2024年安田記念 全頭評価。その1。

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下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ウィンカーネリアン>・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。  ・休み明けでも走る。

”新潟2歳S”ではスロバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”芙蓉S”ではスローバランスを逃げて2着。”セントポーリア賞”ではスローバランスを逃げて凡走。”弥生賞”では重馬場でややハイペースバランスを逃げて凡走。”3歳1勝クラス”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し1着。”皐月賞”ではハイペースバランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線粘って4着。”ダービー”ではスローバランスを逃げて凡走。”2021年若潮S”では平均バランスを逃げて2着。”2021年幕張S”ではややハイペースバランスを逃げ切り。”2022年六甲S”では稍重で平均バランスを逃げて6着。”2022年谷川岳S”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目をスムースに回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年米子S”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年関屋記念”では稍重でスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年マイルCS”ではややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年東京新聞杯”では平均バランスを逃げ切り。”2023年安田記念”ではややスローバランスをスタート早く逃げ体勢、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL2で捕まり凡走。”2023年毎日王冠”ではスローバランスをスタート早く逃げ体勢、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが凡走。”2024年東京新聞杯”では平均バランスをスタート早く逃げて2着。”2024年高松宮記念”では重馬場でややスローバランスをスタートやや早く2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。

「安田記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:騎手不安。

<心肺機能について>重馬場の弥生賞でハイペースバランスを逃げて凡走している、4コーナー入り口で一杯になってしまったので、前半無理をしてしまうと後半持たないんだと思う。これは3歳1勝クラスを勝った時に、前半がドスローで後半5Fのロンスパを押し切ったことで証明されたと思う。皐月賞ではやや離れた2番手先行で、自身もややハイペースバランスに入っているはず。これでしっかりと粘って4着なので、上位2頭には離されたが悪くない心肺機能を見せた。2021年若潮Sでは平均バランスを逃げて2着、ただこのレースは1着カラテに0.5秒離されていて、自身は後半でかなり落としているので、心肺機能は評価できない。2021年幕張Sではややハイペースバランスを逃げ切り、心肺機能の高さを見せた。2024年東京新聞杯ではスタート早く逃げて2着、中緩みの小さい展開にして僅差2着なので、まぁまぁの心肺機能を見せた。

<パワーについて>3歳1勝クラスで中山を勝っている、L1の坂をバテ差す形で押し切ったので、十分なパワーを見せた。

<瞬発力について>セントポーリア賞では凡走しているが、L4から0.8の加速をしている、平坦部分の加速なのでまぁまぁの評価でいいと思うが、この時もスローバランスなので流れてしまえば、瞬発力も鈍るはず。

<トップスピードの質について>新潟2歳S,セントポーリア賞で凡走している、新潟2歳Sでは中段の後ろから全く伸びず、セントポーリア賞では逃げたがスローバランス、3F戦で直線後ろからバンバン差されてしまったので、トップスプスピードの質は低い。2022年谷川岳Sではスローからの4F戦を先行押し切り、新潟なのでトップスピードの質は評価できないが、L3,L2の10秒台に持ったまま対応しているので、トップスピードの質はまぁまぁで良いと思う。

2022年関屋記念では先行押し切り、スローからL3、L2で10秒台を出してきたが、谷川岳S同様このコース限定と考えた方が良さそう。2022年マイルCSではスタート速かったがなぜか下げてしまい中段の前から、ややスローバランスに付き合ってしまい、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り凡走。

2023年安田記念では逃げたが中緩みを作る謎騎乗で凡走。2023年毎日王冠では逃げたがスローに落としてしまい凡走。2024年高松宮記念ではスタートやや早く先行したが、重馬場でややスローバランスを容認してしまい、トップスピードの質で見劣り4着まで。

<持続力について>3歳1勝クラスでは5F戦を押し切っているので悪くはない、ただこのレースは前半が遅過ぎて評価の対象にはしにくい。芙蓉Sでは3F戦で外を回したオーソリティにボロ負けしたので、トップスピードを持続できていない。2022年米子Sでは平均バランスを先行押し切り、中緩みの小さい展開でⅬ1が12.2まで落ちる消耗戦を、持続力で押し切った。

<その他について>スクリーンヒーロー産駒なので重馬場で期待値が上がるが、弥生賞では凡走してしまった。単に重馬場で期待値が上がるのではなく、前半がスローになることも必要条件なのだと思う。これを証明する形になったのが皐月賞で、この時は稍重で自身ややスローバランスだった、

弥生賞では重馬場で自身が逃げてハイペースバランスなので、前半ゆったり入らないと後半失速してしまう。スクリーンヒーロー産駒はまさにこれで、距離こそ違うがクリノガウディ―そっくりの特性。ダービーでは逃げたが向正面で捲られ、直線早々に一杯になり凡走、休み明け4走目で疲労の影響だと思う。2022年六甲Sでは右前挫跖で取り消し後の約1年振り、プラス16㎏だったので太目残しだった。

2021年若潮Sと2021年幕張Sは同じ中山マイル戦で、中身が大きく異なる。若潮SではL2で11.1を出したことで、L1で一杯になってしまったが、幕張SではL2が11.4なので、馬場状態を考えれば速いラップを踏んでいない。なので速いラップを踏むと一気に足に来る、AT値が低いタイプだと思う。

2022年米子Sではゲート内で立ち上がった、スタートに影響はなかったが、タイミング次第では遅れることもありそう。2022年マイルCSではゲート内で立ち上がったが、スタートは上手く決めている。2023年東京新聞杯ではスタート五分に出て逃げ切り、平均バランスで中緩みのない展開に持ち込み押し切ったので、まぁまぁの心肺機能と高い持続力を見せた。

この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは良くない。2か月の間隔だった新潟2歳S、常総Sが凡走、更に間隔が長かったセントポーリア賞、2020年2月の2勝クラスでも凡走している。2022年関屋記念では2カ月の間隔で快勝したので、2か月なら走れる。

好材料はコース適性で、東京新聞杯で1,2着と同コースで好走している。悪材料は騎手不安で、昨年の安田記念も中緩みを作る謎騎乗で凡走、三浦騎手の継続騎乗は大きな不安材料。

適性:竹+

エアロロノア ・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや高く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
寺泊特別 3着 スローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
2020年11月1勝クラス 2着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。
2020年12月1勝クラス 1着 ややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
2勝クラス 1着 ややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線右に刺さりながら差し切り。
武庫川S 1着 スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
2021年マイラーズC 8着 ハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2021年リゲルS 1着 スローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
2022年京都金杯 6着 ややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがジリジリまでで6着まで。
2022年六甲S 1着 稍重で平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。
2022年マイラーズC 5着 稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年安田記念 7着 スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年富士S 5着 平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。
2022年マイルCS 7着 ややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年京都金杯 2着 ややハイペースバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線やや待たされて2着。
2023年東京新聞杯 5着 平均バランスをスタート五分に出て中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず。
2023年マイラーズC 8着 ややスローバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年エプソムC 5着 稍重で平均バランスをスタート遅く後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。
2024年マイラーズC 4着 ハイペースバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。
寺泊特別では後方から届かず、L3から10秒台を連発したうえでL1は12.2迄落としたが、届かず3着なので持続力がやや足りないかもしれない。2020年11月1勝クラスでは中段やや後ろから届かず、この時はL1標識付近で前に居たイズジョーノキセキを捉えかけたが、L1で差を広げられたので持続力で見劣った感じ。2020年12月の1勝クラスでも、差し切ったがL1では減速率が大きくハナ差の辛勝だった。

2勝クラスでは中段やや前から押し切り、直線でやや右に刺さっていたので左回りの影響かもしれない。ここでもハナ差の辛勝でキレッキレのトップスピードの質は見せていない。武庫川Sでは中段からスムースに差し切り、ここでもL1が12.0をクビ差の辛勝だったし、詰まっていたアルティマリガーレに見劣ってしまったのは持続力の足りなさだと思う。2021年マイラーズCではL1ですぐ横に居たアルジャンナにはっきり見劣り、坂なのか持続力なのかは今のところ断定不能。

2021年リゲルSではスローからの4F戦を中段のやや後ろから、直線スムースに差し切り。Ⅼ2の11.2でもジリジリ差を詰めているので、やや高いトップスピードの質と持続力の高さを見せた。2022年京都金杯ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、直線スムースだったがジリジリしか伸びずに6着。直線入り口ですぐ後ろに居たザダルに大きく見劣り。この馬はキングカメハメハ産駒で5歳になったので、蓄積疲労が顕在化してきたかもしれない。

2022年六甲Sでは稍重で平均バランスを中段から、直線L2で差を詰めているので自身10秒台は出ているが、この区間は下り坂で誤魔化せた感じ。2022年マイラーズCでは中段の後ろから、3,4コーナーで内から3頭目を回していたので、直線伸びずに5着まで。トップスピードの質も落ちてきた感じがある。

2022年安田記念ではスローバランスをを後方からで出番なし、上がり最速なので3F戦ならまだトップスピードの質を発揮できそう。2022年富士Sでは中段のやや後ろから、平均バランスだが中緩みがあったので展開は合っていたが、休み明けでトップスピードの質がイマイチで届かず。

2022年マイルCSではスタート遅く中段の後ろから、3,4コーナーで中段まで上がり直線スムースだったが、L1が11.6で届かなかった。キレッキレのトップスピードの質がないので、バテ差し待ちになる。2023年京都金杯ではややハイペースバランスをスタート五分から中段のやや前、直線で前が壁になりやや待たされてしまい2着まで。ややハイペースバランスで中緩みが小さかったことで、キレッキレのトップスピードの質を求められなかったことが好走の要因だと思う。

2023年東京新聞杯ではスタート五分に出たが中段の後ろから、中緩みがなく押し上げられなかったので、届かなかった。2023年マイラーズCではややスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回したこともあり、直線伸びなかった。トップスピードの質でも見劣ったので、バテ差しが決まる展開待ち。

2023年エプソムCではスタート遅く後方から、直線が重くバテ差しになって5着まで持ってきたが、もっと消耗戦にならないと届かない。2024年マイラーズCではスタート五分に出て中段のやや後ろから、去勢の効果か折り合いが付いていて、直線伸びたが初手の位置取りが後ろだった為に届かず4着まで。気性が改善されたしトップスピードの質はまずまず。

「安田記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:届くかどうか。

好材料はコース適性で、2年前のこのレースで7着だが、0.2秒差なのでコース適性は良いし、マイルも4勝しているので距離適性も良い。悪材料は届くかどうかで、後ろからになってしまうので、届かない可能性が高い。前走は去勢の効果か折り合いが付いていたので、スタート五分に出れば届く位置を取れるかもしれない。クラス負けのの危険はあるが、大きな不安ではない。

適性:竹++

エルトンバローズ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。  

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
中京未勝利戦 9着 スローバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線ズム―スだったが伸びずに凡走。
阪神未勝利戦① 2着 稍重でややハイペースバランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。
阪神未勝利戦② 1着 稍重でハイペースバランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
1勝クラス 1着 スローバランスをスタート五分に出て少頭数の2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
ラジオNIKKEI賞 1着 平均バランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
2023年毎日王冠 1着 スローバランスをスタートやや早く中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。
2023年マイルCS 4着 ややスローバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。
2024年中山記念 7着 稍重でハイペースバランスをスタートやや遅く中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
中京未勝利戦では中段のやや前から、スムースだったが4コーナーで手応えが悪くなっているので、距離が長かった可能性がある。阪神未勝利戦①ではスタート五分に出て中段の前から、稍重で2F戦になり11.4-11.4に見劣り2着、トップスピードの質が高くないことを見せた。阪神未勝利戦②では中段の前からスムースに差し切り、稍重でハイペースバランスになり、L1が12.2まで落ちたことで、パワーと持続力で差し切った。

1勝クラスでは先行押し切り、スローからの4F戦でL2で11.1に対応しているが、高速馬場だったのでトップスピードの質はまぁまぁくらい。ラジオNIKKEI賞ではスタート五分から中段の前、平均バランスで中緩みが小さい展開で押し切った。L1が12.1まで落ちているので、まぁまぁの心肺機能と高いパワーと持続力を見せた。

2023年毎日王冠ではスタートやや早く中段から、直線最内からスムースに抜け出し差し切り、内優位だった可能性がある。2023年マイルCSでは中段のやや前から、スムースだったがトップスピードの質で見劣り4着、持続力は高いものを見せた。2024年中山記念ではスタートやや遅く中段の前から、スムースだったが伸びずに凡走。この時は休み明けでプラス8㎏と、前哨戦で仕上げて来なかった。

「安田記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:海外帰り、クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、毎日王冠を勝っているし、マイルは2勝しているので好相性で良いと思う。悪材料は海外帰りで、中1か月ちょっとで態勢が整うかどうか。ヴィクトリアMでもナミュールが、海外から中1か月強で凡走したので、非ノーザンF生産馬だし不安が大きい。クラス負けの危険もあって、毎日王冠を勝っているが3歳時で、2着ソングラインに実質4㎏、3着シュネルマイスターにも3㎏貰っていた。マイルCSでも1㎏貰って4着。年明けの中山記念では、3着ジオグリフと4着ソールオリエンスに1㎏貰ってボロ負け、メッキが剥がれてしまった印象がある。

適性:梅