2020年オーシャンS 全頭評価。その1。

<エスターテ>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2019年雲雀S”ではスローバランスを中段の後ろから、終始最内を回して直線スムースだったが3着まで。”2019年フリーウェイS”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走、この時が休み明け。”2019年多摩川S”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL1手前で失速、距離の可能性。”2019年セプテンバーSではハイペースバランスを2番手先行、直線粘り込んで1着。”2020年カーバンクルS”ではややハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線バランスを崩して失速、この時が休み明け。”2020年北九州短距離S”では重馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線全く伸びずに凡走。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、54㎏の斤量。

2019年雲雀Sではスローバランスを中段の後ろから進め、直線まぁまぁの末脚で3着まで伸びた、まぁまぁのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。2019年多摩川Sではマイルが長かったようで、L1手前で失速してしまった。2019年セプテンバーSでは1200mのハイペースバランスを先行して押し切った、心肺機能の高さを見せたレースで、短距離での心肺機能を生かすことができることを示したレースだった。2020年カーバンクルSが先行したが直線でバランスを崩して凡走、2020年北九州短距離Sでは後方からになったこともあるが、直線でバランスが悪く全く伸びなかった。

この馬は非ノーザンF生産馬で休み明けは良くない、2019年フリーウェイS、2020年カーバンクルSで凡走しているので、休み明けはハッキリマイナス。

好材料はコース適性でセプテンバーSを勝ち切っているのでコース適正は良いと思う、ただこの時は2勝クラスのマイル戦で1:32.9が出てしまう高速馬場だったので、1:07.6のタイムは額面通り受け取らない方が良いと思う。加えてこの時は52㎏だったので、高評価ではできないかな~。悪材料はクラス負けの危険で重賞は初挑戦、OPに上がってから全くレースになっていないので不安は大きい。斤量は54kgで好走歴がない、この馬は小柄だからか52㎏以下でしか好走しないのでこの斤量は不安。

もう一点不安なのがカーバンクルSの負け方で、この時は休み明けだし54㎏なので凡走も仕方ないが、直線までスムースでバランスの良い走りをしていたが、直線L1付近で外から寄られた影響なのかバランスを崩して急減速、完走はしたが故障したかのような走りは不安を残した。休み明け2走目の北九州短距離Sでは後方からになり、4コーナーから直線入り口でまたバランスが悪く凡走した。重馬場だったことに原因を求めることもできるが、不安を残した。

<エンゲルヘン>心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

”2019年彦根S”ではスローバランスを逃げて2着、1着レッドアンシェルにはトップスピードの質で大きく見劣り、この時が休み明け。”2019年朱雀S”では平均バランスをやや出遅れたがリカバリーしてやや離れた追走集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが差せずに差されて3着。”2019年水無月S”では稍重でハイペースバランスを2番手先行、直線スムースだったが伸びずに凡走。”2019年南総S”では平均バランスを2,3番手先行、直線前が壁になって凡走。”2020年サンライズS”ではハイペースバランスを逃げ切り、心肺機能と持続力の高さを見せた。”2020年北九州短距離S”では重馬場でハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー馬場の悪い中目を回して凡走。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

2019年彦根Sでは逃げたが直線レッドアンシェルに差され2着、L1で差されているのでトップスピードの質ではなく持続力の問題の可能性がある。この時は休み明けで持続力がやや落ちていた可能性がある。2019年朱雀Sではやや離れた追走集団の前から進め、直線差せずに差されての3着、前を差す程のトップスピードの質はないが持続力は見せている。

どうも道悪が良くないようで2019年水無月S、2020年北九州短距離Sでは先行してスムースだったが凡走した。瞬発力の低さを見せたのが南総Sで直線内に詰まってしまい、コースが空いてからの伸びがイマイチだった。この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くない、2019年彦根Sでは持続力が足りなくなって2着だった、レッドアンシェルの2着なので好走と言っても良いと思うが、L1で減速が大きかったので休み明けだと割り引いた方が良いと思う。

好材料はコース適性でサンライズSで1着なので相性は良い、翌日のカーバンクルSの走破時計が1:08.4なので評価すべきだと思う。悪材料はクラス負けの危険でOPに上がっては、前走の北九州短距離Sしか走っていないので不安材料というよりも未知数。その前走も苦手な重馬場だったし、サンライズSでは翌日のOPクラスであるカーバンクルSよりも走破時計が良いので大きな不安はないかな。

この馬は意外と成績が安定していて5-5-1-8と複勝率589、3着以内を外したのは道悪の2020年北九州短距離S,2019年水無月S、2018年芦屋川特別など、良馬場で3着以内を外したのは2019年南総特別と2018年アクアマリンSが直線ドン詰まり、2018年壬生特別ではスタート良かったが中段の後ろまで下がる謎騎乗だった。

<カッパツハッチ>・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”2018年ゆきつばき賞”ではハイペースバランスを逃げて押し切り、L1で12.1まで落としているのであまり評価はできない。”2018年勝浦特別”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線は垂もしないが伸びもしないので、トップスピードの低さを見せた。”2018年醍醐特別”ではほぼ平均バランスを3番手の最内先行、ここでも垂れるでもなく伸びるでもなく流れ込んで3着、トップスピードの質は低いが心肺機能と持続力はまぁまぁ。”2018年鳥羽特別”ではハイペースバランスを3番手の最内から、長い直線でトップスピードの質と持続力で見劣り5着まで。”2019年3月阪神1000万条件”ではほぼ平均バランスを2番手先行、直線はパワーで坂を克服したがトップスピードと持続力で見劣り3着。”2019年千葉日報賞”では平均バランスを逃げて押し切り、前半34.2でかなり遅かった。”2019年駿風S”では中段から、上手く外目に誘導してバテ差しで3着。”2019年韋駄天S”では2番手先行から、粘って2着、この時は外枠。”2019年アイビスSD”では先頭列から粘って2着、スタートも良く1000mの適正を見せた。”2019年ルミエールAD”では先頭列で進めたが7着まで、外枠だったが休み明けで凡走。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:休み明け、クラス負けの危険。

キンシャサノキセキ産駒で早くから活躍する馬が多い、3歳春まではハイペースバランスでも好走していたが、それ以降は心肺機能が下がってきたのかハイペースバランスの2018年鳥羽特別で粘り切れなかった。2019年千葉日報杯が平均バランスだが前半34.2で、結構遅いが上がりも34.2でトップスピードを問われなかった、こういう展開が合うんだろう。新潟1000直は2019年駿風Sで重馬場の中3着、2019年韋駄天Sで2着と適性を見せてきたが、韋駄天Sの時は52㎏だったのは高く評価できるかどうか微妙。駿風Sでも重馬場で前半33.1とかなり掛かっていた、まぁこれを中段からバテ差しで3着まで差し込んできたのは適性なのかな~。いずれも上手く外ラチ沿いに誘導で来たので、馬場のいい部分を走れたのも大きいと思う。

2019年アイビスSDが高評価で、不利な内枠だったがスタート決めて徐々に外目に出し先頭列で進め、しっかり粘って2着だった。同じコースの2019年ルミエールADが7着に凡走した、1番人気だったが休み明けで持続力が足りなくなった。この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くない。

好材料はコース適性で2019年千葉日報杯を勝ち切っている、ただ前半34.2であまり評価できる内容ではなかった。悪材料は休み明け、クラス負けの危険が有ること。1200mの重賞は初めてだし千葉日報杯ではレースレベルに疑問もあるので、このクラスで好走できるかは不安。