赤いアンダーラインは加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、赤いアンダーラインの部分だけお読みください。
<コントラチェック>・心肺機能は高く、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ。
”サフラン賞”ではスローバランスを2番手から、上り33.8で届かず2着。”菜の花賞”ではハイペースバランスを逃げて圧勝、1:33.8は超優秀。”フラワーC”ではスローバランスを3馬身程離して逃げ、L2の下りで出し抜いて圧勝、かなり楽をしたレースで好評価までは出来ない。”オークス”では平均バランスを2番手から、ジョディ―の無謀なペースを追いかけてしまい、直線は一杯になってしまった。”2019年秋華賞”では稍重でハイペースバランスを逃げ争い気味に先行、L2で一杯になり凡走、L2標識までは踏ん張っていたので距離の可能性が高い。”2019年ターコイズS”ではハイペースバランスを逃げて圧勝、L2最速戦に持ち込みまぁまぁの瞬発力と高い心肺機能を見せた。”2020年中山牝馬S”では不良馬場で平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年ヴィクトリアMではややスローバランスを2番手先行、スムースだったが直線一杯になり凡走。”2020年クイーンS”ではハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL1で一杯になり凡走。
「毎日王冠へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けのの危険。
サフラン賞ではスローバランスを2番手から、L2最速戦に対応はしたがレッドアネモスを捉えきれずにトップスピードで見劣り、終始インコースで楽をしていた割にはL1での減速が大きかった。良かったのが菜の花賞で前後半1.6秒のハイペースバランスを逃げて圧勝している、相手が弱いので高評価は出来ないが、L2で出し抜き決定的な差をつけている。この感じからも現状では、トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁという結構中途半端な感じ。瞬発力も中山の坂で加速しているため低いはずで、未勝利戦の札幌がL2で0.9加速しているが、前半が遅過ぎて瞬発力として評価するのは無理がある。
フラワーCもスローバランスからのL2最速戦で新しい面を見せたわけではない、翌日のスプリングSでも1:47.8が出ている馬場だし、2着のエールヴォアもオークスで11着だったのであまり評価はできないかな。秋華賞で距離適正を見せてしまった感じ、稍重でかなりのハイペースバランスを逃げ争い気味に先行して、L2標識で一杯になってしまった。2F長い感じの止まり方でマイルがベストで、高速馬場なら1800mでも勝負できると思う。2019年ターコイズSではハイペースバランスを逃げて圧勝、マイルで距離適正の高さを見せ高い心肺機能と持続力、L2で11.8から11.1へのまぁまぁの瞬発力を見せた。
2020年中山牝馬Sは不良馬場で平均バランスを中段やや前から、自身はややスローバランスに入っていた可能性があった。それ以上に積もってはいなかったが大雪で視界は非常に悪かった。L2過ぎには一杯なっているので距離の可能性も高い、これは秋華賞でも見せているので距離適性は高速馬場なら1800mまでだと思う。2020年ヴィクトリアMでは2番手先行したが、中緩みが作れずに凡走した、中緩みが無いとマイルでは心肺機能が維持できないことを見せてしまった。2020年クイーンSでもハイペースバランスを3番手先行、中緩みもなくL1で一杯になって凡走した。逃げたナルハヤよりも下の着順であることを考えると、距離を短縮するよりも伸ばした方が良いかもしれない。
血統的には母系にサドラーズウェルズの全兄弟フェアリーキングが居るので、トップスピードの質は高くはないはず。その代わり持続力の高さは期待できるので、差しに回るよりも逃げてしまった方が良いはず。
好材料はなし、ただし今年はアエロリットが居ない。アエロリットが逃げてしまうと中緩みを作ってもらえないので、この馬の展開にはならないが、今年はアエロリットが居ないだけでなく、逃げる可能性があるのはこの馬くらい。自分の得意な展開に持ち込める可能性は有る。悪材料はクラス負けの危険で、前走牝馬限定ローカル重賞でも結果が出なかった、好走条件の幅が狭いんだよね。良馬場で中緩みを作ると、他の馬は33秒台前半の上りを繰り出してくるので、この馬のトップスピードの質ではどうにもならないので、道悪にでもならないと苦しいかな~。
<ザダル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”新馬戦”ではスローバランスを逃げ切り、L2,L1最速なのでレースレベルは低かった。”500万条件”をハイペースバランスをスタート悪くリカバリーして中段から、3,4コーナー外を回して直線外からバテ差しで1着、心肺機能と持続力を見せた。”プリンシパルS”ではスローバランスを中段やや前から、直線狭くなったが馬群をこじ開けてからL1で目視11.1くらいで、先に抜け出したエングレーバーを捉えて1着、まぁまぁのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。”セントライト記念”では重馬場で平均バランスを中段やや前から、直線狭くなったが馬群をこじ開けて伸びて3着、サトノルークスに差されたのは重馬場と坂かな。”2019年菊花賞”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年中山金杯”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年メイS”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムーズに伸びて3着。”2020年関越S”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて圧勝。
「毎日王冠へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。
トーセンラーの産駒でトップスピードの質はまぁまぁで持続力は非常に高い物を見せている、それがプリンシパルSでこの時は直線で前が壁になったが、馬群をこじ開けてからL1で目視11.1くらいを使って、先に抜け出したエングレーバーを差し切った。ヴィクトリアMの前のレースで超高速馬場だったので、トップスピードの質は高いとは言えないが、L1まで全く落とさなかった持続力は非常に高いと思う。
新馬戦、500万条件ではL2で速いラップを踏んでいるので、コーナーでも速いラップを踏めるのはお父さんのトーセンラーの良く似ていますね。中山での好走歴からもパワーもあり、心肺機能もまぁまぁの物を見せている。セントライト記念では重馬場を中段やや前から持続力の高さを見せてきた、馬群にもひるまなかったのは大きな収穫。
2019年菊花賞では中段からスムースだったが伸びずに凡走、この時は初輸送とマイナス12㎏で走れる状態ではなかった。2020年中山金杯では中段から凡走、スムースだったが前残りで内優位の馬場を外枠で展開が向かなかった。2020年メイSでは直線スムースに伸びて3着、改めて持続力の高さを見せた。2020年関越Sでは前段がハイペースでばらけ、中段の前から自身も平均くらいで入っている。これで直線バテ差しになっているが持続力を発揮して圧勝してきた。この勝ち方はレースレベルが上がってこそ生きそうで、心肺機能もまぁまぁの物を見せた。
好材料はコース適性で、メイSで同コースを0.1差3着と好走している。この時の走破時計が1:44.4だし、翌日のオークスでデアリングタクトが記録した上り3Fが33.1なので互角。関越Sのレース振りからも長い直線で良さを見せそう。悪材料はクラス負けの危険で、このクラスは初めてだし1線級の相手とやっていないので、どこまで通用するか。この馬は隠れノーザンで外厩は天栄を使えるので、休み明けでも不安が無い事はセントライト記念で見せている、今回は2カ月強の間隔空けなのでもちろん不安はない。