2022年クイーンS 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

ゴルトベルク 特性 ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。    

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

   レース名   (ペース) 着順(馬場状態) 内容
佐渡S(スローバランス) 2着(良) スタート~道中 五分に出て中段から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが2着まで。
レインボーS(スローバランス) 1着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段の前から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースに抜け出し差し切り。パワーと持続力を見せた。
2021年ディセンバーS(スローバランス) 9着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2022年中山記念(スローバランス) 16着(良) スタート~道中 スタートで若干バランスを崩し中段の後ろから。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2022年マーメイドS(平均バランス) 6着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
佐渡Sでは中段からスムースだったが、直線入り口ですぐ後ろに居たアナザーリリックに、トップスピードの質で見劣り2着まで。レインボーSではスタート五分で速くなかったが、内枠を生かして中段の前から。スローからの5F戦で、L1一気に差を詰めて差し切ったので、パワーと持続力を見せた。2021年ディセンバーSでは中段のやや前から、スローからの5F戦だったが内、前優位で伸びずに凡走。

2022年中山記念ではスタートで若干バランスを崩して中段の後ろから、直線では早々に諦めて凡走。2022年マーメイドSでは平均バランスを中段のやや前から、スローからの4F戦でスムースだったが全く伸びずに凡走。

「クイーンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で1800mは好走多数。悪材料はクラス負けの危険で、OPに上がってからは斤量に恵まれても勝負になっていない。

適性:梅

<フィオリキアリ>・心肺機能はやや低い、パワーある、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

”新馬戦”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー最内を回して直線内からスムースに抜け出し差し切り。”赤松賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”つわぶき賞”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったがジリジリまで。”春菜賞”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線ドン詰まりでレースにならず。”京都1勝クラス”では稍重でスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに差し切り。”アネモネS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線バテ差し2着。”桜花賞”では重馬場でハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが凡走。”オークス”ではややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。”2020年西海賞”ではスローバランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに押し切り。”ローズS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線馬群の中で狭くなり凡走。”秋華賞”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年新潟牝馬S”では稍重でややスローバランスを少頭数で離れたメイン集団のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが差されて4着。”2021年ユートピアS”ではスローバランスを逃げて凡走。”2022年壇ノ浦S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年初音S”では稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず凡走。”2022年五稜郭S”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。

「クイーンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。

<心肺機能について>つわぶき賞、1勝クラス、アネモネSと平均、ハイペースバランスでレースをしている、これで良かったのがアネモネSで後方からバテ差しで2着まで持ってきた。もちろん後方からだったので自身はややスローくらいのはず、これでは心肺機能が高いとは言えないと思う。秋華賞では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、心肺機能で一杯になり凡走している。

<パワーについて>アネモネSで中山の坂をグイグイ上ってきたので、パワーは十分あるはず。桜花賞でも重馬場のL1でジリジリ伸びているので、パワーの高さは見せた。2022年五稜郭Sでは平均バランスを中段のやや後ろからで、ラップは2F目以外全て12秒台、洋芝でパワーの要る馬場を差し切ったのでパワーの高さを見せた。

<瞬発力について>ローズSで直線馬群を割るのに手間取ったし、コースが空いてからの加速も鈍かったので、瞬発力は低い。

<トップスピードの質について>新馬戦こそ上り3F33秒台を出してきて、L2が11.0だったので高いのかと思ったが、この時はかなりのスローバランスで高速馬場だったので、あまり過剰評価はしない方が良いと思う。赤松賞でもスローバランスを後方からで、直線スムースだったが伸びなかったのはイメージが悪い。その後のレース振りからも、キレッキレのトップスピードの質ではなく、パワーでねじ伏せるようなバテ差しが得意そう。ローズSでも中段から狭くなたっとはいえ全く伸びなかったので、トップスピードの質もまぁまぁまでかな。2021年新潟牝馬Sでは直線一旦先頭に立ったが、差されてしまったのでトップスピードの質で見劣り。021年ユートピアSではスローバランンスの逃げにしてしまい、直線L1標識まで踏ん張ったが凡走。トップスピードの質を持続する能力が低い。

<持続力について>アネモネSでハイペースバランスをバテ差ししているように、持続力は高いものを見せている。西海賞で離れた2番手から、L3で前を捕まえに行き恐らく自身11.3くらい、このレースは5F戦になっていてL1は自身のラップで12.1なので、やや高いものを見せた。2022年壇ノ浦Sではスローからの5F戦を中段から、Ⅼ2で一杯になったので11秒台を連発出来ない感じ。2022年初音Sでは稍重でスローバランスを中段の後ろから、直線は上がり3F3位でジリジリ伸びたが、稍重でL2から11.8‐12.2だったことでトップスピードの質が問われなかった。

<その他について>オークスでは中段やや前から進めたが、L2で一杯になっているので、距離適性の問題だと思う。

好材料は距離適性で、レインボーSで1800mを3着しているし、前走2000mで勝っているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、初の古馬重賞になるし、3勝クラスでも苦労していた。前走の勝ち方が見事な差し切り、豊騎手からの乗り替りなのでさすがに前には行かないと思う。札幌の開幕週は馬場が速い傾向があり、上がり勝負になるとスピード負けする可能性もある。

適性:梅

<フェアリーポルカ>・心肺機能まぁまぁ、パワーは高い、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”若駒S”ではスローバランスを2番手先行、直線入り口で逃げ馬に詰まって待たされ3着、詰まってからの加速が鈍く瞬発力の無さを見せた。”君子蘭賞”ではややハイペースバランスを中段から、直線はL2で前を捉えたが内に大きくもたれていた。”フローラS”ではスローバランスを中段から、向正面で中段やや前までじわっと上がり、直線はL2で10.8くらいのラップを踏んで先頭に並ぶもL1で逃げたジョディ―を捉えきれず、後ろから差されて4着、大外枠で終始外を回されたロスが影響した感じ。”オークス”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー外を回して直線スムースだがL2で一杯になり凡走。”紫苑S”ではスローバランスを3、4番手先行、直線やや待たされてから追い出して一旦先頭に立つがさし返されて2着、この時が休み明け。”2019年秋華賞”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回してL2過ぎに一杯になり凡走。”2020年愛知杯”では重馬場でややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年中山牝馬S”では不良馬場で平均バランスを中段から3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2020年福島牝馬S”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2020年クイーンS”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに6着。”2020年府中牝馬S”では重馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線内からスムースだったが凡走。”2020年ターコイズS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回してスムースだったが3着まで。”2021年小倉大賞典”ではややハイペースバランスを離れた追走集団のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年中山牝馬S”では不良馬場でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年クイーンS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年福島記念”ではハイペースバランスを離れたメイン集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年ターコイズS”では稍重でハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2022年中山牝馬S”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して詰まって凡走。”2022年福島牝馬S”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年函館記念”では重馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回してL2で一杯になり凡走。

「クイーンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:斤量。

フローラSは負けて強しの内容で一定の評価は必要だと思う、大外枠から終始外々を回されてロスも大きかった、外枠不利のコースで大きなロスがありながら差のない4着は高評価。能力的にはトップスピードと瞬発力は足りないが、持続力を持っている馬なので2,3番手で先行出来れば粘り込みの期待も持てる。若駒Sでは逃げ馬が邪魔になって一瞬待たされてから、再加速が鈍かったしトップスピードの質でも見劣っている。

良かったのは君子蘭賞でL3最速11.3は下り坂なので高評価ではないが、L2で前が11.8とバテたところをすかさず並びかける持続力の高さは高評価、ハイペースバランスだったので心肺機能も評価すべきだと思う。紫苑Sでは休み明けだったが先行して一旦先頭に立って差し返された、これは休み明けの影響だと思うので評価していいと思う。このレースではL2で11.0のラップに対応しているので、トップスピードの質もまぁまぁの評価で良いと思う。

秋華賞では稍重でハイペースバランスを中段からで凡走した、前半1000m58.3と自身も59秒くらいで入ったので、心肺機能で一杯になった可能性が高いと思う。2020年愛知杯では重馬場で自身も平均バランスくらい、これで4着は物足りないが、続く中山牝馬Sで距離適性を見せてきた。1800mで不良馬場だったが中段から進めてスムースに差し切ったし、2020年福島牝馬Sでも平均バランスを中段の後ろから、持続力勝負になりバテ差す形で勝ち切っている。2020年クイーンSでは休み明けで56㎏だったこともあり6着。2020年府中牝馬Sではスムースなレースをしたが凡走、この時は2か月半の間隔空けだった。

2020年ターコイズSではハイペースバランスをバテ差し3着、上位2頭は2㎏軽かったので、トップハンデの割には好走している。L1で差を詰めているので、バテ差しでパワーと持続力を見せたし、ハイペースバランスを中段からでまぁまぁの心肺機能を見せた。2021年小倉大賞典ではややハイペースバランスを離れた追走集団のやや前から、自身はややスローバランスだったはずでトップスピードの質で見劣り。この時は2カ月の間隔空けだったことも影響したはず。

2021年中山牝馬Sでは不良馬場でハイペースバランスを中段やや後ろから、向正面で内から中段のやや前まで上がり、直線スムースだったが3着までだった。この時は55㎏でクビ差2着のロザムールは52㎏、0.1差1着のランブリングアレーはヴィクトリアM2着なので高評価で良いと思う。2021年クイーンSでは平均バランスでトップスピードの質が問われない理想的な展開、これで4コーナーから動き出してスムースにもかかわらず伸びずに4着だったのは、斤量56㎏が影響したのかも。

2021年福島記念では離れたメイン集団の前から、自身平均バランスくらいだったが、Ⅼ1標識で一杯になったので距離が長かった。2021年ターコイズSでは中段のやや後ろから、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り届かず。2022年中山牝馬Sでは中段のやや後ろから、直線では詰まって凡走。2022年福島牝馬Sではスタート五分に出たが中段の後ろから、スムースだったが届かずトップスピードの質では勝負にならない。2022年函館記念では重馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、Ⅼ2で一杯になり凡走したのは、1F長い距離適性に加えて重馬場で更に長い距離適性を求められた。

この馬はノーザンF生産馬のルーラーシップ産駒、ノーザンFはルーラー産駒の仕上げ方を心得ているようで、休み明けでも走ってくるが勝ち切れてはいない。紫苑Sでもタイム差無しの大接戦だったが2着だったし、愛知杯でも0.2差4着とイマイチだった。2020年府中牝馬Sでは2か月半の間隔で凡走、古馬との対戦だと休み明けでは誤魔化しが効かなくなってきた。

好材料は距離適性で、1800mは中山牝馬Sと福島牝馬Sを勝っているなど好相性、2020年のこのレースは6着だが0.2差だったので、コース適性も悪くない。悪材料は斤量で56㎏では3着が1回だけなのでやや不安。

適性:竹