2022年キーンランドC 全頭評価。その2。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

オパールシャルム 特性 ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。  

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

   レース名   (ペース) 着順(馬場状態) 内容
雲雀S(平均バランス)
2着(良)
スタート~道中
スタート早く逃げ体勢。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
L2で差されて2着まで。
幕張S(平均バランス) 2着(良) スタート~道中 スタートやや遅くリカバリーして逃げ体勢。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 L1で差されて2着まで。
晩春S(平均バランス)
8着(良)
スタート~道中
スタートやや早く逃げ体勢。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
スムースだったが粘れず凡走。
朱雀S(ハイペースバランス) 1着(良) スタート~道中 スタート早く逃げ体勢。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに粘って押し切り。
2022年福島テレビOP(平均バランス)
1着(良)
スタート~道中
スタート早く2番手先行。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースに抜け出し押し切り。
雲雀Sでは逃げて2着、L3で10.8を出してL2が11.7まで落ちたので、トップスピードの持続力が低い。幕張Sでは中緩みの小さい平均バランスで、L1で甘くなったのでパワーか、1F長かったか。晩春Sでは平均バランスを逃げて凡走、L3から11.0-11.5-11.5でL2で並ばれているので、スピード負けした。朱雀Sでは1200mでハイペースバランスを逃げ切り、L1が12.4まで落ちる展開に持ち込み逃げ切れたので、心肺機能と持続力を見せた。2022年福島テレビOPでは2番手先行で折り合えた、平均バランスだが中緩みがなく一本調子で押し切れた。

「キーンランドCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、近2走が1200mで連勝しているし、1200mは3-5-3-2と好走多数で好相性。函館1-1-1-0なので洋芝も合うはず。悪材料はクラス負けの危険で、前走OPを勝ったばかりだし、その福島テレビOPの走破時計が1:09.4、当日の2勝クラスでも1:09.6なので、重賞ではタイムが足りない可能性がある。

適性:竹-

<シゲルピンクルビー>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質は低い、持続力はやや高い。

”新馬戦”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”阪神JF”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”フィリーズレビュー”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”桜花賞”ではややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年函館SS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線入り口で詰まって凡走。”2021年北九州記念”では稍重でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年セントウルS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京阪杯”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2022年京都牝馬S”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2022年鞍馬S”では平均バランスを3,4番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年函館SS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「キーンランドCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>フィリーズレビューでハイペースバランスを中段やや前からで、自身もややハイペースバランスには入っていたはず、これで直線坂では踏ん張るまでだったが坂上で差し切っているので、心肺機能の高さを見せた。

<パワーについて>新馬戦でL1の坂でバテ差しているので、パワーは十分にあるはず。フィリーズレビューで坂を踏ん張っているので、パワーの高さを見せた。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>阪神JFでは中段からスムースだったが伸びなかったので、トップスピードの質は低い。2021年北九州記念では中段のやや前からで、直線入り口ではヨカヨカと同じ位置、これで0.2差先着されてしまったのでスピードで見劣った。フィリーズレビューでは上がり3F35.1に対して、今回は上がり34.4なので上がりが掛かる時の方が良さそう。2021年セントウルSでは中段から伸びず、後ろからジャンダルムやタイセイビジョンに並ぶ間もなく交わされているので、トップスピードの質では勝負にならない。2021年京阪杯では平均バランスを先行して、差せずに差されているのでトップスピードの質で見劣った。

<持続力について>新馬戦が平均バランスで中段のやや前から、これをバテ差しているので、自身のL1は11秒台だったはずで、持続力はまぁまぁの評価。2022年鞍馬Sでは平均バランスを先行、L1まで11秒台を持続力しているので、やや高い持続力を見せた。

<その他について>フィリーズレビュー勝ちがこの馬のベストだと思う、心肺機能と持続力を生かす中段やや前からのレースで、周りが苦しくなって良さが出る馬。非ノーザンF生産馬だが休み明けを苦にしない、フィリーズレビューで1着。桜花賞では4コーナーで早々に手応えが悪くなり凡走、前走の反動のような負け方。2021年函館SSではスタートでやや遅れてからリカバリーせず中段のやや後ろから、直線入り口で下がってきたジャスティンに詰まってしまい凡走した。騎手の若さが出てしまった。2021年セントウルSで中段から勝負にならなかったので、このクラスでは前に行かないと勝負にならないはず。2022年京都牝馬Sでは平均バランスを中段の前からだったが、直線外に流れてしまった分だけ伸びずに4着まで。2022年函館SSではハイペースバランスを中段の前から、スムースだったが伸びなかったので重賞ではクラス負けしてしまう。

好材料は距離適性で鞍馬Sで1200mを快勝している。悪材料はクラス負けの危険で、前走の函館SSで10着、京都牝馬S4着、京阪杯5着と重賞ではやや足りない。鞍馬Sでは相手がダディーズビビッドで、この馬も重賞ではオーシャンS4着なので、相手に恵まれないと好走の期待はできない。

適性:梅

レイハリア ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。 

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
2021年1月中山未勝利ダート 4着 ハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。
東京未勝利戦 5着 平均バランスを並んで逃げて5着。中緩みを作ってしまい切れ負け。
2021年3月中山未勝利戦ダート 1着 不良馬場でハイペースバランスを逃げ切り。
雪うさぎ賞 1着 重馬場でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
葵S(中京) 1着 ハイペースバランスをやや離れた2番手から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。
2021年キーンランドC 1着 ハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り1着。
2021年京阪杯 16着 平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。掛かっていたのでリズムが悪かった。
2022年高松宮記念 17着 重馬場でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年函館SS 4着 ハイペースバランスを2番手先行、、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。
東京の未勝利戦でこの馬の弱点が出てしまった感じで、並んで逃げていたが中緩みを作ってしまった上に、L2まで追い出しを待ってしまい切れ負け、瞬発力とトップスピードの質が低いことを見せた。2021年3月中山未勝利戦ではダートの不良馬場、ハイペースバランスで中緩みを作らず押し切ったので、心肺機能、パワーと持続力を見せた。雪うさぎ賞ではL2で0.5の加速をしているが、新潟だし重馬場だったので、コーナーが遅かった可能性があり瞬発力は評価できない。

騎手の能力不足を見せたのが葵Sで、何を考えたのかやや離れた2番手に押さえてしまった、これでチグハグなレースをしたヨカヨカにハナ差まで迫られた。この時はヨカヨカが1㎏重かったし、かなり不味い騎乗をしていたので、これでハナ差は印象が悪い。2021年キーンランドCでは2番手先行から押し切り、大人びたレース運びで、休み明けも克服している。2021年京阪杯では平均バランスを控えてしまい中段の前、掛かっていて自分のリズムで走れなかったからか、4コーナーで手応えが悪くなり凡走した。2022年高松宮記念ではスタート出たが、すぐに諦めて逃げなかったことで凡走。2022年函館SSではハイペースバランスを2番手先行、スムースだったが4着までで、斤量の恩恵がなかった。  

スタートが良く二の足も速いので、楽に先手を取れる。非ノーザンF生産馬だが、休み明けでも走るのは2021年キーンランドCで見せている。

「キーンランドCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は昨年札幌で行われたこのレースで勝っているので、コース適性は高いはず。悪材料はクラス負けの危険で、53㎏以上では前走の4着が最高、3着のタイセイアベニールが同斤量だったが、この馬も重賞ではやや足りないので、斤量の恩恵がないとこのクラスでは苦しいはず。前に居るはずなので展開次第で残り目はあると思うが。

適性:竹-

<ビリーバー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

”フィリーズレビュー”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になり凡走。”2019年大日岳特別”では平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2020年豊明特別”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに追い込み3着。”2020年船橋S”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外から2着。”2020年晩春S”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが3着まで。”2020年フリーウェイS”ではややスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが7着。”2020年UHB賞”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースだったが6着。”2020年TVh杯”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り1着。”2020年アイビスサマーD”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、外のコースが空いて3着。”2020年キーンランドC”では重馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びたがL1で失速。”ルミエールAD”では重馬場でややハイペースバランスを中段から6着まで。”2020年京阪杯(阪神)”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年北九州短距離S”では稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2022年韋駄天S”では中段の後ろから、外からスムースだったが4着まで。”2022年アイビスSD”では中段から、スムースに差し切り。

「キーンランドCへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:距離適性。

<心肺機能について>フィリーズレビューがハイペースバランスで中段やや後ろから、自身もややハイペースバランスに入っていたはずで、これを直線ジリジリと差を詰めてきた。前が壁になって追えないシーンもあったが、L1まで差を詰めていたので心肺機能はまぁまぁのはず。2020年アイビスSDで心肺機能ではなく運動時間の問題が明確になった感じ、中段の後ろからだったが上がり32.0で3着に突っ込んできたのは、1000mで運動時間が短かったためだと思う。2020年京阪杯でもややハイペースバランスを中段の前からで、L1手前で一杯になっているので1200mでは1F長いはず。

<パワーについて>船橋SでL1の坂をものともせず追い込んできたので、パワーは十分あると思う。

<瞬発力について>フィリーズレビューでは直線詰まってからの再加速が鈍かった、あまり高くないと思う。

<トップスピードの質について>晩春Sでも上り33.3で追い込んできたが、後ろからミュージアムヒルに差されているので、トップスピードの質はまぁまぁのレベル。2020年UHB賞でも後方からで自身と同じ位置からのザイツィンガーに見劣った。2020年アイビスSDで1000mの時間ならば、上り32.0を叩き出せることを見せた。

<持続力について>豊明特別の上り3Fが32.8なので、10秒台を使っていながらL1でも11秒前半を出している、晩春Sでも上り3F33.3とまぁまぁの持続力を見せた。2020年TVh賞を勝っているが、函館で走破時計1:08.9とかなり遅かったし、L1の11.9は自身のものなので持続力もまぁまぁの評価。

<その他について>スタートは遅くはないが、どうしても後ろからになり届かないレースが続いている。馬場に関係なく好走すれども差し切れずの成績で、OP以上では着が悪くなる可能性が高い。2020年フリーウェイSでスタート五分から2番手先行、やや行きたがっている感じで掛かり気味、これでL1失速して7着だったので運動時間に制限があるのかもしれない。2020年UHB賞ではスタートで立ち上がってしまい後方から、スタートが安定しない。2020年キーンランドCでもL1で失速しているので、1200mは良くないはず。2020年ルミエールAHでは流れ込むだけだった、重馬場も良くなかったはず。

2022年北九州短距離Sでは直線入り口で他馬よりも内を回して、前から5頭目くらいで直線に入った。Ⅼ1で残り100m位から減速率が大きくなっているので、1F長い感じ。2022年韋駄天Sでは1000mで4着、この時休み明け。2022年アイビスSDでは8枠16番で枠に恵まれ、中段から進めたことで差し切れた。

好材料はなし、1200mで勝ち鞍があるが条件戦。悪材料は距離適性で、前走のアイビスSDを勝ったように1000mがベスト、これは今まで1200mで再三L1の失速を見せていたので、高いレベルでは1200mは100m長い感じ。道悪ならL1の減速を誤魔化せるはず。

適性:梅