馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、10Rの葉山特別が2勝クラスのマイル戦で1:33.3なので、超高速という感じではなく標準からやや高速という感じ。明日は終日雨の予報はなく馬場が悪化する心配は必要ないでしょう。風については南の風5mという予報です、向正面からスタンドへ向けて風が吹くということ、1，2コーナーで先行している馬には影響があるかもしれませんね。
◎サリオス
○コントレイル
▲ヴァルコス
△ワーケア
★アルジャンナ
☆ビターエンダー
Xダーリントンホール
xガロアクリーク
3連単 ⑤⑫＝⑤⑫ー②③⑧⑨⑪⑰ 12点
逃げるのはコルテジア、2番手にビターエンダー外からディープボンド、中段の前からコントレイル、サリオス、ウインカーネリアン。中段からヴェルトライゼンデ、ダーリントンホール、マンオブスピリット、アルジャンナ、ガロアクリーク、ヴァルコス。中段の後ろからワーケア、レクセランス、サトノフラッグ。後方からサトノインプレッサ、マイラプソディ、ブラックホールという並びを想定。
逃げるのはコルテジアを想定しました、何が何でも逃げたいというタイプは居ないので、コントレイルと同じノースヒルズのコルテジアがレースを作るのではないかと思います。コルテジアの鞍上は松山騎手なのでペース認識に関しては非常に高いものを持っています、なのでレースが壊れるようなハイペースや超スローペースに落とすようなことはないと思います。当然コントレイルが走りやすいペースを作ってくるはずで、その辺りはディープボンドにも言えると考えています。
さらにディープボンドもノースヒルズの馬です、外目の枠に入ったことで内へ切り込みながら中段の各馬を抑えるような位置取りをしてくると思います。コントレイルはコルテジアとディープボンドに守られるような形で中段の前・最内をロスなく進め、これをマークする形でサリオスがその外に張り付くと思います。ウインカーネリアンが外から中段の前を取りに行きますが、8枠に入ってしまったためにここまで上がれるかどうか未知数です。
中段の前をコントレイルとサリオスが固めるために、中段以降の各馬は必然的にこの2頭の動き出しに大きく影響されるはずです、早目に動いてしまえば目標にされますし動かなければ届きません。 ヴェルトライゼンデはコントレイルをすんなりとマークできるポジションがとれると思います、その外にダーリントンホール、ガロアクリークがその後ろから続くのではないでしょうか。アルジャンナやワーケアは中団やや後ろあたり、サトノフラッグ、サトノインプレッサ、マイラブソディあたりは後方からになると思います。
4コーナーから直線入り口です、コルテジーアが先頭で直線に入ってきますが、ディープボンドの外からウインカーネリアンあたりが仕掛けてくるようだと、ディープボンドは当然ウインカーネリアンを外に張り出します。このスペースはサリオスにとっては最もありがたいスペースで、ビターエンダーを抑える形で直線に入って来られそうです。もちろんビターエンダーの横まで上がるのではなく、コントレイルの頭を押さえるような位置取りをしてくるはずです。レーン騎手の思惑としてはギリギリまでコントレールを内に閉じ込めておきたいと考えているのではないでしょうか、自身のすぐ後ろにガロアクリークやダーリントンホール辺りが位置してくれていれば、それらがコントレールを内に閉じ込める役割を果たしてくれるので、その場合は早目にスパートするかもしれません。
外からマンオブスピリットなどもウインカーネリアンに続くと思いますが、この部分で外から上がっていってしまうと、かなり苦しくなるはずです。青葉賞で外から上がっていったヴァルコスは、前走同様ロスの多い競馬をしてしまうのか、前走の反省を生かして外に行かずに我慢するのか三浦騎手したいです。コルテジアのペース次第ですが、内の各馬のスペースはかなりタイトになりそうで、この辺りで直線のコース取りに決着をつけておかないと、詰る危険性がかなり高まると思います。
アイビーステークスのレースぶりからも、ワーケアのルメール騎手はこの辺りから外を意識したコース取りをしそうです。土曜日の葉山特別で外から差し切っているので、外からでも不利はないというイメージを持っているのではないでしょうか。サトノフラッグとマイラプソディも外からスムーズに直線に入ってきそうです。
直線L2標識付近です、コルテジアに対してサリオスがこの辺りで一気に抜け出して先頭に立つと思います、コントレイルはビターエンダーがコルテジアの外へ行くようならば、内を狙ってくるかなと思います。当然コルテジアはコントレイルにインコースを空けるはずです。間からダーリントンホール、ガロアクリークがサリオスを追いかけますが、瞬発力の差で間隔が開いてしまうと思います。外からはワーケアがスムースに追い込み態勢に入れるのではないでしょうか。
ヴェルトライゼンデ、アルジャンナ、レクセランスなどはかなりコースが限定されそうで、スムースに加速できるかどうか微妙です。 この辺りではウインカーネリアンなどもまだまだ頑張っているはずなので、2列目辺りの馬群はかなりタイトになってしまいそうです。 後方から脚を溜めるサトノインプレッサやブラックホールですが、トップスピードの質が足りないためになかなか伸びないと思います、同じようにサトノフラッグあたりもここでは伸びあぐねてしまうのではないでしょうか。
直線L1標識付近です、サリオスがL2部分で一気に抜け出したところ、内からコントレイルがトップスピードの質と持続力の高さを生かして捕まえに行きます。 ビターエンダー、ガロアクリーク、ダーリントンホール、ヴァルコスあたりがこれを追いかけますがどこまで迫れるか。トップスピードの質ではサリオスとコントレイルに互角に対応できる可能性があるワーケアが、外からどこまで伸びてくるかが焦点です。
では一頭ずつ見ていきます。
◎サリオス ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料：コース適性。 悪材料：特になし。美浦w38.9-12.3、持ったまま併入、バランス良い。
皐月賞では2着と好走していますし、朝日杯FSでもハイペースバランスを先行して押し切るという非常に強い内容でした。府中ではサウジアラビアRCで圧勝しているのでコース適性も高く、これまでの実績を考えるとコントレイルと並んでこの世代では抜けた存在ではないかと思います。レーン騎手が前走からの継続騎乗というのも大きなプラス材料で、距離さえ持てばこの2頭で決まるのではないかと思っています。
○コントレイル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料：コース適性。 悪材料：特になし。栗東坂路37.9-12.4、単走持ったまま、バランス良い。
皐月賞は非常にロスの多い競馬でしたが、外から力でねじ伏せてしまったのでやはりこの世代では抜けた存在だと思います、 府中では東スポ杯で圧勝しているのでコース適性も高く、前走の走りからも距離不安も感じません。先行できる脚質なのですんなりと中段の前あたりを取れれば、 コルテジアとディープボンドが同じノースヒルズの馬なので、うまくレースを作ってもらえれば当然1着馬まであると思います。皐月賞でも3着以下を大きく離しているので、多少不利があったとしても2着は外さないと思います。
▲ヴァルコス ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。好材料：コース適性。 悪材料：騎手不安。栗東坂路40.0-12.8、単走持ったまま、バランス良い。
前走の青葉賞では3コーナー入り口で外から押し上げて全体のペースが一気に速くなりました、これで馬群の外を回されてしまいましたが直線粘って2着でした、非常にロスの多い競馬でしたが2着に粘った力はかなりのものです。コース適性は前走で証明されていますし、一番強い競馬をしています。未だに上位の2頭とは未対戦なので、未知の魅力に賭けてみたくなります。特にお父さんがノヴェリストなので2400mで 、スピードを持続するような展開になった時にこの血統が生かされるような気がします。
△ワーケア ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。好材料：コース適性。 悪材料：・・・。美浦w38.4－12.2、強め1馬身先着、ややバランス悪い。
弥生賞で重馬場の中2着だったことで皐月賞をパスしてダービーに矛先を絞ってきました、元々東京競馬場では新馬戦、アイビーSと上り3F33秒台前半で圧勝しています、コース適性は抜群に高いものを見せているので、皐月賞を見送ったことがプラスに出る可能性が十分にあります。府中での2戦は稍重と重馬場でした、それで3F33秒台前半ということは馬場状態はそこまで悪くなかったはずですし、道悪表記だったことで前半がかなり遅く入ったことも事実です。ホープフルSは3着でしたが、コントレイルから0.5秒も離されているので、この間に何頭の馬が入ってくるかによってこの馬の着順が大きく変わります。
★アルジャンナ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。好材料：コース適性。 悪材料：・・・。栗東坂路38.6-12.4、やや強め併入、バランスは良い。
東スポ杯でコントレイルの2着になったのがこの馬で、0.8秒を離されましたがそれでもこの馬自身の走破時計は1:45.3とかなり優秀です。この馬はデビューから3着以内を外したことがなく、さらに上がり3Fも全て3位以内と非常に安定感のある馬です、逆に相手なりに走っている感じで爆発力であったり、何が何でも一着でゴールするといったようなハングリーさが見られません。安定した成績ですがいまいち足りないという評価です。
☆ビターエンダー ・心肺機能は低い、パワーはまぁまぁ、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。好材料：コース適性、休み明け3走目。 悪材料：特になし。美浦w37.4-12.6、やや強め併入、バランスは良い。
皐月賞の前に2ヶ月の間隔を空けていますが、今回のレースで年明け5走目になります、オルフェーヴルの産駒なので使い減りはしないと思いますが、さすがに上積みを持ってこのレースを走れるかと言われると疑問があります。前走はプリンシバルステークスで上がり3F33.5と速い上がりを使ってきましたが、高速馬場で前半も遅かったのであまり評価できるものではありません。共同通信杯も2着しているようにコース適性は高いので、すんなり先行した時の粘り込みに期待が持てます。
Xダーリントンホール ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはまぁまぁ、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。好材料：コース適性。 悪材料：クラス負けの危険。美浦w37.9-11.3、強め1馬身先着、掛かり気味で首が高い。
前走の皐月賞ではスタートで他馬に寄られる不利があり後方からレースをしていました、まそれでも6着まで持ってきたのは持続力の高さの表れだと思います。共同通信杯で先行して勝ち切っているように、先行して持続力を生かした方が良いタイプだと思うのでいい枠を引けたと思います。速い上がりを使えるタイプではないので、ペースが弛まず持続力勝負になってくれた方が良いはずです。
xガロアクリーク ・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力は不明。・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。好材料：コース適性。 悪材料：使い詰め。美浦w37.4-12.2、やや強め1馬身先着、バランス良い。
皐月賞の3着がこの馬で上位2頭とは0.7秒離されてしまいました、ここでも逆転することはまずないと思いますが、この馬に先着できない馬も多いはずなので、展開次第ではこの馬の3着というのは十分に考えられます。この馬もどちらかと言うとトップスピードの質で勝負するよりも持続力で勝負したいはずなので、今の府中の高速馬場が合うかどうかは未知数です。