2023年中山記念 全頭評価。その1。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

イルーシヴパンサー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 スローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
アスター賞 2着 稍重で平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線待たされてから伸びて2着まで。
フリージア賞 2着 スローバランスを3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線狭い内から抜け出しかかったが差せずに2着。
スプリングS 4着 重馬場でややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。
皐月賞 10着 平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
1勝クラス 1着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。持続力の高さを見せた。
鷹巣山特別 1着 稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。トップスピードの質を見せた。
ノベンバーS 1着 スローバランスを少頭数の中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
2022年東京新聞杯 1着 平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。トップスピードの質で差し切り。
2022年安田記念 8着 スローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年関屋記念 11着 稍重でスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年京都金杯 1着 ややハイペースバランスをスタートやや早く中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し差し切り。
アスター賞では稍重で平均バランス、直線で前が壁になり外に出すのに手間取り、L1でジリジリ来たが2着まで、パワーと持続力を見せた。フリージア賞では3番手先行、直線狭い内から抜け出しそうとしたが、逃げ馬を差せずに2着まで、トップスピードの質が低いことを見せた。スプリングSでは重馬場でバテ差す形で4着、パワーと持続力は見せたがクラス負けした感じ。皐月賞では後方からで全く勝負にならず、トップスピードの質が低いことを見せた。1勝クラスではハイペースバランスを中段からで、自身はややスローくらいなので心肺機能は見せていない。中緩みのない展開でL1までしっかり伸びたので、持続力はかなり高いものを見せた。

鷹巣山特別では稍重でスローバランスを中段の後ろから、L3からの11.3で差を詰めているのでやや高いトップスピードの質は見せたし、L1で逃げ馬を捉えたので持続力も見せた。ノベンバーSでは少頭数の中段から、スローからの3F戦でL3の11.1には対応したが、ここでは抜け出していないのでトップスピードの質はやや高いまで。L1で11.7を差しているので持続力は高いものを見せた。

2022年東京新聞杯では平均ややスローの流れを後方から、出して行く素振りも見せなかったので今後も末脚勝負に徹する可能性が高い。直線L2で10.5くらいを出していて、トップスピードの質が相当高いことを見せた。2022年安田記念ではスローバランスを後方からで届かず、GⅠでは流れないと勝負にならない。

2022年関屋記念ではスタート抜群だったが、中段のやや後ろに下げてしまった。乗り替りの乗り替りで思い切った騎乗が出来なかった。直線ではL2まで伸びたが、L3とL2が10秒台なので、自身はL4から11.0くらいを出していたはずで、L1苦しくなった感じ。スタートが偶々なのか今後に注意。

2023年京都金杯ではスタートやや早く中段のやや後ろから、直線馬場の良い最内が空いてスムースに抜け出し差し切り、中緩みの小さい展開だったのでトップスピードの質ではなく、持続力が活きた感じの差し切り。

「中山記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:コース適性。

好材料は距離適性で、ノベンバーSを勝っているし、2000mのフリージア賞で2着に好走しているので、1800mは守備範囲のはず。悪材料はコース適性で、中山コースは1勝クラスのアスター賞で2着があるが、スプリングS4着、皐月賞10着と府中に比べると不安がある。ミルコに乗り替わることで、スタートは期待できないので届くかどうかも不安。GⅢを勝っているので大きな不安はないが、今回は1線級がエントリーしているのでクラス負けの危険も若干ある。

適性:竹

シュネルマイスター ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力は驚異的に高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 スローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。スローバランスだがL2で0.8の加速をしているので、まぁまぁの瞬発力を見せた。
ひいらぎ賞 1着 ややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。4コーナーでやや狭くなったが、しっかり自分のコースを主張した闘志を見せたし、L2最速戦を持ったまま先頭に並びかけたので、やや高いトップスピードの質、やや高い瞬発力を見せたし、パワーも見せた。
弥生賞 2着 スローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。前半が遅過ぎて良さが出なかった。
NHKマイルC 1着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。前半の位置取りだけでなく、直線でソングラインを風除けにしたコース取りも完璧、持続力は驚異的。
2021年安田記念 3着 スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びたが3着まで。持続力の高さは見せたが、トップスピードの質で若干見劣った。
2021年毎日王冠 1着 平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。エアレーションの影響でパンパンの良馬場でなかったことがマッチした感じ。
2021年マイルCS 2着 スローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線壁になったように見えたが流れていたのでスムース、2着まで差してきた。
2022年安田記念 2着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線入り口でやや詰まってから伸び2着。
2022年スプリンターズS 9着 ハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線狭くなり凡走。
2022年マイルCS 5着 ややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線外に出せずに届かず。
ひいらぎ賞がややハイペースバランスで自身も平均には入っていたはず、これで中緩みがあたっとはいえ圧勝したので、心肺機能も見せている。パワーと持続力にまぁまぁのトップスピードの質も見せているので、レースレベルが上がった方が良さが出そう。NHKマイルCではハイペースを確認して中段から、収支ソングラインを見る位置で進め、風除けにしながら差し切り、自身は11秒台の半ばを連発しているので驚異的な持続力を見せた。

2021年安田記念では中段からでスムース、斤量は恵まれていたが初古馬戦でトップスピードの質では若干見劣った。2021年毎日王冠では平均バランスを後方から、まず出遅れてしまったのでスタートは今後に不安を残した。その上で安田記念で先着されたダノンキングリーに対して斤量差が2㎏縮まったが、逆転した要因は安田記念の時よりもエアレーションの影響があった馬場だと思う。パンパンの良馬場よりも軟らかい馬場の方が力が出せる感じ。

2021年マイルCSでは直線L2まで前が壁になっているように見え、進路変更しているがL2は10秒台で流れていたので詰まっていない。L2の10秒台に対応しているのでトップスピードの質は高いものを見せた。2022年安田記念ではスローバランスで、中段から直線入り口で一瞬詰まってから伸び2着、トップスピードの質を見せた。2022年スプリンターズSでは中段の後ろからで、内から3頭目を回してしまい、直線でも狭くなり凡走。2022年マイルCSではスタート五分に出て中段から、直線コースが無くなってしまい、L1から伸びたが届かず、瞬発力の低さを見せた。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:展開。

好材料はコース適性で、ひいらぎ賞で1着、弥生賞で2着と好走しているので好相性。もちろんクラス負けの危険はない。悪材料は展開で、2022年マイルCSで内枠から伸びなかった、この馬は瞬発力が低いが、持続力は高いので外枠から伸び伸び走らせた方が良い。なので枠順は重賞。

適性:松

スカーフェイス ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。  

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
刈谷特別 9着 ハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質が高くないことを見せた。
皆生特別 1着 重馬場で平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。少頭数で前を射程に入れられた。
2021年七夕賞 10着 稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
元町S 8着 スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず凡走。
岸和田S 1着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。良馬場だが重い馬場でパワーが生きた。
2021年チャレンジC 5着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。中段から流れ込むだけ。
2022年中山金杯 2着 スローバランスを中段のから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。パワーと持続力を見せた。
2022年小倉大賞典 5着 稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず。
2022年大阪杯 6着 ややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず。
2022年函館記念 3着 重馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。
2022年新潟記念 11着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年ディセンバーS 10着 稍重でハイペースバランスをスタート遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線詰まって凡走。
2023年中山金杯 11着 スローバランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年京都記念 8着 平均バランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
刈谷特別ではハイペースバランスだったがスピード負けした感じで伸びなかった。皆生特別では重馬場で平均バランスでトップスピードの質が問われなかった、後方からだったが少頭数で前から離されなかったので、バテ差しが届いた。2021年七夕賞では中段の後ろから届かず、自身はスローバランスだったので心肺機能は問われていないが、前までの間隔が空き過ぎて、この馬のトップスピードの質では勝負にならなかった。元町Sでは後方から届かず、この時は上がり3F32.9で全体2位の末脚だった。この傾向から前半はゆったり入った方が良いが、後方から届くほどのトップスピードの質は持っていない。

岸和田Sでは良馬場でも重い馬場で、トップスピードの質を問われず、少頭数で前を射程に入れられてので届いたが、斤量は恵まれていた。2021年チャレンジCでは中段から流れ込むだけで、上位3頭からはやや離された。2022年中山金杯ではスローからの5F戦をバテ差し、持続力とパワーを見せたが、この時は54㎏で1着レッドガランに2㎏貰っていた。

2022年小倉大賞典では稍重でスローからの5F戦、初手の位置取りが後ろになり届かなかった。2022年大阪杯では後方から、3,4コーナーは内目を通してロスなく回ってきたが、それでも届かなかったのでトップスピードの質で足りなかった。2022年函館記念ではスタートやや遅く後方から、重馬場でハイペースバランスをバテ差しになったが、届かず3着までなのでポジションが後ろ過ぎた。

2022年新潟記念ではスタート五分から中段のやや後ろ、スムースだったが全く伸びなかったのでトップスピードの質で見劣り。2022年ディセンバーSではスタート遅く後方から、稍重でハイペースバランだったのでバテ差しが決まる展開だったが、直線詰まってしまい凡走。2023年中山金杯ではスローからの5F戦で後方から届かず、展開が合わずトップスピードの質で見劣り。2023年京都記念では後方から、中緩みからの3F戦になりトップスピードの質で見劣り。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、昨年の中山金杯で2着に好走しているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、GⅡでは前走の京都記念で8着、GⅠの大阪杯では6着と届いていない。今回は1線級が揃うし届くかどうかも大きな不安。

適性:竹-