ミッキーブラック>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

”芙蓉S”ではスローバランスを中段から、向正面で押し上げて直線しっかり、トップスピードの質は低いがバテない粘りを見せた。”京都2歳S”ではスローバランスを中段やや前から、直線はトップスピードの質で見劣り4着。”ホープフルS”ではスローバランスを中段の後ろから、L2最速戦を瞬発力で見劣り凡走。”若葉S”では稍重のスローバランスを中段から、直線は追い出しが遅く流れ込むだけ。”ニュージーランドT”ではスローバランスを後方から、向正面で2番手まで押し上げるが捲り切らず、最後はトップスピードの質で見劣り凡走。

「今回へ向けて」まずトップスピードの質が決定的に足りない、若葉Sでは何とも消極的な騎乗で流れ込むだけ、稍重でトップスピードの質を問われない展開に持ち込めたはずだが、待ってしまったのは調教師の指示かも。ニュージランドTでも押し上げたまでは良かったが、なぜか2番手で止まってしまう、捲り切ってロンスパに持ち込めば可能性はあったはずも、ちぐはぐな競馬。スタートが極端に悪いわけではないが調教師の指示なのか前にはいかないので、どうしてもトップスピードの質を問われて凡走してしまう。高速馬場のマイル戦で好走できる可能性は低い。

<ロードグラディオ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有りそう、瞬発力はない。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

”未勝利戦”ではスローバランスを2番手から、スタートはやや遅れた感じだったがリカバリーは出来ていた、直線で前が落としてやっとこさ捕まえた感じ。”千両賞”では稍重で平均バランスを2番手から、直線一杯になり5着まで、この時の1着がマイネルフラップでシンザン記念でもバテ差し2着の馬なので、前半が苦しかった証拠で展開には注文が付きそう。”こぶし賞”ではスローバランスを2番手から、直線は粘り込んで1着、前半のスローペースが味方した。”アーリントンC”ではややスローバランスを2,3番手の最内から、直線ではトップスピードの質で見劣り7着。

「今回へ向けて」前半が速くなると後半息が持たないタイプで平均やハイペースバランスでは走れない、トップスピードの質にも難があり展開に注文が付くタイプ。流石にここでは苦しい。

<ワイドファラオ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。

”京都未勝利戦”ではややスローバランスを逃げて2着、マイルだが内回り、L2で加速して2番手以下を引き離すも、外からスムースに加速したマイネルウィルトスに差される。”中京未勝利戦”ではややハイペースバランスを4番手で先行、坂を上り切ってから抜け出し1着、L1での垂が少なく持続力の高さを見せた。”ニュージーランドT”ではスローバランスを逃げ切り、L3で0.7の加速ラップを踏んでから終いまで落とさない持続力を見せた。高速馬場で前半かなり楽な展開で恵まれた感はある、翌日の隅田川特別が1:33.5なのでタイムには不満もある。

「今回へ向けて」京都未勝利戦のL2で見せた瞬間的な加速は、逃げ馬として大きな武器になるが、外からスムースに加速したマイネルに差されているようにトップスピードの質は高くはない。この辺りが京都コースの内・外の違いで、外回りは4コーナー出口がきつく外からスムースに加速するのが難しい。内回りはコーナー出口が緩やかなので、外からの加速が付きやすいこともも関係している。瞬間的な加速はニュージランドTでも見せていてL4からL3で0.7の加速、この時は番手のメイショウショウブが付いてきたが、メイショウも瞬間的な加速を武器にするタイプで、デイリー杯でのL3からL2への加速で見せている。直線でメイショウに詰め寄られたが振り切っていることからも持続力は高い物を見せているが、前半が楽をし過ぎていて高評価とまでは言えない。中京の未勝利戦でややハイペースバランスで勝ち切っている、当日はまぁまぁ時計の掛かる標準的な馬場で、タイム自体は割り引く必要はないと思うが、上がり3F35.3だったことから、NZTも含めてトップスピードの限界は見せた感じ。前半無理をしてでもグランアレグリア以下に最低でも4,5馬身はリードを取っておきたい馬で、内田騎手にその積極策がとれるのかどうかは疑問。直線よーいどんでは分が悪いはず。