2022年京都大賞典 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

ディアスティマ ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。 

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
青葉賞 18着 スローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して4コーナーで一杯になり凡走。
1勝クラス 1着 ハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
本栖湖特別 2着 スローバランスを逃げて2着。
グッドラックH 1着 スローバランスを逃げ切り圧勝。
松籟S 1着 平均バランスを逃げて快勝。
2021年天皇賞(春) 6着 ハイペースバランスを逃げて6着。
2021年札幌日経OP 1着 平均バランスを逃げて快勝。
1勝クラスではハイペースバランスを中段の前からで、自身もハイペースバランスに入っていたはずで、心肺機能と持続力を見せた。本栖湖特別ではスローバランスで逃げて2着、トップスピードの質で見劣った。グッドラックHではスローバランスで逃げて、L5から12秒台前半を連発して圧勝、L2で出し抜いているのでまぁまぁの瞬発力と、L1で差を広げたパワーと持続力も見せた。

松籟SでもL2で出し抜いているので瞬発力は見せたし、このレースはL6から11秒台に入る超ロンスパ戦なので持続力の高さも相当なもの。2021年天皇賞(春)では逃げたがL1で一杯になり6着、松籟Sと同じようなレースタイムだったが、疲労が抜けきらなかった可能性と、前半が速かったことでクラス負けした可能性の両方かも。2021年札幌日経OPでは逃げ切り快勝、平均バランスだが11秒台に1度も入らず、レースレベルは高くない。 

2021年9月に種子骨靭帯炎を発症。

「京都大賞典へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、故障で長期休養明け。

好材料は距離適性で、本栖湖特別で2着、グッドラックHで2500mを逃げ切っているので、2400mは好相性。悪材料はクラス負けの危険で、天皇賞(春)で0.9差6着なので、GⅡでメンバーが集まるようだと危険。それ以上に故障明けで、1年1か月の間隔はかなり不安。ノーザンF生産馬だが休みが長いので、いきなり強い負荷を掛けるかどうか微妙。

適性:竹-

<ディアマンミノル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”若葉S”ではスローバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”青葉賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回してスムースだったが伸びずに凡走。”2020年メルボルンT”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線狭くなってからジリジリ伸びて3着。”2020年甲武特別”では稍重で平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線一杯になって凡走。”2020年金山特別”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して内をこじ開けて差し切り。”2020年高雄特別”では不良馬場でややスローバランスを離れた追走集団のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線狭いところをこじ開けて差し切り。”2020年オリオンS”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年美濃S”ではハイペースバランスを離れた追走集団の後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年御堂筋S”では稍重でややスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2021年メトロポリタンS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年目黒記念”ではスローバランスを離れた追走集団の中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年函館記念”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年札幌記念”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都大賞典”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年アルゼンチン共和国杯”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず5着。”2021年中日新聞杯”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年万葉S”ではややスローバランスをやや離れた追走集団の中段のやや前から、3,4コーナー内目を回してスムースだったが伸びずに凡走。”2022年京都記念”では稍重でスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年大阪ハンブルクC”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースにバテ差し。”2022年目黒記念”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2022年新潟記念”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「京都大賞典へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。

<心肺機能について>2020年メルボルンTでハイペースバランスを中段のやや後ろからで、自身もギリギリ平均には入っていたはず、これをバテ差しで3着まで持ってきたので、心肺機能はまぁまぁ。

<パワーについて>2020年金山特別でL2の坂をしっかり加速しているので、パワーは十分にある。2021年御堂筋SではⅬ1でバテ差す格好で差し切り、稍重だったのでパワーの高さを見せた。

<瞬発力について>2022年万葉Sでは中段のやや前辺りからだったが、L5からの11.5‐11.7に反応できずに置かれてしまいポジションを下げている。

<トップスピードの質について>2020年金山特別では内からこじ開けて差し切っているが、11秒台の前半まででトップスピードの質はまぁまぁまで。2020年オリオンSでは直線すぐ後ろに居たヒートオンビートの差されている。2021年美濃Sでは離れた追走集団の後ろからで、自身だけでなく追走集団がスローバランスだったはず、これでL2最速戦になりトップスピードの質で見劣り凡走した。2021年目黒記念では直線入り口ですぐ前に居たゴールドギアに見劣り凡走。2021年札幌記念では後方からで届かず凡走。

2021年アルゼンチン共和国杯では後方から届かず5着、上がり最速だったが当日は高速馬場で、前に居た馬も33秒台を使っているので、キレッキレのトップスピードの質を持っていないことを見せてしまった。2021年中日新聞杯ではスローバランスを後方から、前残りの展開で届かず凡走した。2022年万葉Sでは直線スムースだったが、後ろからマカオンドールにあっさり交わされているので、トップスピードの質で見劣り。2022年京都記念では中段から、スローからの5F戦でトップスピードの質で見劣り。

2022年目黒記念では僅差4着、スローからの5F戦で得意パターンだったが、L3、L2で11秒台前半を出されてしまい届かず、トップスピードの質で見劣り。2022年新潟記念では中段のやや後ろから、スローからの3F戦になり優位な外からスムースだったが、直線入り口ですぐ後ろに居たユーキャンスマイルに、トップスピードの質で大きく見劣り。

<持続力について>2020年金山特別で4F戦を快勝している、2020年高雄特別でも不良馬場で消耗戦を勝ち切っているので、持続力は高い。2021年メトロポリタンSでは、直線入り口ですぐ前に居たゴールドギアを、ゴール前で追い詰めているので、トップスピードの質では見劣ったが、持続力では上回っている。2021年函館記念ではバテ差しの追い込みで4着まで来た、3,4コーナー外を回してかなり距離ロスがあったので、持続力の高さは見せている。2022年大阪ハンブルクCではスローからの5F戦でバテ差し1着、下り坂でトップスピードの質を問われず持続力が活きた。

<その他について>甲武特別で直線早々に一杯になり止めてしまった、この時は使い詰めで心身ともに疲労困憊だったはず、この辺りに厩舎の能力不足が見られる。甲武特別迄使い詰めだったが、この後休養に入ったのが良かったか金山特別では馬が変わった、スタートも良くなったし持続力も生かせるようになっていた。更に馬群を割る闘志も見せているので、揉まれても不安はない。スタート自体は悪くないが、二の足が遅く前に行けない。2021年京都大賞典では8Fの超ロンスパ消耗戦、後方からバテ差しの形で4着までだった、持続力の中でも低速の持続力の高さが異様に高いことを見せた。

好材料はコース適性で、昨年のこのレースで0.3差4着と好走。目黒記念4着、アルゼンチン共和国杯5着とこの辺の距離は合う。悪材料はクラス負けの危険で、重賞では3着以内がない。届くかどうかが大問題で、どうしても後ろからになるので展開待ちになる。昨年のこのレースは後半8F戦と言うイレギュラーな展開で4着に好走したが、良馬場で3F戦では届かないと思うし、荻野騎手の継続騎乗だと捲り追い込みも期待できないので、他力本願になってしまう。

適性:竹-

ディバインフォース ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
菊花賞 4着 スローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。
中山2勝クラス 2着 スローバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。
グッドラックH 6着 スローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが6着まで。
阪神2勝クラス 2着 スローバランスを少頭数でバラケタ後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。
淡路特別 1着 ハイペースバランスを離れた追走集団の後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。
サンシャインS 3着 稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが3着まで。
2021年天皇賞(春) 15着 ハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2021年関ヶ原S 12着 スローバランスを後方ポツンから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。休み明けでプラス14㎏。
2021年古都S 4着 スローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず4着まで。トップスピードの質で見劣り。
2021年ステイヤーズS 1着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。持続力とパワーを見せた。
2022年日経賞 11着 稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時休み明け。
2022年天皇賞(春) 12着 稍重で平均バランスを離れたメイン集団の後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年札幌日経OP 5着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがジリジリまでで届かず。
菊花賞では後方から、4コーナーから直線入り口でかなり外を回してしまい大きく距離ロス、これでヴェロックスと0.1差の4着なので距離ロスがなければ3着はあったはず、長距離適性を見せた。中山2勝クラスでは後方から直線追い込んだが2着、キレッキレのトップスピードの質がない事を見せた。グッドラックHではポツンから捲り追い込みに行ったが6着まで、L4で11.7が出ているので捲りは苦しかったはず。阪神2勝クラスでは4コーナーですぐ前に居たアドマイヤポラリスに大きく見劣り、L2で一気に引き離されたので瞬発力の低さ、トップスピードの質で見劣り。

淡路特別ではハイペースバランスを大きく離れた後方から、バテ差しが決まり1着だったので持続力は見せた。サンシャインSでは道中すぐ前に居たアドマイヤポラリスに1馬身半差の3着、4コーナーで大外を回されて距離ロスをし多分が大きかったが、L1までしっかりだったのでパワーと持続力は見せた。2021年天皇賞(春)では後方から全く伸びず、クラス負けの危険が顕在化した感じ。2021年関ヶ原Sではスタートで遅れて後方ポツンから、全くレースにならずに凡走した。この時は休み明けでプラス14㎏だった。

2021年古都Sではスタート出遅れて後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったがトップスピードの質が足りずに届かず。スタートの遅さが治らないし、消耗戦にならないと苦しい。2021年ステイヤーズSではスタートやや遅れたぐらいで、道中は中段のやや後ろを取れた。これでスローからの5F戦を外から差し切ったので、持続力とパワーを見せた。2022年日経賞ではスローからの3F戦を中段の後ろから、全く伸びずに凡走したのは休み明けの影響もあったはず。

2022年天皇賞(春)では後方から、稍重だったが全く伸びずに凡走。L3で11.5が出るような展開では勝負にならない。2022年札幌日経OPでは中段のやや後ろから、スムースだったが届かず凡走。この時休み明けで58㎏。

この馬は追分F生産で休み明けは良くない。

「京都大賞典へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:距離適性。

好材料はコース適性で、中山コースはステイヤーズS1着を含め1-2-1-1と好相性。悪材料は距離適性で、距離が長ければ長い程良い感じで、現状では2400mだけでなく2500mでも短い感じ。日経賞で全く勝負にならなかったのが印象悪い。

適性:梅