2023年札幌記念 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

ヒシイグアス ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

レース名 着順 内容
スプリングS 5着 平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着。この時は自身も平均バランスで心肺機能の問題かもしれない。
ラジオNIKKEI賞 9着 不良馬場で平均バランスを中段から、3手前で下げていき4コーナーでは最後方を中目を回して、直線伸びずに凡走。この時は54㎏だったが不良馬場で前半が速く、追走に苦労した感じ。
2020年中山2勝クラス 2着 稍重でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線待たされてから抜け出し2着。4コーナーから直線入り口で待たされてしまい、瞬発力が高くないことを見せてしまった。ついでにスローバランスでの好走からも、心肺機能は低い可能性がある。
2020年冨里特別 2着 スローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。スローバランスから直線スムースだったが、L4から全て11秒台でトップスピードの質で若干見劣った、持続力は見せている。
2020年石和特別 1着 スローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差して1着。ここでもスローからの4F戦でまぁまぁのトップスピードの質とやや高い持続力を見せた。
2020年ウェルカムS 1着 スローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り1着。ここでもスローからの4F戦でゴールへ向けて加速していくイレギュラーなラップ推移、これでスパッと切れたわけではなく力でねじ伏せた感じなので、トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高いものを見せた。
2021年中山金杯 1着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。ここでもスローからの4F戦で、L1の坂もグイグイ上ているのでパワーも見せた。ただしこの時は54㎏。
2021年中山記念 1着 ”2021年中山記念”では平均バランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。自身はスローバランスで4F戦に持ち込んだ、得意のパターンにした松山騎手の好騎乗。
天皇賞(秋) 5着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。
2022年大阪杯 5着 ややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。
2022年宝塚記念 2着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。
2023年中山記念 1着 スローバランスをスタートやや遅く中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
2023年大阪杯 7着 平均バランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
スプリングSが平均バランスを先行してL1で一杯になっているので、心肺機能は不安要素。2020年石和特別からの3連勝は全てスローからの4F戦で、まぁまぁのトップスピードの質と持続力で押し切っている。2021年中山記念では自身スローバランスだったので心肺機能は問われず、パワーと持続力で押し切った、L2の11.5では差を詰めていないのでトップスピードの質はまぁまぁかな~。

2021年天皇賞(秋)では外枠から中段のやや前で、初手で脚を使った感じもあったが5着まで持ってきたのは高評価で良いと思う。ただL3で内のコントレイルに見劣ったので、トップスピードの質はまぁまぁまで、L1で差を詰めてきたので持続力は高いものを見せた。2022年大阪杯では中段から、3,4コーナーで中目を回してしまい、直線で伸びがイマイチだった。この時は調教でクビを上げるなど良く見えなかったが、5着まで来ているので調教は不問で良いと思う。

2022年宝塚記念ではスタート良く出たが、2F目の10.4に付き合わずに下げて中段から、3,4コーナー内目でスムースに回して直線伸びたが2着まで。レーン騎手が最高の騎乗を見せた。2023年中山記念ではスタートやや遅く中段から、直線入り口まで向かい風を避けて馬群の中に入れ、進路変更してスムースに伸びた。スローからの6F戦でパワーと持続力の高さを見せた。 2023年大阪杯ではマイナス18㎏、展開以前に勝負できる状態ではなかった。

「札幌記念へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:距離適性。

好材料は見つけにくく、宝塚記念で2着の実績からクラス負けの危険はない。悪材料は距離適性で、1800mから2200mまで好走しているので問題ないはずだが、根幹距離の2000mでは2-1-0-3、勝ったのは条件戦のウェルカムSと軽ハンデだったGⅢ中山金杯。それに対して非根幹距離では、GⅠの宝塚記念2着や1着も5回と好相性。距離適性は若干不安がある。

適性:竹

プログノーシス ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。   

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
1勝クラス 1着 平均バランスをスタート遅くリカバリーして中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースににけだし圧勝。
武田尾特別 1着 ややスローバランスをスタート遅く離れたメイン集団の後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
京橋S 1着 スローバランスをスタート遅く中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
2022年カシオペアS 2着 スローバランスをスタートやや遅く中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。
2022年中日新聞杯 4着 スローバランスをスタート五分に出て後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず4着まで。
2023年金鯱賞 1着 スローバランスをスタート遅く中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
1勝クラスではスタートが遅くリカバリーして中段から、平均バランスで中緩みの小さい展開で圧勝したので、持続力の高さは相当なものを見せた。武田尾特別ではゲート内でもぞもぞしてスタート遅れて後方から、直線L2の11.4で一気に差を詰めているので、自身のL2は10秒台に入ったはずで高いトップスピードの質を見せた。京橋Sではスタート遅く中段の後ろから、スローからの4F戦で持続力を見せたし、L2の11.6で一気に差を詰めているので、自身は11.0くらいのはず、トップスピードの質も見せた。

2022年カシオペアSではスローからの3F戦で2着、前で豊騎手にコントロールされて届かなかった。この時休み明けでやや掛かっていたので、社台F生産馬ということもあり仕上がっていなかった可能性がある。2022年中日新聞杯ではスタート五分に出て後方から、偶数馬番でゲート内は我慢できていた。スローからの5F戦になりL1までしっかり伸びているので持続力は見せたが、内優位の馬場で大外を回したので届かず。

2023年金鯱賞では大外枠で、最後のゲート入りだったがスタート遅れて中段の後ろから、スローからの3F戦になり4コーナーでは前を射程に入れられ、直線はスムースに差し切り。トップスピードの質と持続力の高さを見せた。

「札幌記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:届くかどうか。

好材料は距離適性で、2000mは3-1-0-1と好相性。香港は洋芝なので札幌も合うはず。金鯱賞を勝っているし、クイーンエリザベス2世Cで2着ならクラス負けの危険もない。悪材料は届くかどうかで、金鯱賞では中緩みで前を射程に入れられたし、前走の香港では7頭立てだったので、今回頭数が揃って縦長になり、中緩みで取り付けないと届かない不安が出て来る。

適性:竹+

マテンロウレオ ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はやや高い。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 スローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になり抉じ開けて差し切り。
ホープフルS 6着 平均バランスをやや離れた中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず。
きさらぎ賞 1着 稍重でややスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
弥生賞 10着 スローバランスを中段から掛かっている、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
皐月賞 12着 ややスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
ダービー 13着 平均バランスをやや離れたメイン集団の中段のやや後ろから、3,4コーナー内目をスムースに回し直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年アンドロメダS 1着 スローバランスをスタートやや早く中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
2022年中日新聞杯 2着 スローバランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが差されて2着。
2023年中山金杯 5着 スローバランスをスタートやや遅く中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。
2023年京都記念 2着 平均バランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。
2023年大阪杯 4着 平均バランスをスタート五分に出て3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。
2023年天皇賞(春) 5着 稍重でハイペースバランスをスタートやや早く中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。
新馬戦では直線L1標識まで前が壁で追い出せず、そこから前を抉じ開けて差し切ったので、瞬発力の高さを見せている。L2までの11.9では動きがなかったので、自身のⅬ1ラップは11.5くらいのはず。上り坂区間なのでパワーと、4F戦で持続力の高さを見せた。ホープフルSでは中段のやや後ろから、直線外からスムースだったが届かなかった。トップスピードの質が高くないことを見せた。きさらぎ賞ではややスローからの3F戦、終始最内をスムースに回して、直線入り口からスムースに外目に出して差し切り。

弥生賞ではスタート五分から中段辺り、向正面で12秒台半ばに落ちて掛かっていた、これでリズムが悪くなったのか直線までスムースだったが伸びなかった。精神的に脆い感じがある。皐月賞では後方から伸びずに凡走、L2から11秒台のラップで届かず。ダービーでは中段やや後ろから、直線スムースだったが同じ位置に居たダノンベルーガにも見劣り凡走。トップスピードの質で苦しくなっているので、中緩みがなかったとこで心肺機能で見劣った可能性がある。なのでレースレベルが上がると危ない。

2022年アンドロメダSではスローからの4F戦を中段の前から、持続力を生かしてスムースに押し切り。2022年中日新聞杯ではスローからの5F戦で、スタート五分に出て中段の前から、外枠で距離ロスがあったので差されてしまったが、持続力の高さを見せた。2023年中山金杯ではスタートで前脚を上げてしまいやや出遅れ、中段からになりスムースだったがトップスピードの質で見劣り。57.5の斤量も堪えたかも。

2023年京都記念ではスタート五分に出て中段から、3,4コーナーでエフフォーリアが下がった影響を受けてやや待たされてしまったが、直線はスムースに伸びて2着、やや高いトップスピードの質を見せた。ハーツクライ産駒で休み明け4走目の疲労を心配したが、肉体的な疲労ではなく精神的な疲労に弱いようで、輸送が鬼門になる。 2023年大阪杯ではスタート五分から3番手先行、これで4着は力負けだと思う。騎乗は最高だった。2023年天皇賞(春)ではスタートやや早く中段から、L2最速戦になりこの区間でジャスティンパレスに見劣り5着。

「札幌記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、2000mは3-1-0-5なので悪くない。輸送が良くない感じなので関東圏を除外すれば3-1-0-1で着外の1回は大阪杯4着なので好相性で良いと思う。直前輸送ということはないと思うので、輸送の不安はなし。悪材料はクラス負けの危険で、大阪杯で0.4秒差なので、展開次第になるがジャックドルーに届かない可能性が高い。

適性:竹+