2025年皐月賞 回顧。

競馬ランキング  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング


走破時計 1:57.0   前半1000m  59.3  上がり3F 34.8

まずは馬場状態ですが、良馬場でした。それも超高速馬場ですね。金曜日、土曜日と散水していますが、含水率はほとんど変わらず、クッション値は弱冠ですが上がっています。走破時計からかなり軽い馬場だったはずで、スピード能力がモロに求められたレースだったと思います。まさに”速い馬が勝つ”皐月賞でした。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

ピコチャンブラックの石橋騎手は、藤岡佑騎手のようなことをやりましたね。2F目が10.2秒で、これでは初手の段階で足を使い切っていたはずです。2022年の大阪杯、ジャックドールが逃げましたが2F目が10.3でした。揉まれたくないのは分かりますが、無謀なラップを踏んでしまっては、そもそも勝負になりませんから、ペース認識の悪さで馬の足を引っ張りましたね。

ファウストラ―ゼンが捲り始めたのが2コーナー、さすがにタイミングが悪過ぎますね。自身は4F目辺りから11秒台に入ったはずだし、L5の11.4は自身の物なので、いくら超高速馬場とは言えあまりにも苦しいラップを連発しています。

逃げたのはピコチャンブラック、ジュタ、ジーティーアダマンが先行。中段の前からクロワデュノール。中段のやや前からドラゴンブースト、ニシノエージェント、アロヒアリイ。中段からジョバンニ、ミュージアムマイル、サトノシャイニング。中段のやや後ろからエリキング、ヴィンセンシオ。中段の後ろからマスカレードボール、フクノブル―レイク。後方からカラマティアノス、キングスコール、マジックサンズ、ファウストラ―ゼンという並びでした。

スタートが遅かったがキングスコール、ファウストラ―ゼン、マジックサンズですね。マスカレードボールとアロヒアリイもやや遅かったですね。早かったのがジュタ、やや早かったのがサトノシャイニング。他は五分くらいでした。

1コーナーの手前でマスカレードボールが挟まれて下がってしまいました。内からエリキング、外からフクノブル―レイクに来られて、相互接触のような感じでした。

クロワデュノールは2F目で自身10.3位のラップを踏んでいますね。これはちょっと速かったですね。北村友騎手は単勝1.5倍で、相当プレッシャーを感じていたんでしょう。初手で無理をした感じで、仕掛けも速かったことを考えると、この2着は驚異的な強さですね。

ミュージアムマイルは中段から、前に馬を置いて風除けを作り、初手も無理をしなかった。完璧な位置取りですね。逆にヴィンセンシオはスタート五分に出ましたが、ルメール騎手が促していなかったので、先行策は考えていなかった感じですね。

4コーナーです、2コーナーからファウストラ―ゼンが捲り、アロヒアリイがこの捲りに乗ってきました。ファウストラーゼンにピコチャンブラックが併せて、並んで先頭。3コーナーからクロワデュノールが先捲りに行き、ミュージアムマイルは馬群の中でステイ。マスカレードボールもここでは動きませんでした。

向正面でニシノエージェントが外へ流れたことで、ジョバンニが大きな不利を受けました。この煽りでミュージアムマイル、サトノシャイニングも接触がありましたね。

直線Ⅼ1標識付近です、ピコチャンブラックが直線入り口で一杯になり、ファウストラ―ゼン、ジュタが先頭。これにクロワデュノールが伸びて先頭に立ちます。ミュージアムマイルが4コーナー出口で外へ行きコース確保、スムースに加速開始。この後ろからジョバンニとマスカレードボールが伸びてきます。

ここからクロワデュノールが抜け出したところ、L1区間でミュージアムマイルがぐんぐん差を詰めて差し切り。ジョバンニが伸びますが、マスカレードボールに差されて4着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はミュージアムマイル、モレイラ騎手お見事。正直って馬単体の評価ではミュージアムマイルよりも、クロワデュノールの方が上の評価。まず初手の段階で、2F目の10.2に付き合わなかったこと、クロワデュノールが3コーナーから先捲りに行ったのに対して、ミュージアムマイルは4コーナー出口まで内目を回して、馬群の中で風も受けていませんでした。あらゆるロスを最小限にして差し切った、こんな感じの展開でしたね。道中は何度かぶつけられるシーンもありましたが、怯むことなく自分のポジションを主張できたことは、精神面の強さですね。トップスピードの質、パワーと持続力を高いレベルで見せました。

2着はクロワデュノール、負けて強しですね。この展開で前に行って良く2着に残ったなという感じ。特に3コーナーからの先捲りは最悪のタイミングで、3コーナーではまだ向かい風だったはずなので、単に長く足を使わされただけでなく、向かい風の抵抗もあり、相当苦しいレースをしています。自力の高さはこの世代屈指です。

3着はマスカレードボール、ホープフルSの凡走は、初の右回りが原因かもしれませんね。今回は1コーナー手前で大きな不利があったし、だからこと直線まで足が溜まったということも言えますね。トップスピードの質と持続力、パワーを見せたので、左回りで距離さえ持てばダービーが楽しみですね。

4着はジョバンニ、向正面で大きな不利がありましたね。それでも差のない4着なので力は示しました。ただ勝ち切るイメージがないんですよね。どんなレースにも対応できる適性の幅があるが、勝ち切るような力強さがない。今後も”好走すれども勝ち切れず”こんなレースが続きそうです。1世代に1頭はこういうタイプが居ますね。

5着はサトノシャイニング、終始馬群の外を回したし、ぶつけられるシーンもあったのでこの着順でも及第点ですね。多少の不利をはねのけるほどの力はない感じだし、ダービーに向けて上積みも期待できないですね。

ヴィンセンシオは9着、前に行かなかったのは作戦だった感じですね。直線も伸びていないので、差しに回っては勝負にならない感じですね。

馬券の方はハズレ、期待したヴィンセンシオが先行しなかったので、展開予想が崩壊しました。次回はマイラーズCの予定です。

競馬ランキング  ←押して応援してくださいね~

競馬ランキング