2024年マイラーズC 全頭評価。その1。

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下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<アリストテレス>・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

”すみれS”ではスローバランスをやや離れた3番手から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが差されて2着。”2020年プリンシパルS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年出雲埼特別”ではややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2020年小牧特別”ではスローバランスを3番手先行、3コーナー手前で先頭に立ち内目を回して直線は壮絶な叩き合いで1着。”菊花賞”ではスローバランスをやや離れたメイン集団の中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着。”2021年AJCC”では不良馬場でスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2021年阪神大賞典”では重馬場でややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年天皇賞(春)”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに4着まで。”2021年宝塚記念”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都大賞典”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年ジャパンC”ではスローバランスを逃げて凡走。”2021年有馬記念”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが6着まで。”2022年目黒記念”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 “2022年京都大賞典”では稍重だが実質超高速馬場でスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022有馬記念”ではスローバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年AJCC”ではスローバランスをスタート五分に出て中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。“2023年日経賞”ではスローバランスをスタートやや遅く中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年アルゼンチン共和国杯”ではスローバランスをスタートやや早く2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線直線スムースだったが伸びずに凡走。”2024年大阪城S”では平均バランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「マイラーズCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:近走の不振。

<心肺機能について>2021年AJCCで後半5Fのロンスパを押し切っているので、心肺機能は十分持っている。2021年天皇賞(春)でハイペースバランスを中段の前から、スムースだったが流れ込むだけ、3着争いはしていたので心肺機能は見せている。

<パワーについて>すみれSでL1の坂を苦にせず2着、この時の1着がレクセランスでクビ差なので、パワーは十分にある。2020年AJCCでは不良馬場で快勝、L1では13.3迄落しているのでかなり消耗したレースになったが、押し切っているのでパワーの高さは見せた。

<瞬発力について>出雲崎特別でも小牧特別でも出し抜けるほどの瞬発力は見せていない。

<トップスピードの質について>プリンシパルSで上がり33秒台に対応できずに凡走。好走している時も上がりが掛かる時だし、出雲崎特別では新潟なので33秒台を出しているが、トップスピードの質で勝負するタイプではない。2021年宝塚記念ではスローバランスを中段からスムースだったが伸びなかった、単純にトップスピードの質で見劣っただけでなく、クラス負けの懸念も出てきた。

2021年ジャパンCでは逃げてスローバランス、3コーナーでキセキが捲ったが付いて行かなかったので、トップスピードの質で見劣り。2021年有馬記念ではバテ差しの展開になったが、後方からで届かず、この馬のトップスピードの質ではバテ差しでも後ろからでは届かない。2022年目黒記念ではL3からの11.3‐11.2に対応できずに凡走。2022年京都大賞典では超高速馬場になってしまい、トップスピードの質で見劣り凡走。

2022有馬記念では中段のやや後ろから、良馬場でトップスピードの質で切れ負け。2023年AJCCではスタート出たが中段の後ろから、L2最速戦に対応できずに凡走。2023年アルゼンチン共和国杯では2番手先行したが、L3で11秒台に入って苦しくなっている。2024年大阪城Sではスタートやや遅く後方から、直線スムースだったが中緩みからの3F戦で届かず、トップスピードの質で見劣り。

<持続力について>小牧特別で早目先頭から押し切ったし、出雲埼特別でも3F戦を勝っているので、持続力はまぁまぁ。菊花賞でがL1までしっかり伸びて2着、この時はコントレイルとクビ差だったので持続力はまぁまぁ。2021年阪神大賞典では超ロンスパ戦になり、直線失速したので持続力はまぁまぁまで。2021年京都大賞典では8Fの超消耗戦になり、中段の前から2着に粘ったので持続力は化け物レベル。

<その他について>菊花賞では終始コントレイルをベタマークするルメール騎手の執念の騎乗で2着、スローからの3F戦だったのでレースレベルには疑問もあるが、近親にリンカーンが居る血統で長距離適正を見せた。2021年京都大賞典でこの馬の特徴がハッキリした感じで、恐らく古馬になりトップスピードの質が下がったんだと思う。ただ11秒台の後半ならば延々と持続できる、ある意味特殊な持続力を持っている。

2022年目黒記念ではスタート五分に出たが、豊騎手が控えて中段の後ろから、外枠もあってやや掛かり気味だったので、これを懸念して出して行かなかった感じ。この時は休み明けでプラス14㎏、トップハンデも堪えた感じ。2023年日経賞では全くレースにならずに凡走、これ以上は無理かも。

好材料はコース適性で、2019年になるがこのコースで未勝利戦を勝ち上がっている、まぁ4年以上前のことだし、未勝利戦なのでベストではないと思うが、久々のマイルで変わり身があるかもしれない。悪材料は近走の不振で、前走も1800mで届かず、スタートが遅く後方からになるので、トップスピードの質で見劣ってしまう。道悪で消耗戦になれば。

適性:梅

エアロロノア ・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
寺泊特別 3着 スローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
2020年11月1勝クラス 2着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。
2020年12月1勝クラス 1着 ややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
2勝クラス 1着 ややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線右に刺さりながら差し切り。
武庫川S 1着 スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
2021年マイラーズC 8着 ハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2021年リゲルS 1着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
2022年京都金杯 6着 ややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがジリジリまでで6着まで。
2022年六甲S 1着 稍重で平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。
2022年マイラーズC 5着 稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年安田記念 7着 スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年富士S 5着 平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。
2022年マイルCS 7着 ややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年京都金杯 2着 ややハイペースバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線やや待たされて2着。
2023年東京新聞杯 5着 平均バランスをスタート五分に出て中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず。
2023年マイラーズC 8着 ややスローバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年エプソムC 5着 稍重で平均バランスをスタート遅く後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。
寺泊特別では後方から届かず、L3から10秒台を連発したうえでL1は12.2迄落としたが、届かず3着なので持続力がやや足りないかもしれない。2020年11月1勝クラスでは中段やや後ろから届かず、この時はL1標識付近で前に居たイズジョーノキセキを捉えかけたが、L1で差を広げられたので持続力で見劣った感じ。2020年12月の1勝クラスでも、差し切ったがL1では減速率が大きくハナ差の辛勝だった。

2勝クラスでは中段やや前から押し切り、直線でやや右に刺さっていたので左回りの影響かもしれない。ここでもハナ差の辛勝でキレッキレのトップスピードの質は見せていない。武庫川Sでは中段からスムースに差し切り、ここでもL1が12.0をクビ差の辛勝だったし、詰まっていたアルティマリガーレに見劣ってしまったのは持続力の足りなさだと思う。2021年マイラーズCではL1ですぐ横に居たアルジャンナにはっきり見劣り、坂なのか持続力なのかは今のところ断定不能。

2021年リゲルSではスローからの4F戦を中段のやや後ろから、直線スムースに差し切り。Ⅼ2の11.2でもジリジリ差を詰めているので、やや高いトップスピードの質と持続力の高さを見せた。2022年京都金杯ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、直線スムースだったがジリジリしか伸びずに6着。直線入り口ですぐ後ろに居たザダルに大きく見劣り。この馬はキングカメハメハ産駒で5歳になったので、蓄積疲労が顕在化してきたかもしれない。

2022年六甲Sでは稍重で平均バランスを中段から、直線L2で差を詰めているので自身10秒台は出ているが、この区間は下り坂で誤魔化せた感じ。2022年マイラーズCでは中段の後ろから、3,4コーナーで内から3頭目を回していたので、直線伸びずに5着まで。トップスピードの質も落ちてきた感じがある。

2022年安田記念ではスローバランスをを後方からで出番なし、上がり最速なので3F戦ならまだトップスピードの質を発揮できそう。2022年富士Sでは中段のやや後ろから、平均バランスだが中緩みがあったので展開は合っていたが、休み明けでトップスピードの質がイマイチで届かず。

2022年マイルCSではスタート遅く中段の後ろから、3,4コーナーで中段まで上がり直線スムースだったが、L1が11.6で届かなかった。キレッキレのトップスピードの質がないので、バテ差し待ちになる。2023年京都金杯ではややハイペースバランスをスタート五分から中段のやや前、直線で前が壁になりやや待たされてしまい2着まで。ややハイペースバランスで中緩みが小さかったことで、キレッキレのトップスピードの質を求められなかったことが好走の要因だと思う。

2023年東京新聞杯ではスタート五分に出たが中段の後ろから、中緩みがなく押し上げられなかったので、届かなかった。2023年マイラーズCではややスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回したこともあり、直線伸びなかった。トップスピードの質でも見劣ったので、バテ差しが決まる展開待ち。2023年エプソムCではスタート遅く後方から、直線が重くバテ差しになって5着まで持ってきたが、もっと消耗戦にならないと届かない。

「マイラーズCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、長休去勢明け。

好材料はコース適性で、未勝利戦を京都1800mで勝っているし、マイルは阪神でリステッドを2勝しているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、このレースは3年連続で出走しているが、5、5.8着と好走できていない。富士Sでも5着なのでGⅡだとやや苦しい感じ。今回は10か月ぶりのレースで、もともとこの馬は休み明けが良くない社台F生産馬、富士Sの5着やポートアイランドS7着も休み明けだった。加えて去勢明けになるので、いきなり走れるかどうか不安。

適性:竹-

エエヤン ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。   

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 3着 スローバランスをスタート遅く中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが3着まで。
未勝利戦① 5着 ハイペースバランスをスタート早く逃げ体勢、掛かり気味で3,4コーナー内目を回し、直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。
未勝利戦② 1着 ハイペースバランスをスタートやや早く中段の前から掛かり気味、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
1勝クラス 1着 スローバランスをスタートやや早く2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し持ったまま圧勝。
ニュージーランドT 1着 稍重でややハイペースバランスをスタートやや早く中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
NHKマイルC 9着 稍重でハイペースバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー内目を回して直線詰まってしまい凡走。
2023年毎日王冠 8着 スローバランスをスタートやや早く中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年マイルCS 10着 ややスローバランスをスタート早く中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年阪神C 14着 ハイペースバランスをスタート早く先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2024年中山記念 13着 稍重でハイペースバランスをスタートやや早く2番手先行、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2024年ダービー卿CT 2着 ややスローバランスをスタート早く離して逃げ体勢、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。
新馬戦ではスタート遅く中段の後ろから、スローからの3F戦でL2では先頭に立ったが、L1で差されてしまったので、トップスピードの質を持続力する部分でやや見劣った感じ。未勝利戦①では掛かり気味に逃げて凡走、後方を離す逃げだったがL2で一杯になったので距離の問題かもしれない。未勝利戦②ではスタートやや早く中段の前から、ハイペースバランスを中段の前から押し切ったので、心肺機能とパワー―、持続力の高さを見せたし、マイルがベストの可能性がある。

1勝クラスではスタート早く2番手先行、若干掛かっていたがミルコが抑えて宥めていた。スローからの4F戦になりL2の11.1はこの馬のラップなので、やや高いトップスピードの質を見せたし、パワーと持続力の高さを見せた。ニュージーランドTではスタートやや早く中段の前から、稍重でややハイペースバランスを押し切ったので、心肺機能とパワー、持続力の高さを見せた。

NHKマイルCでは中段の最内から、直線で詰まってしまい凡走。2023年毎日王冠ではスタートやや早く中段のやや前から、直線スムースだったがL1で伸びが鈍り凡走、トップスピードの質が高くないことと、馬場の中目を回したこと、休み明けと3重苦だった。2023年マイルCSでは直線で切れ負け、トップスピードの質で見劣り。2023年阪神Cではハイペースバランスを先行して凡走、心肺機能で見劣り。

2024年中山記念ではスタートやや早く2番手先行、4コーナー入り口で外に流れてしまい距離ロス、直線スムースだったが全く伸びなかったので、距離が長い可能性とクラス負けの両方が敗因だと思う。2024年ダービー卿CTではスタート早く、初手は中段の前辺りで様子を見ていたが、行く気になって先頭へ行き、離して逃げてややスローバランス。中緩みのない展開に持ち込んで粘って2着、持続力とパワーを見せた。

「マイラーズCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、前走のダービー卿CTで久々に2着に好走、マイルは3勝しているので好材料で良いと思う。悪材料はクラス負けの危険で、前走のダービー卿CTがGⅢだが、まず相手が弱い。1着がパラレルビジョン、3着がアスクコンナモンダで重賞では初めて好走した馬。4着のニシノスーペリアも前走は条件戦だったので、相手関係に恵まれている。加えて展開的にもややスローバランスを、離して逃げられたのでかなり恵まれた。メンバーが揃うGⅡでは苦しくなりそう。

適性:梅