赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。
<フィアーノロマーノ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。
・トップスピードの質は高く持続力も高い。・休み明けでも走る。
・左回りは良くない可能性がある。
”2018年渡月橋S”では平均バランスを出遅れ最後方から、上がり32.9で追い込むも4着まで。”2018年ファイナルS”ではハイペースバランスを先行して押し切り。”2019年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを先行、4コーナー中目を回して早目先頭から押し切り。”2019年安田記念”ではスローバランスを中段から、直線は全く伸びず、左回りの影響だと思う。”2019年マイルCS”ではスローバランスを2番手先行、直線L2まで踏ん張ったがL1で力尽きた、休み明けでプラス8㎏だったので仕上げ切れていない。”2019年阪神C”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線はジリジリ伸びて2着まで。”2020年阪急杯”ではややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー最内を回して直線抜け出すところをダイアトニックに妨害されて3着だったが2着に繰り上げ。
「函館SSへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:騎手弱化、スタート不安。
左回りが苦手なようで、新潟含めて10、5、10、14着と全く良いところが無い、左回り以外の原因を探しても見つからないんだよね~。ダービー卿CTでハイペースバランスを先行してしっかり勝ち切った、ハンデ戦で2着のプリモシーンとは同斤量だったが、プリモシーンが次のヴィクトリアMでスーパーレコードをタイム差なしの2着だったので高評価でいい。ハイペースを先行して消耗戦を3,4コーナーで2頭分外から上がって行ってるし、強い勝ち方だったと思う。渡月橋Sでは出遅れてしまったが、1頭だけ強烈なトップスピードの質と持続力見せたので、どこで脚を使うかは重要ですね。消耗戦にも対応できるし、足を溜めれば高いトップスピードの質も見せられる。
お父さんのファストネットロックはオーストラリアの名スプリンターで、最優秀3歳馬、最優秀スプリンターを受賞している。日本ではメラグラーナ、ブラヴィッシモが重賞で活躍しているので、日本の馬場にも適応できている。ダービー卿CTを休み明けで勝ち切ったように休み明けを苦にしない、それもそのはずでこの馬は隠れノーザンなので、外厩でしっかりと仕上げられる。2019年マイルCSでは休み明けでプラス8㎏、さすがに苦しくなってL1で一杯になってしまったが、L2までは勝負になっていた。
2019年阪神Cでは平均バランスを中段から、スミヨン騎手で先行しなかったことで直線もたついて2着まで、すぐ前に居た1着グランアレグリアに瞬発力とトップスピードの質で明確に見劣った。2020年阪急杯ではスタートが良くなく中段のやや前までリカバリー、直線で狭くなる不利があって3着入線後に繰り上がり2着だった。スタートが悪くなってきたのは今後に不安を残してしまったので、内枠では特に注意が必要。
好材料はなかなか見つけにくく、悪材料は騎手弱化、藤岡康騎手とは3回走って早苗賞10着(左回り)、休み明けの渡月橋S4着(右回り)、休み明けのマイルCS13着(右回り)と、まぁ言い訳はできる条件だが負け過ぎの感が強い。阪神Cでスミヨン騎手が出して行かなかったからなのか、阪急杯ではハッキリスタート出遅れている。この時は内目の枠で川田君がすかさずリカバリーしたが、今後に不安を残した。1200mは初めてだし出遅れると容易にリカバリーできないはず、加えてこの馬はトップスピードの質は高くないし、今の高速馬場で後方からだと届かない危険が増す。人気になると思うが、危険な匂いがプンプンする馬ですね~。
<マリアズハート>・心肺機能はやや低い、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
”2019年葵S”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走、この時は初輸送でプラス10㎏。”2019年白川特別”では稍重でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”2019年初風特別”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2019年南総S”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースに差し切り。”2020年春雷S”では稍重でややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに伸びて2着。
「函館SSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:斤量増。
<心肺機能について>新馬戦はダートだったがハイペースバランスを逃げて圧勝、ただ後半の3Fが39.3も掛かっている。2019年白河特別でハイペースバランスを中段のやや前からで、3着に粘っているが後半3Fが35.2も掛かっている、この時は51㎏だったので前半が速くなると、後半苦しくなるんだと思う。
<パワーについて>中山で追い込んでいるので、L1の急坂でも失速していないしパワーは十分。
<瞬発力について>現状では不明。
<トップスピードの質について>追い込みに回って好走しているので、低い訳はないが11.0迄で、どちらかというとバテ差しで来ている。
<持続力について>後方から追い込み勝負に徹するようになり、特にL1のバテ差しで好走してきたので、持続力は高い。
<その他について>非ノーザンF生産馬の割に休み明けを苦にしないし、菊沢厩舎所属だが大事に使われているのは好印象。
好材料は距離適性で1200mではダートも含めて7戦して6回が3着以内と、抜群の距離適性を見せている。着外の1回は葵Sでこの時は初輸送の影響かもしれない。悪材料は前走から1㎏増の54㎏になる点、まぁ1㎏だけなら大きな影響はなさそうだが。後方からの追い込みに脚質を決めたようで、当然届かない危険は十分にある。持ち時計はクリアしている。
<ミキノドラマー>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は高く、持続力は低い。
”2018年驀進特別”では内枠中段のやや前から、L2で一杯になり凡走。”2018年稲妻S”では4枠中段から外目に出して4着まで。”2018年飛翼特別”では稍重で15番枠中段大外から、ジリジリ伸びて3着まで。”2018年ルミエールOD”では13番枠中段中目から、重馬場でL1で12.1も掛かったことが良かった。”2019年韋駄天S”では13番枠中段大外から、ジリジリ伸びて3着。”2019年アイビスSD”では5枠9番枠で後方から、直線はなぜか内へ行き凡走。”2019年オパールS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2019年ルミエールAD”では5枠10番枠で躓き後方の大外から、馬群を縫って追い込み3着。”2020年カーバンクルS”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線L1で一杯になり凡走。”2020年千葉S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して4コーナーで一杯になり大差凡走。”2020年鞍馬S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して4コーナーで一杯になり凡走。”2020年韋駄天S”では1枠2番で後方内から、外にだせずに凡走。
「函館SSへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性。
新潟1000直ばかり使う馬で3-2-3-2の成績、1200以上では1-0-0-17と1回しか連に絡んでいない、その1回が新馬戦なのでもう1000mでしか勝負する気が無いんだと思う。ただ1000mでもスピード負けすることが多く、2017年雷光特別は外枠でも57㎏を背負って55.2とスピードが足りなかった。韋駄天Sで54.2と重賞でも通用するタイムを出してきたが、この時は54㎏だったので、斤量の恩恵は大きいと思う。2019年アイビスSDでは後方からになり、直線はなぜか内へ進路を取り凡走した。
2019年オパールSでは1200mで勝負にならず、2019年カーバンクルSでもL1で一杯。2019年千葉Sではダートに挑戦するも4コーナーで一杯になり大差凡走した、1200mでは勝負にならないことは再三見せていたが、ダートでも勝負にならなかった。2019年ルミエールADではスタートで躓き後方からで凡走、2020年韋駄天Sでは内枠で外に出せずに凡走した。
好材料はなし、悪材料は距離適性で1200mでは勝負にならない。