2023年クイーンS　全頭評価。その2。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

胎内川特別ではスタートやや早く押して押して逃げ切り、中緩みからの3F戦でL2が11.4なので、トップスピードの質は評価できない。弥彦Sではスタートやや早く突っ張って逃げ、中緩みからの4F戦で、L3からの11.4‐11.2で追いつかれたがL1の12.7で踏んばりハナ差の辛勝。持続力の高さを見せた。このレースは2F目が11.0なので前半はかなり速かったが、息を入れたことでゴールまで持ったので、心肺機能は高いものを見せた。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

元町Sでは実質スローからの3F戦になり4着。この時は直線で前が壁になっているが、L2が10.9で流れていたので詰まってブレーキはしていないので、影響はなかったはず。秋色Sではスタートで遅れて後方から、平均バランスだったが、中緩みからの3F戦で直線全く伸びなかったので、トップスピードの質で見劣り。

初音Sではスタートやや早く中段の前から、直線はL2で一旦タガノパッションに前に出られたが、L1で差し返して1着なので、トップスピードの質ではやや見劣り、持続力で上回っている。2023年阪神牝馬Sではスタートやや早く中段から、スローからの3F戦になったが、稍重でトップスピードの質が問われなかったことと、内優位の馬場で3着に好走した。

2023年メイSではスタート五分に出て中段の前から、中緩みの小さい展開だったが、L3からの11.3-11.4で見劣りここで前に離される。L1では盛り返しているのでバテてはいないので、トップスピードの質で見劣り持続力で勝った。

・トップスピードの質は低く、持続力はやや高い。

2021年札幌記念では中段の前からだったが伸びずに凡走した、プラス10kgで走れる状態ではなかったことと、3勝クラスを勝っていないクラス負けもあったはず。2022年府中Sではややハイペースバランスを離れたメイン集団の中段から、メイン集団は中緩みのない一本調子のラップ推移だったはずで、L1が12.2まで落ちる消耗戦になりトップスピードの質が問われず、持続力の高さで僅差2着まで持ってきた。

2022年江ノ島特別ではスローからの4F戦で届かず4着、L4から11.4-11.0-11.4-12.2でL1までバテていないが、トップスピードの質で見劣り。2022年クイーンSではスローバランスだが上がりの掛かる馬場状態で2着、3コーナー過ぎからショート捲りに行ってかなり外を回しているので、高い持続力を見せた。2022年府中牝馬Sでは直線スムースだったが、トップスピードの質で見劣り4着まで。

2022年福島記念ではスタート五分からバラケタ中段のやや前、自身はややスローくらいでバテ差しが決まった格好の2着。2023年愛知杯ではスローからの3F戦で、重馬場だがレースの上りが34.3という速さでスピード負け。2023年中山牝馬Sではスローからの5F戦だが、L3で一旦12.0に緩んでいる、ここで待たされてしまい瞬発力で見劣り届かなかった。