2020年フェブラリーS 全頭評価。その3。

<デルマルーブル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

”2018年オキザリス賞”では稍重でややハイペースバランスを中段の後ろから、終始最内を回して直線スムースに伸びて圧勝。”2019年ヒヤシンスS”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線L2で引き離され3着。”2019年レパードS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出したが差されて2着。

「フェブラリーSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。

スタートやや遅く先行は出来ない、その割にトップスピードの質がまぁまぁなので、上のクラスで好走できるかは未知数。2018年オキザリス賞ではややハイペースバランスを中段の後ろから進め、コースロスなく回って直線最内からスムースだった。ルメール騎手らしい全くロスの無い競馬だったし、相手も強くはないので高評価までは出来ない。2019年ヒヤシンスSで瞬発力の低さを見せてしまった、終始スムースだったが直線L2ですぐ前に居た1着オーヴァルエースに引き離されてしまった。2019年レパードSではハイペースバランスを中段の後ろから進め、バテ差し2着だった、この時の1着が後方から進めたハヤヤッコなので高評価は出来ない。心肺機能はまぁまぁの物を見せたが、トップスピードの質、持続力もままあのレベルの評価。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険、中央G1は初めてで今までの相手も1線級は居ない、前走の川崎記念もチューワウィザードに完敗だったしこのクラスでは苦しいと思うが。

<ノンコノユメ>・心肺機能が低く全力で動ける時間が短い。

・トップスピードの質は高いが瞬発力は低くコーナーで加速できないため直線が短いと届かない。

・休み明けでも走る。・調教は悪くても走る。   

2018年チャンピオンズC”ではいつも通り後方から4コーナー外を回してジリジリ、3歳時に比べて瞬発力が落ちてトップスピードに乗せるまでに時間がかかっている。”2018年フェブラリーS”では後方から直線をフルに使って質の高いトップスピードと持続力で差し切り。”2019年フェブラリーS”では平均バランスを出遅れ最後方からリカバリーして中段、3,4コーナー外を回して直線早々に一杯になり凡走。

「フェブラリーSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。

3歳だった2015年チャンピオンズCでいきなり2着、ハイペースバランスを後方からバテ差し、1着サンビスタとは通ったコースが違ったので高評価。2016年フェブラリーSでもハイペースバランスをバテ差し2着、この時は重馬場で34.7の末脚を見せたがモーニンを捉えきれず。トップスピードの質が高くはない事がバレてしまったのが2016年のチャンピオンズCで、この時はサウンドトゥルーが内を回したが、上り3Fタイムではっきり見劣った。2017年フェブラリーSでもトップスピードの質で見劣り、2017年のチャンピオンズCでは平均バランスでも届かなかった。

2018年のフェブラリーSで1着、この時は超ハイペースバランスになりバテ差しが効いた格好、外からスムースだったし、上がり36.1で届いたのでかなり恵まれた感じ。2019年のフェブラリーSでは大きく出遅れてから中段までリカバリー、ここで脚を使ってしまって直線では早々に一杯になり凡走した、使える脚が短いというか、高い心拍数で運動できる時間が短いんだと思う。

好材料はなかなか見つけにくく、このレースは2年前に勝っているのでコース適性は良い、2019年に地方に移籍しているので現状はコース適性が良いか不明。悪材料はクラス負けの危険で、地方移籍後は好走しているがあくまで地方重賞であり、中央には未出走なので力関係は不明。前走オメガパフュームに1馬身差だったので悪くはないが、中段より前に行けば昨年のフェブラリーSのように息切れしそうだし、後方からだと前が止まらないと届かないので、展開的にも難しいと思う。

<ミッキーワイルド>・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”3歳500万条件芝”ではややハイペースバランスを2,3番手先行、直線L1でエントシャイデン3着を振り切って1着、心肺機能と持続力は見せたが2着の二コルハイウェイにハナ差まで差し込まれたのは印象悪い。”葵S”芝ではほぼ平均バランスを後方から、直線はスムースだったが伸びずに凡走、すぐ後ろに居たアサクサゲンキに明確にトップスピードの質で見劣り。”2018年10月東京1000万条件ダート”ではハイペースバランスを2番手から先行、直線粘って2着、初ダートで結果は出したが、ハイペースバランスから中緩みで12秒後半に落としているので、レースレベルは高くない。”2018年11月東京1000万条件”ではほぼ平均バランスをスタート悪くリカバリーして中段のやや前から、すぐ前のヴォ―ガを捉えきれず後ろからドリュウに差されてトップスピードの低さを見せた。”2019年1月京都1000万条件”ではハイペースバランスを2,3番手先行、直線は差が詰まらずに2着。”2019年鈴鹿特別”ではハイペースバランスを中段から、直線入り口でやや内に刺さったが、その後はスムースに加速してクビ差まで迫り2着、上り37.0でトップスピードの質が足りない。”2019年4月東京1000万条件”ではハイペースバランスを中段やや前外から、直線はL2半ばまで馬なりで先頭列に並びかけ、L1から追い出して持たせてしまい1着、この時がミルコ。”2019年麦秋S”ではややハイペースバランスを中段から、L2で先頭列に並びかけL1でバテ差し気味に突き放して圧勝、トップスピードの質と持続力だけでなく、L2で0.5位の加速を見せて瞬発力もまぁまぁ。”2019年プロキオンS”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線スムースだったが2着まで。”2019年霜月S”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り、この時が休み明け。”2020年根岸S”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが凡走。

「フェブラリーSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

麦秋Sで準OPを圧勝したが、内容が圧巻でタイムも良かった。この時はトップスピードの質だけでなく、L2でまぁまぁの瞬発力も見せている。初の重賞挑戦になった2019年プロキオンSでは稍重でハイペースバランスを中段やや前から、すぐ前に居たアルクトスに半馬身差だったが、消耗戦で持続力の高さを見せた。この時は使い詰めだったのでロードカナロア産駒らしく、ストレスの影響が出た可能性はある。

休み明けで挑んだ2019年霜月Sではハイペースバランスを中段から、直線外からスムースに伸びて勝ち切った、ただゴール前でスマートアヴァロンに迫られているので、トップスピードの質はまぁまぁのレベルだと思う。もう少し前でレースをした方が良さが出そう。鈴鹿特別でも中段の後ろから消耗戦を差し損じ、キレッキレのトップスピードの質を持っていないことを見せている。2020年根岸Sでは中段やや前から進めたが、直線L1で一杯になり凡走、プラス8㎏だったので仕上げ切っていない可能性が高い。

好材料はコース適性で、東京のマイル戦では1000万条件を勝ち切っている、府中ワンターンは得意にしているので問題ないはず。ロードカナロア産駒なので前走の凡走はむしろプラス材料で、今回仕上がっているかどうか。悪材料は初めてのGⅠになるのでクラス負けの危険が有ること、前走の根岸Sは仕上げ不足だったようなので度外視しても良いが、霜月Sもスマートアヴァロンに迫られているし、プロキオンSでもアルクトスに負けているのは印象悪い。ロードカナロア産駒なので距離延長は良いので、その点に期待かな~。