2020年大阪杯 全頭評価。その2。

<サトノソルタス>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”新馬戦”では不良馬場でスローバランスを2番手先行、直線一旦前に出られたが持続力を生かして差し返して1着。”共同通信杯”ではややスローバランスを離れた追走集団の中段から、終始最内を回して1着オウケンムーンのすぐ後ろから直線に入り、スムースに抜けたが2着まで、トップスピードの質では見劣ったが持続力では勝りゴール前で詰め寄った。”青葉賞”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3コーナーから捲り追い込みに行ったが捲り切れずに6着まで。”2019年ジューンS”では不良馬場でスローバランスを中段から、終始最内を回して直線スムースだったが3着まで。”2019年マレーシアC”では稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナーで外からジワっと上がって直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2019年ノベンバーS”ではスローバランスを中段から、直線中目からスムースに伸びて1着。”2019年中日新聞杯”ではスローバランスを中段やや前から、直線前が壁になり追い出しが遅れトップスピードの質で見劣り5着まで、持続力は見せた。”2020年金鯱賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目をまわして直線スムースに粘って2着、この時が休み明け。

「大阪杯へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:初輸送、クラス負けの危険。。

不良馬場を2回走って2度とも好走しているように持続力が非常に高い馬で、新馬戦では一旦前に出られながらもゴール前で差し返している。ジューンSも相手がジナンボーとシンギュラリティなので3着に粘ったのは高評価でいいと思う。ただトップスピードの質は評価できるほど高くなく、共同通信杯でオウケンムーンにはっきりと見劣ってしまった。現状ではパワーと持続力を生かす展開がベストで、2度ミルコが乗って凡走しているように、後方から捲ってもスピード負けしてしまうし。トップスピードの質では勝負にならないと思う。ノベンバーSでは中段から差し切っているが、当日次のレースが京王杯2歳Sでレーコードタイムが出ている、走破時計、上がりタイム共に見劣っているので高評価は出来ない。

2019年中日新聞杯ではスローバランスを中段やや前から、やや行きたがっていたが何とか折り合いを付けて直線中目から、L1まで前が壁になり追い出しが遅れて5着までだった、騎手が騎手だけに期待は出来なかったがトップスピードの質と瞬発力が低い事は改めて見せてしまった。2020年金鯱賞では超スローバランスを先行して粘り込み、トップスピードの質はまぁまぁだったが持続力は見せた。

ノーザンF生産馬なので休み明けから走るのは、1年強の休み明けで3着に好走したジューンSで証明しているし、ノーベンバーSも休み明けで1着だった。2020年金鯱賞でもサートゥルナーリアの2着に好走。

好材料はなかなか無く、前走GⅡを2着に好走したが1着サートゥルナーリアには完敗だったし、前半が遅過ぎてレース内容も評価できるものではなかった。先行出来るうえに持続力は持っているので、大敗の危険は少ないと思うが相手次第。悪材料は関西圏へ輸送してすぐのレースが初めてな点で中京までしか経験がない、ディープ産駒は初輸送が上手く行かないことがあるので不安材料。ただしこの馬は堀厩舎なので外厩は天栄ではなくしがらきを使う、輸送自体は慣れているはず。クラス負けの危険は大いにあって前走GⅡで2着したが上記のようにレース内容は評価できないし、良馬場なら前半1000m59秒台もあるはずで、スピード負けしないかどうか。

<ジナンボー>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

・スタート良くない。

”2018年南部特別”ではスローバランスを中段の前から、前半から掛かりまくって向正面で2番手に、直線は一杯になり凡走。”2019年冨里特別”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー外を回して直線抜け出し圧勝、L4から11秒台に入る展開で持続力の高さを見せた。”2019年府中S”ではスローバランスをスタートで寄られて最後方から、L4から捲って行ったが前が止まらず6着まで。”2019年ジューンS”では不良馬場でスローバランスをスタート悪かったがリカバリーして逃げ、直線L1で突き放して圧勝。”2019年新潟記念”では平均バランスを中段やや前から、直線スムースに伸びて2着、ユーキャンスマイル1着とタイム差無しは高評価。”2019年ジャパンC”では重馬場でややハイペースバランスを中段から、終始外を回して直線で一杯になり凡走。”2020年小倉大賞典”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して4コーナーで早目先頭で3着。

「大阪杯へ向けて」好材料:休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険、初輸送。

ディープインパクトにアパパネという夢の配合で生まれた2頭目で、新馬戦を快勝後にザ石で1年4カ月の休養、復帰戦をしっかり勝ち切った。これで軌道に乗るかと思いきや南武特別では掛かりまくってレースにならなかった。理由としては初めてのスタンド前発走などあると思うが、アパパネも煩い方だったし持って生まれた気性なのかも。これまでのところトップスピードの質が高いという程ではなく、持続力で勝ち上がってきた感じで、冨里特別でも先行して折り合いさえ付けば、条件戦に居る馬ではないことを見せた。続く格上げ戦の府中Sではスタートで寄られてしまい最後方から、L4から捲ったが前が止まらない馬場ではどうしようもなく凡走したので、これは仕方ないかな。ジューンSで不良馬場を逃げ切っているが、この時もスタートで遅れているので、スタート不安は今後も付き纏うと思う。

2019年新潟記念では平均バランスを中段の前からで、直線もユーキャンスマイルにはやや見劣ったが悪くない末脚を見せてきた、心肺機能と持続力だけでなくレースレベルが上がってまぁまぁのトップスピードが生きてきた。この時が3カ月弱の休み明けで、間隔空けても走るのはノーザンF生産馬ならでは。2019年ジャパンCではスタートでエタリオウに競られて先行出来ずに中段から、終始外を回して凡走した。

2020年小倉大賞典では平均バランスを4コーナー早目先頭で3着、心肺機能と持続力で勝負出来たのでレース内容は高評価。この時は休み明けでプラス20㎏だったが、この馬はノーザンF生産馬で休み明けを苦にしないことを再度見せた。もちろんローカルGⅢでヴェロックスは居たが、相手は弱かったことは考慮すべき。

好材料は休み明け2走目で、この馬はノーザンF生産馬だし再三休み明けを好走しているが、前走はプラス20㎏だったことを考えれば上積みは期待できる。悪材料はクラス負けの危険で、昨年のジャパンCは重馬場で全く勝負にならなかった、ローカルGⅢでは好走しているが、斤量も軽く新潟記念ではユーキャンスマイルが57㎏でこちらは54㎏、これで首差負けているのは印象が悪い。この馬は5歳になるが関西圏への輸送は初めて、堀厩舎なので外厩先はしがらきを使うから輸送は慣れているが、輸送してすぐレースというのは不安材料になる。