2022年マイルC 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

ソウルラッシュ 特性 ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名

(ペース)

着順

(馬場状態)

内容
1勝クラス9月
(スローバランス)
4着(良)
スタート~道中
五分に出て中段から。
3,4コーナー
外目をスムース。
直線
スムースだったがⅬ1で失速して4着。
1勝クラス10月

(ややハイペースバランス)

7着(良) スタート~道中 五分に出てやや離れたメイン集団の中段から。
3,4コーナー 外からスムースにショート捲りに行って直線入り口では先頭。
直線 スムースだったがL2区間で苦しくなる失速。
1勝クラス12月
(平均バランス)
1着(良)
スタート~道中
五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー
外目をスムース。
直線
持ったままスムースに差し切り。
クリスマスC

(ややハイバランス)

8着(稍) スタート~道中 スタート良くやや離れたメイン集団の中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに差し切り。
春興S
(ハイペースバランス)
1着(重)
スタート~道中
五分に出て3,4番手先行。
3,4コーナー
最内をスムース。
直線
スムースに差し切り。
2022年マイラーズC

(ハイペースバランス)

1着(稍) スタート~道中 五分に出て中段の後ろから。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに外に出し差し切り。
2022年安田記念
(スローバランス)
13着(良)
スタート~道中
スタート五分に出たが二の足がやや遅く中段のやや後ろから。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
詰まって凡走。
2022年富士S(平均バランス) 2着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 外目をスムース。
直線 スムースだったが2着まで。
1勝クラス9月では中京2000m、スローバランスを中段の外からスムースだったが、直線で一旦交わしたサウンドウォリア―にL1で差し返されてしまった。2000mは1F長い感じで距離適性を見せた。1勝クラス10月では2200m、ややハイペースバランスだったが、やや離れたメイン集団の中段からで自身はややスローくらい。3,4コーナーでショート捲りに行って直線入り口では先頭、L2区間で失速しているので距離が長い感じ。

1勝クラス12月ではマイルに短縮、スタート良く中段のやや前から、直線L2の11.3を持ったまま先頭に並んでいるので、自身は11.0くらいを持ったまま出しているはずでトップスピードの質はやや高いものを見せた。L1の11.7も持ったままだったので、持続力を見せた。クリスマスCでは離れたメイン集団の中段のやや前から、自身は平均からややスローくらいで心肺機能は見せていない。3,4コーナー内目をスムースに回し、直線の入り口で外の馬を張りながらコースを確保する闘志を見せ、L1で加速するパワーを見せた。L2で騎手のアクションに比べて反応が悪かったので、エンジンの掛かりが遅いのかもしれない。

春興Sではハイペースバランスを3,4番手先行、自身もハイペースバランスなので心肺機能は高いものを見せた。L1で12.3を差し切り圧勝したので、パワーと持続力見せた。2022年マイラーズCでは稍重でハイペースバランス、中緩みがなく消耗戦になったことで、トップスピードの質を問われずパワーと持続力でねじ伏せた。特に3,4コーナーで内から2頭目を回したことと、4コーナー出口でスペースが出来て、直線入り口ではスムースに外に出せた。

2022年安田記念ではスローバランスを中段のやや後ろから、直線L2で詰まってしまい伸びずに凡走、動きは良かったので詰まったことが敗因。2022年富士Sではスタート五分に出て中段から、直線スムースに伸びて2着、1着セリフォスに1㎏あげていたので高評価で良いと思う。

「マイルCへ向けて」好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、稍重だったがマイラーズCで同コース1着と好相性。この馬は非ノーザンF生産馬なので、休み明け2走目で上積みが見込める。悪材料はクラス負けの危険で、マイラーズCが稍重で2着がホウオウアマゾンだし、4着はベステンダンクなので、マイラーズCのレースレベルは高く評価できない。安田記念は詰ったので度外視して良いと思う。前走の富士Sは斤量背負って休み明けの割に2着に好走、セリフォスが安田記念4着だが古馬に4㎏貰っていたので、富士Sのレースレベルも未知数。

適性:竹++

<ソダシ>・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

”新馬戦”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”札幌2歳S”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。”アルテミスS”ではスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”阪神JF”ではややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて1着。”桜花賞”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”オークス”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年札幌記念”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”秋華賞”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年ヴィクトリアM”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年札幌記念”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年府中牝馬S”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。

「マイルCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:展開。

<心肺機能について>札幌2歳Sではハイペースバランスを中段の前から、このレースは1.9のハイペースだったので、自身でもハイペースバランスに入っている。これで押し切っているので心肺機能の高さを見せた。桜花賞ではややハイペースバランスを中段の前からで、自身のギリギリややハイには入っていたはずで、快勝したことから心肺機能の高さを見せた。

<パワーについて>アルテミスSでL2の坂部分で加速して引き離している、加速自体は0.3だが、ラップは10.9と悪くなかったので、パワーの高さを見せた。

<瞬発力について>アルテミスSでL2の加速が0.3と、坂部分であることを考えればまぁまぁの評価で良いと思う。

<トップスピードの質について>これもアルテミスSでL2が10.9と悪くはないが、この日は10RのキタサンブラックMで走破タイム1:32.8、上がり最速33.3が出ているので馬場が速かった。そこを考えると高評価は出来ないが、L2で後続を突き放したしまぁまぁの評価で良いと思う。2022年ヴィクトリアMでは先行して抜け出し、上がり3F33.4なのでやや高いトップスピードの質を見せた。

<持続力について>札幌2歳Sでハイペースバランスを中段の前から押し切ったし、アルテミスSでも3F戦を押し切っている。ただアルテミスSはL1で11.9迄落としているので、まぁまぁの評価で良いと思う。どちらかというと速いラップを持続するよりも、まぁまぁのトップスピードを長く維持する能力が高そう。阪神JFでは直線だけ含水率が上がった馬場で、パワーと持続力が活かせた格好で1着、2着サトノレイナスとはハナ差で運がある馬だと思う。桜花賞ではややハイペースバランスを中段の前から押し切り、持続力の高さを見せた。2021年札幌記念では平均バランスを2番手先行、後半4Fを全て11秒台で揃えて押し切ったので、持続力を見せた。

<その他について>札幌2歳SでもアルテミスSでも前半掛かっている、スタートは良いので位置取りの自由度はあるはずなので、折り合いの為にも内枠の方が良さそう。オークスでは直線入り口から伸びが悪く、L1で一気に失速したので距離適性が出てしまった。秋華賞ではゲート内で暴れて歯を負傷した、お母さんブチコの悪い面が出てきたのかもしれない。2022年札幌記念では中段のやや前から進めたが、直線全く伸びなかったので距離と馬場が合わなかった。2022年府中牝馬Sでは中段のやや前からスムースだったが、ゴール前で差されて2着。マイルベストになってきた。

好材料はコース適性で、阪神JF、桜花賞と同コースで勝っているので好相性。悪材料は展開面で、トップスピードの質は高い方ではないので、前半遅いと切れ負けする可能性がある。前走中緩みからの3F戦でイズジョーノキセキに差された、2㎏あげていたので額面通り受け取れないが、上がり勝負になると危ないと思う。

適性:松-

<ダノンザキッド>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はやや高い。

・トップスピードの質は高い、持続力はやや高い。

”新馬戦”では稍重でややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”東スポ杯2歳S”ではスローバランスをやや離れた追走集団の中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”ホープフルS”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに抜け出し1着。”弥生賞”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。”皐月賞”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線早々に一杯になって凡走。”2021年富士S”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年マイルCS”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線一瞬狭くなったが伸びて3着。”2022年中山記念”ではハイペースバランスを離れたメイン集団の中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年安田記念”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目をスムースに回して直線スムースだったがⅬ1で一杯。”2022年関屋記念”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。“2022年毎日王冠”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。

「マイルCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

<心肺機能について>現状では不明。

<パワーについて>新馬戦では阪神のL1でもしっかり粘って圧勝したし、東スポ杯2歳SでもL2の坂で恐らく10秒台に入っているので、パワーは十分にある。ホープフルSではL1の坂でしっかり伸びているのでパワーは十分にある。

<瞬発力について>東スポ杯2歳SでL2が10秒台のはず、1秒くらいの加速をしているので瞬発力はやや高い。

<トップスピードの質について>新馬戦でも中段のやや前からで直線圧勝、稍重でL2が自身11.0くらいのはず、かなりのトップスピードの質を見せた。東スポ杯2歳SでもL2は10秒台に入っているはずで、ここでもトップスピードの質は見せた。2021年マイルCSではL2の10秒台にしっかり対応しているので、トップスピードの質は見せた。

<持続力について>新馬戦では稍重で3F戦、L1が12.0だがここでは既に勝負が決まっていて流しているので、まともに追っていれば11秒台は楽に出ていたはず。東スポ杯2歳SでもL1でタイトルホルダーを引き離しているので、やや高いと思う。ホープフルSではL1の坂上でオーソクレースを突き放し、高い持続力を見せた。

<その他について>まず新馬戦で2着に下したワンダフルタウンが、京都2歳Sを快勝したので、新馬戦としてはレベルが高いと思う、これを圧勝しているのでこの馬のポテンシャルは相当だと思う。1点気になったのが直線入り口で内へ切り込んでしまったこと、制裁は受けなかったが内のダンツテリオスが内ラチに激突しているので、これは印象が悪いし右回りの不安は残る。2走目のレース選択が好印象で、東スポ杯2歳Sを選択してきた。当然皐月賞やダービーを見据えての輸送経験が目的で、休み明けプラス24㎏だったが負ける気はなかったはず。この辺りの厩舎の使い方には相当な期待を感じる。

弥生賞では休み明けで3着に取りこぼし、この時はゼッケンの下に汗が目立っていたので、前哨戦で仕上げ切っていなかった可能性がある。皐月賞ではパドックでも落ち着きがなく、ゲート裏では汗びっしょりで走れる状態ではなかった。2021年富士Sでは骨折休養明けでプラス22㎏、4着なのでマイル適性は見せたが、さすがに絞り切れていなかった。折り合いはついていたので外枠でも不安はない。

2022年中山記念では展開ではなく、輸送の影響が大きかったような負け方だった。2022年安田記念では2番手先行からL1で一杯になり凡走、ゲート裏では汗びっしょりで輸送の影響だと思う。2022年関屋記念では中段から、直線L3で反応が悪かったがL1で伸びて3着は確保した。この時も輸送があってゲート裏ではゼッケンの下に汗が目立っていた。2022年毎日王冠では汗は目立つほどではなかったが、ゲートを突破してしまい外枠発走になってしまった。再スタートが速く中段のやや前からスムース、直線も粘って3着なので相当な力を見せている。

ダービー前に骨折。

好材料はコース適性で、昨年のこのレースで3着に好走、輸送がない事はこの馬にとって大きな好材料だと思う。当然クラス負けの危険もない。悪材料は特になく、北村友騎手も新馬戦で乗っているので不安はない。

適性:松

コメント

  1. そだしれいなす より:

    こんばんは。我らが予備軍のダノンザキッド、いつも汗に注視しておりましたね。
    私は例の通り毎日王冠で狙いましたが、ゲート破壊して大外から飛び出し粘り切って3着というのは、可能性の塊ですな。人目が苦手で汗かいちゃうのかなと思いきや気合が乗り過ぎるのかな。あと暑がりなのかもで、傾向的には冬の方が着順よさそうですね。北村騎手がどう御すか。
    ソダシのお尻を追いかけてもらいましょう(`・ω・´)