2022年エプソムC 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<コルテジア>・心肺機能は低く、パワーはまぁまぁ、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

”京都未勝利戦”では稍重でスローバランスを逃げ切り、3F戦に持ち込みL1も11.8で纏めた。”デイリー杯2歳S”ではスローバランスを逃げたが凡走。”シンザン記念”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがジリジリしか伸びず3着。”きさらぎ賞”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”皐月賞”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線馬群を割ってジリジリ伸びて7着まで。”ダービー”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して、直線はやや外に膨れてスムースだったが伸びずに凡走。

「エプソムCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:長期休養明け。

<心肺機能について>前半無理をしてしまうと後半苦しくなってしまうようで、勝った未勝利戦1000m通過が61.9、きさらぎ賞が62.0だった、逆に良くなかったのがデイリー杯2歳Sで1000m通過59.7、シンザン記念が60.2なので前半ゆったり入った方が良いはず。

<パワーについて>未勝利戦で阪神2着があるので、悪くはないと思う。皐月賞でL1までジリジリ伸びているので、ここでも高いパワーを見せた。

<瞬発力について>シンザン記念のL2ですぐ前に居たプリンスリターンに一気に引き離されていて、瞬発力の低さを見せてしまった。この時は前半からある程度流れていたので、このペースでは瞬発力は皆無になってしまう。

<トップスピードの質について>勝ったきさらぎ賞でも33.9、この時は超スローバランスだったので、流れてしまえば瞬発力と一緒でトップスピードの質も低下すると思う。

<持続力について>きさらぎ賞でスローバランスの3F戦を差し切った、なのでスローバランスならば、それもかなりスローペースならば3Fは持つ。

<その他について>この馬は非ノーザンF生産馬でノースヒルズの生産、休み明けには不安がある。心肺機能が低く、トップスピードの質も高くはないので、レースレベルが上がってしまった時には対応できないかもしれない。皐月賞では中段の後ろから進め、直線は内目を通したことで馬場が悪くジリジリまでだった。ダービーでは2番手先行、直線入り口でやや外にはらんでスムースだったが伸びずに凡走。このレースはコントレイルを勝たせるために、ノースヒルズの一員として動いているので、距離適性も含めて度外視で良いと思う。

好材料は距離適性で、きさらぎ賞を勝っているので好相性。悪材料は長期休養明けで、脚部不安で2年ぶりのレースになる。先週ヴェルトライゼンデがあっさり勝っているので過小評価はできないが、ヴェルトライゼンデはノーザンFの外厩なので、同じような期待はできない。陣営のコメントも無事に回ってきて、次に繋がればというニュアンスだし騎手も三浦騎手なので、ここはお試しではないかと。

適性:梅

ジャスティンカフェ 特性 ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。  

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

   レース名   (ペース) 着順(馬場状態) 内容
1勝クラス(スローバランス) 1着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から掛かり気味。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに差し切り。
中京日経賞(スローバランス) 2着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から、やや行きたがっている。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 進路変更時に若干狭くなってから伸びて僅差2着まで。
2勝クラス(スローバランス) 2着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段の前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが2着まで。
小豆島特別(平均バランス) 1着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段の後ろから。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースに伸びて圧勝。
湘南S(ややスローバランス) 1着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段の後ろから。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースに差し切り圧勝。
1勝クラスではスタート五分に出て中段から、スローバランスだったので掛かっていた。直線はスムースに差し切ったが、L3-L2の11.4には追走までで、L1で差し切ったので持続力の高さを見せている。中京日経賞ではスタート五分に出て中段から、スローだったのでやや行きたがっている。直線入り口では外へ出すのにやや狭くなったが、流れている地点でブレーキする程ではなかった。ゴール前伸びて僅差だったので、持続力の高さは見せた。

2勝クラスではスローからの2F戦で2着まで、L2からの10.7-11.2には追走までで差を詰めていないので、トップスピードの質はやや高いくらい。小豆島特別ではスタート五分に出たが中段の後ろから、平均バランスだったので前半無理をしなかったことは大正解。中緩みからの3F戦で直線持ったまま圧勝、自身はL5くらいから差を詰めて馬群に取り付いているので、持続力の高さを見せた。

湘南Sではスローバランスだが中緩みのない展開で、中段の後ろから差し切り圧勝。L3の11.0では差を詰めていないので、トップスピードの質はやや高い位だが、持続力はかなり高い。現状では10秒台のラップを出せるかは不明。

「エプソムCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

好材料はコース適性で、前走が府中毎鵜のショウナンを圧勝、中京でも2勝2着2回と左回りも好相性。1800mはアルメリア賞で2着があるので問題なし。悪材料は特になく、いきなりの重賞だが、近2走がノーステッキで圧勝しているし、湘南Sで3着に下したルペカーリアは京都新聞杯2着、毎日杯4着の馬で相手にもならない程だったので、クラス負けの危険はないと思う。後ろからになる可能性が高いので届かない危険はあるが、持続力の高さは相当なものがあるので、3コーナーからの先捲りが出来れば、展開不問だと思う。

適性:松